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いちご酢仕込み②~あれからどうなった?~

4月の序盤にいちご酢の仕込みを行いました。その時の模様は下の記事で。

仕込みから10日ほど経ち、4月の後半ごろから1次発酵(アルコール発酵)が始まりました。

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苺から赤みが抜けてますね。

泡立っているのは、酵母菌によるワイン化に伴う炭酸ガスの発生です。

いちごのスパークリングワインや~~~

この発泡状態が始まってくらいに、昨年のいちご酢を種として少し加え、アルコール発酵しながら、同時に酢酸発酵も少しずつ進めていきます。

1カ月ほどこの状態が続き、昨日の様子。

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苺の実が沈みかかり、薄い膜が表面に張っています。この膜が酢酸菌膜です。

酢酸菌は好気性菌なので、液表面にこのような群体(コロニー)を作り、液面で発酵をしていきます。

何かに似ているな、と思ってましたが、アレです、アレ!

「銀河鉄道999」の冥王星の氷のお墓!

長年デジャブのようなものを抱えて醸造してきましたが、漸く謎が解けました。ほっとしました。

今夜はよく眠れそうです。

で、とうとう本格的に酢酸発酵が今年も始まったなーなんて感慨にふけっておりました。

日付は変わり本日。

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どひゃー!

ふえてるううううう!

冥王星どころか、大気圏突入みたいになってます。

今日のいきなりの高温(うきは市30度越えのクリティカルヒット!)と前日までの湿気で一気に発酵が進んだ感じでやんす。

これはさすがに膜多すぎなので、ちょうどいい具合にとってあげます。

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塩梅としてはこんな感じ。

薄く、パリッとがモットーです。

よく見るとまだ少し炭酸ガスの泡も出てますね。こうやってアルコール発酵しながら少しずつお酢になっていくのです。

また折を見て発酵の様子をお伝えできれば、と思っています。

工場長でした。

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