きになるきはいいぞ

この記事はSplathon Advent Calendar vol.2の17日目の記事になります。昨日はあおいさんの「家庭は本当に大事(あくまで個人の感想です)」という記事でした。またvol.1のほうもありますのでよければそちらもあわせてご覧ください。

はい、まさかの2日連続くろずです。自分でもびっくりです。2日連続のいいところは自己紹介パートをカットできることくらいですね。あとは大体デメリットです。というわけで自己紹介は割愛してこの記事はなんやねんという話に行きたいと思います。(昨日の記事も見てね♡)

何この記事?

ではでは早速。この記事はきになるきの紹介記事です。まずなんでこんな記事をわざわざこのタイミングで書いているのか。ここまで皆さんのアドベントカレンダーを読んでいて自分のスプラ以外の趣味というか今年なんか自分の中に残ってるもの何かなあと思ったときにふと頭の中にきになるきが浮かんできました。確かに散々いい思いさせてもらってるし文章化してみるのもいいなあと思いつつも大変そう…と思いながらTwitterにつぶやいてしまったのが運の尽き。気づけば外堀を埋められ必死に書いてます。去年も今年もみんな締め切りに絶望してるの見てたから昨日のやつは余裕をもって2週間前に書き終えていたのに…

きになるきのプロフィール

まあ自分のことはさておき、きになるきとは何ぞやという話をしていきたいと思います。きになるきとは渋谷・神泉あたりにあります個人で運営している居酒屋です。席数はカウンターのみが12席くらいで10人以上から貸し切りになります。料理は完全に店長のお任せコースのみ。料理の内容は、締めの鍋系の料理が月ごとに(時々半月に1回)変わり、その内容のみが情報としては公開されています。完全予約制で、初見さんお断りではないですが、1人でも行ったことがある人がいるとかなりスムーズです。予約方法はFacebookのきになるきのページから飛ぶか店長のInstagramに予約用ページのURLがあり、その中に諸々注意事項が記載されていますので、詳しくはそちらを見てください。時間は2時間制で平日は19時から21時と、21時15分から23時15分の2部制です。土日は30分ずつくらい早まるはず。料金は1人6000円or6500円(締めの内容とかによって変わります)で飲み放題がついています。お酒飲まない人は最初にそれを店長に伝えると500円引きでソフドリ飲み放題になります。とりあえずこんなもんが基礎情報ですかね。

きになるきは何がいいの?

ここまでだとまあ普通に個人経営の居酒屋ね~で終わると思います。しかし、紹介するということは他の店とは違ういいところがあるということです。
1つ目は酒がうまい。飲み放題で出てくるお酒はチェーンとかで出てくるアルコールの出来損ないみたいなものとは違い、店長が選んできた銘柄が色んな種類のおいしい日本酒や芋焼酎を飲むことができます。この2種類が圧倒的におすすめです。お店公認でおすすめです。(もちろん他の物を頼んでも問題はありません)

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とりあえず写真はこんな感じ。毎回どころか毎杯違う銘柄を楽しむことができます。銘柄は店長セレクトで出してくれます。芋焼酎の方は5杯コースになっていて店長が順番まで決めてくれています。日本酒は旨口と辛口の2種類があり、こちらもとっくりがなくなる度に別の銘柄のものを飲ませてもらえます。これが飲み放題で6000円なわけでございます。コスパすごくないですか?
2つ目。もちろんすごいのは飲み物だけではありません。食べ物もすごいです。何がすごいかというと量も質もダブルですごいんです!

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例えばある日の締めの鍋で出てきたもの。3人分です。これは締めの料理なのでこの前に大体5品前後出てきます。さらにさらにこの鍋自体を占めるうどんとかがついてきたりもします。
質に関しては後程自分的うまかったやつ5品くらいを紹介するのでそちらを参照いただけるといいのですが、なぜここまでのコスパが成り立つのか不思議ですよね。もちろん理由はありまして、このお店は店長が1人なので人件費が抑えられています。加えて、色んなところに仕入れ先のツテを持っていて非常にいい素材を仕入れることができるのです。また、完全予約制で人数を事前に把握しているので無駄に材料を買いすぎることもなく運営しているというのもポイントだそうです。これがコスパの高さの所以です。
3つ目。料理の紹介がうまそう。なんやそらと思うかもしれませんが、個人的に結構このお店の好きなポイントです。このお店の特徴として、店長が料理を出すときにその料理の説明をしてくれるのですがそれがもう聞いてるだけで美味しいことを確信します。店長の言葉を借りると「食のジャングルクルーズスタイル」です。もちろん聞かずに一緒に行った人との談笑を楽しんでいてもいいのですが、後で聞き返すのはNGなのでお気をつけて。

半年間でのきになるき美味しかったものピックアップのコーナー


一体どんなものが食べられるのか気になった皆さんお待たせしました。自分が行き始めた6月から半年間での料理のうち、全部美味しかった中でも格別に印象的だったものを5品ほどピックアップしていきたいと思います。ほんとは全部紹介したいくらいなのですが、文章量がえらいことになる可能性があるので厳選させていただきました。これ以外の料理も、もちろんめっさ美味しいですし、自分の好み5品なのでもっと美味しいのあったやろ!とかいう意見もあるかと思いますが、今回はご了承くだされ~というわけでレッツゴー

①熟成マグロ

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エントリーナンバー1番は熟成マグロ。これはきになるき名物で、コースにほぼ100%入っています。きになるきを語るうえでこれを外すのはさすがにということでトップバッターを飾ってもらいました。見てください。見るからにおいしそうなマグロ。これ、なんと2週間も熟成させて旨味をぎゅっと中に閉じ込めているのでそんじょそこらのものとは格別の味わいです。2週間も熟成させるので外側はもう腐ってしまってとても食べられません。2枚目の写真で少し茶色っぽい部分がそれに該当します。その外の部分は廃棄してしまうという贅沢。(食べられないので当たり前である)その分食べられる中の部分には捨てられた分まで旨味が入っていると思ってもらえれば間違いないです。さらに添えられているのはトリュフ塩(※1)とわさび。食べ方にも店長のこだわりがあるのですが、それは行ってのお楽しみということで…

②しめ鯖をなんかおいしくしたもの

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続きましては自分をきになるき沼に落とし込んだ逸品。しめ鯖と菜の花を胡麻和えかなんかしたやつです。あまりのおいしさに正確なところを覚えていませんが、しめ鯖と菜の花は確実です。これを食べると近くにあった日本酒が止まらなくなります。これだけ2時間食べながら飲み続けられるかもしれません。しめ鯖というものをほとんど食べたことがなかったのですが、これ以来見つけるたびに頼んでいるような気がします。このお店では先ほどのマグロを除いてほぼ毎回メニューが変わります。(季節に合わせて素材を仕入れるため)なのでこの料理とも1度きりの出会いだったのですが、もしきになるきでリクエストできるのであればこれは確実にリクエストすると思います。というか作り方教えてほしい。切に。

③あん肝の煮つけ

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3番目に紹介するのはあん肝の煮つけでございます。普通あん肝というと蒸して出されることが多いのですが、ここではきになるきの特製だしで煮て出されました。これがまあとんでもなくうまい。ポン酢でさっぱりというのもいいのですが、こちらは出汁で煮込んでいるので味の重厚感が違います。このあん肝がうますぎて先日あんこうを食べるためだけに茨城まで行ってしまいました。こちらもお酒が止まらなくなるタイプの逸品で毎度毎度困ってしまいます。どうやら2月のきになるきの締めの鍋は痛風鍋(あん肝をたっぷり使った鍋)のようでもうすでにわくわくが止まらないです。

番外編 枝豆

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ここらで一つ番外編ということで枝豆を紹介します。いや、枝豆…?と思った方。そうです。枝豆です。枝豆なんて変わらんやろと思う方。ぜひきになるきへ。あれ?枝豆ってこんなに風味豊かやったっけ?となります。食べ方も特殊でまずはゆでたての温かいものを食べます。ここでは主に香りを楽しみます。そして半分~3分の2くらいを残しておいて15分ほど放置して冷まします。すると香りは落ち着くのですが、それと引き換えに非常に味が強くなるんです。かっぱえびせんなど目ではないくらいには止まらなくなります。もともとは特に好きでもなんでもなく居酒屋に行ったとて枝豆?別に頼まんでええやんと思っていたのですが、今となっては着いてまず枝豆があるかを確認し最初の酒と共に頼むまでに成長しました。自分とざんくりさんで枝豆キッズ(※2)というユニットを結成したのはkininarukiチャンネルでは有名。

④生シラスとマツタケのアヒージョ&カルボナーラうどん

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4つ目はこちら。ある月の締めからの紹介です。細かい説明がめんどくさくなるほど旨味×旨味×旨味×旨味×…うますぎて何が何だか分からなくなります。分かることは唯一目の前にあるものがただただうまいことのみ。きになるきのほぼ皆勤賞仲間であるNullzakiさんも一押しのこの一品はマツタケと生シラスと牛肉をアヒージョ風の鍋にぶち込んでできたものです。文章だけでも旨味がすごそうじゃありません?それにカルボナーラ風に仕立てたうどんを投入!うどんの概念が崩壊します。これを超える旨味に出会える日が来るのだろうか…もはや心配です。

⑤いくらネギトロ丼

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最後に紹介するのはこの一品。いくらネギトロ丼です。ちなみにこれは締めの鍋の後に出てきました。量がバグ。しかしそれでも旨すぎてみんなで奪い合いです。いくらがでかい、ネギトロもうまい(マグロをメインにしている居酒屋ですから)、さらにお米もただ単に白米を敷き詰めているわけではなく、上の濃い味をさっぱりといくために一工夫。所々に緑の物が見えると思います。これはきざみわさびとしそで、これのおかげで満腹のところに届いた味の濃いものなはず、なのに奪い合いが発生するほど箸が止まらないわけです。もちろん素材もいいんですが、ただただ素材で殴るだけではなくそこにもう一手間でいい素材をさらにおいしくという工夫があるところが自分がきになるきを好きになったポイントでもあります。

きになるきはいいぞ

ということできになるきの紹介記事でした。もちろんきになるきからは1銭ももらっていません。むしろきになるきにはお金を落とし続けています。自分が初めてきになるきに行ったのは緊急事態宣言があけた6月某日でした。ぺロリさんという男に連れられ、このお店の世界に飛び込むと一気に沼にはまり込み、毎月開催されるきになるきの会には見事皆勤賞を達成してしまいました。この店に巡り合えたのは2020年でもトップレベルにハッピーなイベントだったなと思っています。ぺロリさんありがとうございます。
この記事を読んで、きになるきのことを聞いたことない人も、なーんか聞いたことはあったけど何かよくわからなかった人も少しでも興味を持っていただけたら幸いです。Splathon内ではkininarukiというチャンネルがあり、そこで毎月1~2回の募集があったり、各自で行って今日のこれめっちゃおいしかった!などの情報共有がなされたりしています。興味を持っていただけた方は是非このチャンネルものぞいてみてください。個人経営のお店ですので、もちろん雰囲気や味付け等々合う合わないはあると思いますが、とりあえず一度行ってみるだけの価値はあるかと思いますので是非。
最近は予約もかなり埋まっているようなのでなかなかいくことが難しくなっているという説もあるようですが、コンスタントに行ってお金を落とすことが、好きな飲食店への最大の恩返しだと思うので今後も通い詰めていきたいなと思います。

明日はじんせいさんの「成城石井」という記事です。成城石井ってスーパー?ですよね?どんな記事か想像もつきません。こちらもこうご期待!

※1:この塩は塩だけでも非常においしく、酒のつまみとしてマグロを食べ終わっても塩だけ食べる時間があったほど。これによって僕のあだ名は一時期塩乞食に。
※2:枝豆がうますぎて周りで枝豆残している人からもらいまくっていた(分量が多いので小食の人は周りの人に分けたりもしています)ところからついたあだ名。二人ともSplathonでは若い方に分類されるためキッズとなった。

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