ドライブ・マイ・カーを見て。ネタバレです。
キネ旬のレビューで「車への偏愛がまったく感じられないから星一つ」みたいのがあった。
確かに車へのフェチは感じなかった。それはしょうがないだろう、ないものは出せないだろう。濱口さんは芝居フェチだから稽古や本番の演劇シーンがやっぱりよかった。モノや人体に対するフェチはまったくないんじゃないかな。
そんなわけで、特に『ワーニャおじさん』の力(もちろんその強さを生かす巧みな脚本も)により、普通に楽しめる作品なんだけど、いまいちグッとは入ってこなかった理由を考えてみると、まず、登場人物