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小学生でもわかる! 幸福論

※Villain幸福論の本人要約です。
どうぞ楽に読んでください。

まずは自己紹介。私はVillain。天才です。

『考える』っていうのは、料理に似ていると思わない? 頭の中には皆テーブルを持っていて、その上に乗っている材料で料理をしているっていう考え。みんなも計算する時は頭のテーブルに数字をのせるでしょ?
私の頭の中のテーブルは、どうやらみんなよりもだいぶ多くの材料を乗せることが出来るみたい。もう数えきれないほどの本を読んだけど、その全てを並べられるんだ。

そんな天才の私が今回お話するのは『幸せについて』のお話。
これは世界中で私しか知らない事だから、きっと面白いと思う。

幸せって4つある。

まず一つ目は「きもちいいこと」
これは体が喜ぶって意味。ご飯を食べたり、お菓子を食べると幸せな気持ちになるよね。もちろん眠ったり、お風呂に入ったりするのも体が喜ぶからこれの仲間だね。

二つ目は、『心のよりどころ』
これはお父さんや、お母さん、飼っているペットの事なんだ。いつもそばにいて、心が温かくなる。なくなったら悲しい、とてもとても大切なもの。

三つ目は「役割」
学校の先生も、ケーキ屋さんもこの仲間だね。私たちは役割を与えられるとうれしくなるんだ。小学生の君にももちろん役割があるんだよ。それは「お父さんとお母さんの子供」っていう役割さ。

四つめは「楽しいこと」
遊ぶのすごく楽しいよね。この楽しいっていう幸せな気持ちはすごく大切。この「楽しいこと」は少し不思議な幸福で、成長していくからそのうち『役割』に変化することもあるんだ。

次に、幸せになるためにはどうしたら良いか教えるね。
実は幸せになるためには絶対に守らなければならないルールが一つだけあるんだ。それはね『自分で選ぶこと』さ。
ディズニーランドに入るのにもチケットは必要でしょ? 幸福に参加するにも『自分で選ぶ』ってチケットが必要ってこと。

もう一つ忘れてはいけない事は、『幸福には期限がある』ってこと。この事はとても大切なんだ。一つ一つ説明するね。

「気持ちいいこと」の幸福が美味しいごはんやおやつだったとして、おなか一杯になったらもう食べたくないよね。いっぱい眠った後、「眠りなさい!」と怒られてもねむれないのと一緒。『気持ちいい』の幸福はすぐ終わりが来てしまうんだ。これがこの幸福の期限。でもまたすぐ、何度でも欲しくなっちゃう。

「心のよりどころ」は幸福の中で終わりが見えないほど長くなるよね。なんたって、居るだけでうれしいんだから。でも、もしペットの犬がしんでしまったら、それはやっぱり終わりなんだ。食べ物とは違ってなくても生きていけるけど、これが無いとどんどん私たちは弱っていっちゃう。

「役割」は期限が長いけど、まだ体が結構元気なうちになくなっちゃう。職業っていうのは、誰かに雇われるときは『期限』が最初から決まっているからなんだ。自分でお店をやったら、そりゃあ期限は長くできるけどお客さんから「このケーキもういらない」と思われちゃうと、その時点でおしまい。誰かにずーーっと必要とされるなんて、とてもとても難しいことさ。

「楽しいこと」はもしかしたら幸福の中で本当の最後の最後まで残るものかも。例えばさ、漫画を描くのが楽しかったとするでしょ? 周りと比べても自分がいつも一番。好きな事は、そのうち得意なことになるんだ。きみは頑張って漫画家になったとするね。それはもう『好きな事』ではなくもう『役割』の幸福なの。同じ幸福だから勘違いしちゃうよね。『好きな事』の幸福って言うのは、誰にも負けない面白い漫画をただ書き続ける事なんだ。そして周りと比べて『やっぱり自分の漫画はおもしろいな』と感じる事さ。漫画家になれなかったとか、漫画が打ち切りになったとか。そんなことは『好きな事』と何の関係もない。漫画家じゃないけど、誰よりも面白い漫画を描き続けることは何歳になっても出来るから。ただ、終わりがないわけじゃない。それは『満足すること』なんだ。漫画を描くことはおなか一杯。そう思ったら、そこで終わっていいよ。また別の好きなことがきっと生まれているから。

最後になるけど、この4つの幸福は『向き、不向き』があるのが普通ってこと。

たくさんの人は「気持ちいい」が好きだよね。でもね、同じ大好物のハンバーグを食べても、80点幸せになる人と、60点幸せになる人がいるの。きみたちみたいにハンバーグよりも「好きな事」をした方が幸せだと思う人もたくさんいる。どうか君に向いている幸せが早く見つかると良いね。

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