ウィズコロナ禍における有観客公演を終えて

皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
7月に入り、特に東京では再び厳しい局面を迎えていると感じられるこの頃ですが、お変わりなくお過ごしでしょうか?
弊社の業務も現在は「Stand by Crews」イベントグッズをご購入いただいた方々へ向けての発送業務が佳境に入っております。当初はすべての発送完了は8月上旬を想定しておりましたが、発送開始が前倒しになったり、日々の発送業務の効率化を計りながらピッチを上げ、何とか今月中にすべての発送を終えることが出来そうな雲行きになっております。本格的な夏を迎えるタイミングでなんとかお届けしたい一心で休日出勤しながらスタッフが頑張っております。「まだ届いていない」という方も間も無くかと思いますので、もう少しお待ちください。

さて、そんな中昨日、弊社にとって5ヶ月振りにお客様をお迎えしてのライブ「蔡忠浩(bonobos)弾語りツアー東京公演」を渋谷PLEASURE PLEASUREにて開催しました。ウイルス感染はその場で発症するものではないので「無事終えた」と言えるのはもう少し後のことなのかもしれませんが、大きな混乱などなく無事終えることが出来ました。特にここ数日は都内の感染者数も増えている状況の中での開催はそれなりの緊張感を伴う1日となりました。公演開催をお知らせし、チケットの販売をスタートさせたのが緊急事態宣言も解除になるであろう予感やこれまで我慢してきたものから少しだけ解き放たれる予感がした5月下旬のことでした。そこから少し状況も変化してきた中での開催でしたが、個人的に躊躇はありませんでした。出来得る感染拡大予防の対策はやったつもりですし、いらっしゃるお客様と我々が同じ想いでいれば成功出来る確信は持っていました。

エントランスからお客様が入場して来られる光景には、なんとも言えない感情が溢れてきました。何せ5ヶ月振りですからねぇ。私はその段階でもう、胸がいっぱいでした。そして、お客様がいるライブはやはり「無観客」のそれとは大きな違いがあるということも改めて実感しました。蔡くん自身喋りがたつ人なので、声を出すのを我慢していたお客様からも思わず吐息のような笑い声が漏れたり、曲が終わったときのリアルな拍手、そういうものが有ると無いではやはり大きな差があると感じました。

今回は300キャパの会場に対して150人という規模の公演でしたが、少しずつ再開していくことを目指すこのタイミングではベストな規模感の公演だったと思います。ここから一歩一歩着実に積み重ねていき、もう少し多くのお客様にも参加していただける公演を増やしていければと考えております。何より今回、蔡くん本人やマネージメントのスタッフの皆様と開催に向けて同じ気持ちで進んで行けたので心強かったです。

これからもこのような形で、有観客公演を少しずつ増やしていきたいと思います。ご来場いただくお客様には色々と協力していただかなければならない事項を多数伴うものにしばらくはなっていくかと思いますが、ご理解いただきお付き合いいただけると幸いです。

僕たちの仕事は「生の音楽を届ける」ことです。それしかやって来なかったので、それ以外のことはあんまり上手に出来ないのです。今後の様々な有観客公演にタイミングが合ってご来場いただける方は、引き続きコンサート業界が行う様々な取り組みにご協力いただきながら、生の音楽を共有していきましょう。

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