お笑いの歴史が変わる音
よしもと所属の芸人が謹慎処分になった。
よしもと芸人オタクな私にはとてもショッキングな話である。
https://web.smartnews.com/articles/gbXPge4Zy5A
雨上がり決死隊の宮迫さんや、ガリットチュウの福島さん、2700などテレビで見たことのある方々ばかりだ。
収録済みの番組はどうすのかとか、今後の活動にどれくらいの影響が出るのかとか考えれば考えるほど闇を感じる。
不倫騒動で謹慎になるのとはわけが違い、裏社会との関わりがあらわになってしまった上での謹慎である。
復帰したとしても、事務所の大先輩の番組でいじり倒されてからのスタートだろう。
(某向上委員会とか)
ただいじられ倒したとて、引くほどコンプライアンスが叫ばれている世の中だ。
視聴者が出演者を嫌ってチャンネルを変えれば視聴率は上がらない。
視聴率が上がらないならテレビ局の人は、キャスティングを変えるだろう。
問題を起こしたらほぼ一発アウトなご時世だからこそ、コンプライアンスゴリ守り芸人が売れている。
裏社会の人たちの闇営業をしていた芸人やら、薬をやって報道陣の前に現れたと思ったら地面に額を擦り付ける元アイドルやら、
最近は特に反社会勢力がらみの話題が多いからこそ、今回の謹慎は短期間で復帰できたとしてもウェイトが重いものにはなるのではないだろうか。
お笑い芸人の一世代、一世代の層はとてもあつい。
大御所はまだまだ一線を退かないから、中堅芸人たちがごった返す。
中堅芸人がごった返すから、若手芸人と呼ばれる人たちが増えていく。
こうしている間もNSCでは日々笑いを学び、日の目を浴びる日を今か今かと待ちわびている。
こうすると繰り出し方式で中堅ではないがもう若手ではない芸人が出てきてしまう。
劇場も飽和状態になり、括りを失った芸人が路頭に迷っていく。
やはり勢いのあるうちに売れておきたいところだが、芸能界はどのタイミングで売れるかわからない。
勢いのある今のうちに括っておけば、メディアも扱いやすいだろう。
霜降り明星が自分たちの世代を第七世代と括ったのはとてもいいなと思った。
今勢いのある芸人たちをまとめて括り窓口を広げたのだ。
今回の中堅芸人たちの謹慎によってメディアの若手芸人たちへの扱いがもっと身軽でチャンスをくれるような場が増えるといいなと思う。
崩れることのなかったとてつもなく硬い岩にヒビが入ったのだ。
言い方は不謹慎かもしれないが、今しか若手が攻め入るタイミングはないのではないだろうか。
よしもと以外の事務所の芸人たちが攻め込むタイミングでもある。
これまでよりも事務所ごとの縦割りの感覚が少なくなっている今、ここしかないのではないか。
元号が令和になったことで、お笑いの時代も変わっていくのだと思う。
スマートフォンから聞こえたニュースを知らせる通知音は、お笑いの時代が変わる音だったのかもしれない。
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