見出し画像

5年ぶりにちゃんとアニメ観た

名前だけは知っていた「ぼっち・ざ・ろっく!」を観ました。

わざわざ書きたくなるほど、私にとってアニメをちゃんと観ることって珍しくて。

インターネット大好きな中学生だったのでニコニコ動画もハマってたし漫画は今も大好きだけど、アニメは何故かあんまり刺さったことがない。
当時はアニメを観たくても田舎の地上波で観れるものには限界があり、数に触れてこなかったからというのはその理由の一つかもしれない。

なんていうかアニメは面倒くさいんですよね。視聴にかかる時間が決まっているのがわずらわしい。だからといって倍速にしてまで観たいわけではない。
あとアニメ声優の実にアニメらしい声がちょっと苦手。

よっぽど気になったアニメ以外は観ていなくて、最後に観たと記憶しているアニメは多分「SHIROBAKO」。
お仕事アニメと知って気になって観たけど、アニメ制作方法に興味があったのもありあれは面白かった。

5年ぶりに観たアニメ・ぼっちざろっくについて。
ぼっちざろっくはたまたま観た関ジャムのアニソン特集で紹介されていて、
アニメ内の楽曲を人気バンドマンが担当しているとか、原作者がアジカン好きでその趣向が反映されてアニメ内でアジカンの曲のカバーがあったというエピソードに興味を惹かれた。

何かと原作者が置いてきぼりになる映像メディア化(アニメはそこまでそうじゃないのかな?ドラマの印象が強い)、原作者の意を汲んでアニメならではの表現をしてくれるなんて素敵やん。

ていうかこれを書くために事実を調べていて、登場人物のバンドメンバーの名字がアジカンのメンバーから取られているってことにも今気づきました。
そこまでアジカン詳しいわけじゃなくて分からなかった。でも確かにゴッチ。ぼっち。

そんなわけで今さらながらprimeで観ました。
全話!観ました!!
毎日少しずつ、楽しんで観ました。


雑多な感想になりますが、まず嫌な登場人物が出てこなくてよかった。変なトラブルもないし。もうね、共感性羞恥も要らないし、わざわざ心がざわつくものは観たくないので。

ストーリーの基本はもちろん「そんなんアニメでしか起きないよ」(出会いとか前提とか素敵なことすぎて)なんだけど、どれも劇的な描かれ方をしてないのがよかった。

私世代はバンドアニメといえば「けいおん!」だろうけど、けいおんよりもリアルさがあって親しみやすかった。
自分もギターの練習を頑張ればぼっちちゃんのようになれるんじゃないだろうか、
ライブハウスで演奏してみたいけど意外と実現できるんじゃないだろうか、という、期待を抱きたくなるような展開で描かれており、若者が楽しむバンドアニメとして良いですねという感想。

とはいえ総じてバンドメンバーのスキル高すぎるしベースの子の作曲の才能がありすぎるんだけど。実家がライブハウスやってるて。無いよ。(アニメだよ)

そういえばこれを書いていて気づいたことだけど、ぼっちちゃんはギターヒーロー(うろ覚え)というそれなりに人気の動画チャンネルを持っているのに、その力を宣伝やチケットノルマ達成のために使わないのも予想外だったけど好感がもてた。

いや、ぼっちちゃんの努力の賜物なのでそれを使っても全然いいんだけど。
「主人公が動画の世界では人気者」っていう今どきな設定、絶対ストーリーに関わってくるんだろうなと思いこんでたから、そんなこと忘れるくらい大したことではなかったので驚いた。

あくまでストーリーは4人のバンド活動の話を元にしているというのがすっきりしてて、話のゴールも明確で安心して観れた。

そしてやはり曲が良かった。
関ジャムで紹介されていた、ライブ中に弦が切れるトラブルをボトルネック奏法で解決するシーンが気になって見始めたのだけど、まぁその曲がよかった。

月が綺麗で泣きそうになるのは
いつの日にか別れが来るから


だから集まって星座になりたい
色とりどりの光 放つような
繋いだ線ほどかないよ 君がどんなに眩しくても

ぼっち(孤独)でいた主人公が明るく社交的なメンバーに偶然誘われてバンドを組むことになる話なので、それまで一人でぽつんと音楽活動をしていたことで上手くコミュニケーションが取れずにじたばた悩みながらカースト上位のメンバーたちに気後れしながら、それでも音楽的繋がりを求め一緒に輝くことを選んだというを表現した、名曲ですねこれは(オタク特有の一気説明)

アラサーになって気づいた。
このくらい地に足ついた多少リアリティのある思考が反映された青春群像曲じゃないと、あまりに若さゆえのキラキラが眩しすぎて曲自体を楽しむ余裕がなくなってきたということ。


まだいける。まだ共感して楽しめる。
陰キャだったし、軽音部だったし。

最近HoneyWorksの曲を聴く機会があったんだけど、もう歌詞も曲調も若すぎて恥ずかしくなっちゃって、だめだった。
ターゲット層が10代なんだろうから当たり前なんだけど、でもHoneyWorksって結構前から活動してないか?年を重ねてもずっとブレずに曲を生み出し続けられるの凄いな……。詳しくないけど……。


そんなわけでどうせ音楽を聴くなら歌詞を楽しめる曲がいいので、そういう意味でもぼっちざろっくの作中歌はどれも聴きやすくて気に入りました。

カラオケで歌いたくなるほど聴き込んで、視聴済みの今でもふと思い出して流している。
ついでに久しぶりにアジカンも聴きたくなって交互に聴く始末。


最近映画化もされて新しい曲もリリースされたみたいなので、まだしばらく楽しもうと思います。

なんとなくダーッと書き始めた文章だけど、気づいたら結構書いていた。
久しぶりのアニメ視聴体験はいいものになりました。
ありがとうぼっちざろっく、そして関ジャム。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?