永朝たえ

関西から大分県九重町に移住。一日一組限定の貸別荘をしながら、田舎暮らしを満喫中。

永朝たえ

関西から大分県九重町に移住。一日一組限定の貸別荘をしながら、田舎暮らしを満喫中。

最近の記事

手放したら、幸せがやってきた。シリーズ③

私の人生で一人暮らしをしたのは、バリ島での3か月間のみ。 短期間というのもあるけれど、一人暮らしでも、ちっとも寂しくなかった。 目の前に広がる田んぼには稲が揺れ、そこを歩くあひる、バナナやヤシの木、放し飼いの鶏、犬猫、ヤモリや蟻、名前のわからない虫、鳥… 私のまわりには生き物であふれていた。 月貸しのVilla(戸建ての宿)に入居した初日。 網戸などない明け放した部屋に、大きな蜂が7,8匹飛び回っていた。 私は、スーツケースの荷物を取り出す気も起らず、ベッドに腰かけて 「は

    • 手放したら、幸せがやってきた。シリーズ②

      子供の手が離れかけた30代半ば頃から、私は暇を見つけると、百貨店めぐりをしていた。大阪梅田だと、阪急、阪神、大丸の3店舗。神戸だとそごうと大丸という具合に。 同じブランドでも、お店によって品ぞろえやディスプレイが違っていて、それをくまなく見てまわった。 元々洋服には興味があって、ブランドによって、その人の印象が全く変わるのが面白かったし、楽しかった。今思えば、姑との軋轢によるうっぷん晴らしもあったかもしれない。 子供が3人もいるので、その頃は毎年何かしらPTAの役員を引き受

      • 手放したら、幸せがやってきた。

        毎週金曜日はグリーンコープの個別宅配の日。 次週の注文パンフレットを眺めていると、梅に目が留まった。 ああ、もう梅干しを漬ける季節なんだなと思う。 今年は、赤紫蘇をいれた梅干しと、ハチミツ入りの梅干しも作ってみたいなぁと、あれこれ思いめぐらせてにんまりしている自分がいて、おかしくなった。 これまで、私は女性はお料理が上手でないと価値がない、もっとおいしく、もっときれいな出来栄えに、失敗なんてとんでもないと思っていた時は、ちっとも楽しめなかった。 別にカフェを開こうと思ってい

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