インタビュー「ヴィガノ大司教、グレート・リセットを多方面から論じ、ファチマの聖母の言葉を考慮しつつ希望を与える」「天主を信じない人々は、結局は何でも信じることになります。」(2021年4月9日)
ヴィガノ大司教「天主を信じない人々は、結局は何でも信じることになります。」
「中国の独裁政権が、これから全世界が何を待ち受けているかというパラダイムです。」
「ソーシャルメディアでの冷酷な検閲、主流メディアの完全な従属、個人の生活の苛烈な管理、行動の追跡、そして…いわゆる「社会的信用システム」(social credit)。…個人や企業を分類することを目的とした大量監視の一形態であり、政府が決定したパラメーターに従わない場合は、個人や組織を社会生活から排除することも可能です。…例えば、飛行機に乗ることを禁止されたり、私立学校から排除されたり、インターネットの接続速度が低下したり、地位の高い仕事から排除されたり、ホテルの宿泊予約ができなくなったり、最終的には公的な禁止リストに登録されたりすることもあります。」
「もし私たちが、キリストが王として認められているところ以外に平和がないこと、キリストの御国におけるキリストの平和を理解する方法を知っていれば、おそらくすべてが失われるわけではありません。私たちの主という岩の上に基礎を置くことなく、豊かで平和な社会を築くことができると信じている人々は、天主に挑戦するためにバベルの塔を建てようとした人々と同じ結末を迎えることでしょう。」
新インタビュー「ヴィガノ大司教、グレート・リセットを多方面から論じ、ファチマの聖母の言葉を考慮しつつ希望を与える」
ヴィガノ大司教「結論として言えば、『新型コロナウイルス感染症』は、グレート・リセットを不可逆的なものにするための経済的・社会的危機を引き起こすという方法で、天賦の自由や基本的な個人の権利を制限することに正当性に似たものを与えるための口実です」。
2021年5月19日(水)
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教のお許しをいただき、ヘレネ・ヴァルタースキルヒェン夫人とそのご息女アレクサンドラさんが運営しているドイツの素晴らしいカトリックの使徒職「Schloss Rudolfshausen」(ルドルフスハウゼン城)のために私たちが行ったインタビューを掲載しました。
お二人は、ヴィガノ大司教や「LifeSite」、他の多くのところの記事の翻訳を発表しています。ヴァルタースキルヒェン夫人とご息女は、ジャーナル「Kultur-Magazin」(文化雑誌)も発行しており、このジャーナルのために、今回のこのイタリア人高位聖職者との新しいインタビューは行われました。【ルドルフスハウゼン城はアウグスブルク教区の所有で、現在はヴァルタースキルヒェン母娘が利用しています】
以下はインタビューの全文です。最初にドイツ語(Kurtur Magazin: p 82 Interview mit Erzbischof Carlo Maria Viganò: Der „Great Reset")で発表されたものです。
https://www.schlossrudolfshausen.de/wp-content/uploads/2021/05/AAPfingst-Edition-Online-1.pdf
「グレート・リセット」
カルロ・マリア・ヴィガノ大司教様とのインタビュー
Mea est ultio, et ego retribuam in tempore, in quo labetur pes eorum!
Juxta est dies perditionis, et adesse festinat sors eorum.
復讐は私がすることなり。私は良きときに報いよう。かくて彼らの足はよろめくべし。
滅びの日は近い。彼らの運命はさし迫っている。
第二法の書(申命記)32章35節
1.グレート・リセットとは何を意味するのでしょうか。
「グレート・リセット」とは、世界を支配しているフリーメーソンのエリートが数年前に作った言葉です。これは、社会構造全体を「リセット」するために、このエリートが決定した一種の世界的な革命であって、反キリストの支配を準備するよう意図する一連の変化を大衆に押し付けることを意味しています。この反キリストの支配は、大衆の同意を得て民主的に採択するには、悲惨な出来事がなければ難しいものです。より良い世界、環境への配慮、民族間の兄弟愛、包括性などの理想は、この革命を実現するための偽善的かつ欺瞞的な方法でしかありません。高貴だとされる目的で、革命を覆い隠しているのであり、実際にはエリートの本当の目標を隠しているのです。その本当の目標とは、彼ら自身が認めているように、「以前と同じものは何もない」なのです。
2.グレート・リセットの背後にいる鍵となる人々は誰ですか。彼らの個人的な信条について分かっていることは何ですか。
グレート・リセットを推進するエリートは、クラウス・シュワブの世界経済フォーラムから国連総会までの、三極委員会からビルダーバーグ・グループまでの、主要な世界組織で構成されており、政府や大金融資本、多国籍企業、メディアにいる彼らのしもべたちが支援しています。このプロセスは、ロスチャイルド家やロックフェラー家などの巨大な資本家一族が主導し、何世紀にもわたって続いてきました。彼らはその計り知れないほどの富のおかげで諸国家の政策に大きく干渉しているのです。
その基盤は本質的にフリーメーソンのものであり、彼らが表明している原則も、宗教に向ける憎しみ、さらには私たちの主イエズス・キリストに向けて見せる憎しみも同様です。グレート・リセットの支持者が推進する要求を考えてみると、フランス革命と、フリーメーソンの三つの要素すなわち自由、平等、兄弟愛【博愛】にまで遡ることができます。ローマ教皇の教導権に導かれているカトリック信者であれば、これらの原則がどれほど地獄のような転覆を意味するかを知っています。
「自由」とは、天主の主権とその聖なる法への反逆を意味し、「平等」とは、すべての人を同じレベル、つまり最下層に置き、各人の違いや個性を否定し、何よりもキリストを唯一の天主にして主であると認める人々と拒絶する人々との根本的な区別を無効にすることであり、最後に「兄弟愛」とは、天主の父性について言及することなく、あるいはキリストにおいて贖われた共同体(family)に属することなく、人間が兄弟となれる社会を確立しようとすることです。
人間は、その能力において、御父の御力、御子の知恵、聖霊の愛という至聖なる三位一体の各属性を反映しているという意味で、天主の似姿として造られているということを考えてみましょう。グレート・リセットは、人間と、創造主や主、贖い主との間のこの生来の対応関係を、記憶をぐらつかせ、知性をゆがめ、意志を堕落させて、天主を冒涜するようなパロディで転覆させようとしています。
世界統一主義者(globalist)のイデオロギーの名の下に行われるすべてのことには、知られていないものの非常に明白な目的があります。すなわち、私たちはもはや過去と歴史を覚えてはならず、善と悪を認識する方法を知ってはならず、もはや徳を望んだり悪を拒絶したりしてはならないのです。そして、もし父としての天主が拒絶されるならば、自然の秩序の中にも父性はもはや存在しないはずです。なぜなら、自然の父性は天主の父性の鏡だからです。こういう訳で、自然の家族や胎児の命に対する神学的な憎しみがあるのです。
もし天主が十字架上で私たちのために亡くなられなかったのであれば、もう苦しみ、痛み、死はないはずです。なぜなら、痛みにおいて私たちは犠牲の意味を理解し、私たちのために血を流してくださった天主への愛のために犠牲を受け入れることができるからです。もし天主が愛でないならば、人間の間にはもはや愛はなく、あるのは不品行と快楽による満足だけになります。なぜなら、もし私たちが他人の善を望むならば、私たちが持っている最も貴重な賜物である「信仰」を彼らと分かち合うように導かれるからであり、自由という倒錯した概念の名の下に、彼らを見捨てて奈落の底に落ちるに任せることはできないからです。彼らは無神論者ではありません。彼らは、天主が存在することを否定しているのではなく、むしろルチフェルが天主を憎んでいるのと同じように、天主を憎んでいるのです。
3.大司教様のお考えでは、これは善と悪の戦いでしょうか。
グレート・リセットは、反キリストの支配が確立される前の最後の段階であるだけでなく、まことの宗教の言外の意味のすべてを獲得し、言語を借り、儀式を行い、独自の司祭を任命しています。現在のパンデミックの儀式性は、彼らが特にワクチンに秘蹟の価値を与えようと望んできたこと、それが司祭や司教、さらには教皇自身までもがワクチンを推進することに頼り、さらにはワクチンが救いに不可欠であると説教し、ワクチンをすべての信者の「道徳的義務」であるとするという段階にまで至っていることで明らかです。このように、まことの天主への聖なる儀式を禁止し、まことの秘蹟の執行を禁止することで、新型コロナウイルス感染症という新宗教は、新しい衛生的な儀式と健康のための新しい秘蹟を押し付けたのです。
メディアのナラティブ(物語)の中でのコロナウイルスの弟子の信仰は、カトリック信者に求められる信仰の行いのグロテスクなパロディです。ただし、無条件の同意が求められる「健康宗教」の教義は、まったく不合理で、理不尽で、非論理的であるという違いがあります。理性を超えた真理への愛着ではなく、むしろそれと矛盾する教義への愛着であり、他の偽宗教と同様に、新型コロナウイルス感染症も迷信への一線を越えていることを示しています。
このように、新型コロナウイルス感染症を信じる人々は、医学や常識に反する概念に直面しても、その役務者に服従するという証明を示さなければならない立場にあります。例えば、感染を防がないものだとしてもマスクの使用が義務づけられ、免疫を与えないとしてもワクチンが義務づけられ、有効性が明らかであっても、健康の最高法院(サンヘドリン)によって承認されていない治療は禁止されるのです。さらに付け加えるべきなのは、与えられた命令が不条理であればあるほど、従うという行いそのものによって、自分がセクトの一員であることを弟子は実感するのです。
今日、ウイルス学者という大司祭たち(virologist-pontiffs)の宣言に直面して理性を放棄している人々が、自分たちは「合理主義者」であり、あらゆる教条主義的な信仰主義に反対する科学の確信的な支持者であると宣言していることには戸惑いを覚えます。一方、天主を信じない人々は、結局は何でも信じることになります。
4. 世界経済フォーラム(WEF)が、コロナウイルスを考慮して実施された強力な都市封鎖政策を支持し、都市封鎖が空気の浄化に役立ったと賞賛してさえいることを考慮すれば、コロナ危機は彼らの計画と非常によく一致しており、彼らのグレート・リセットのための有用な道具であると思えます。WEFとコロナ危機の管理者たちとの間には何か結びつきがあるのでしょうか。
私は、疑似パンデミックとグレート・リセットの意図の間にある本質的な結びつきを糾弾した最初の司教たちのうちの一人であったと思っています。1995年にさかのぼりますが、ピエール・J・ジルベールによる非常に興味深くて暴露的な宣言書(こちら)があります。
これには、ワクチンの大規模接種から反対派の収容所の創設まで、今日、私たちの目の前で行われている新型コロナウイルス感染症の悲劇的な茶番劇のすべての段階が記載されています。この回心したフリーメーソン員は、25年前に、この悪名高いセクトの目的を明らかにしました。当時、彼の告発は陰謀論者の不条理な戯言という烙印を押されましたが、今日、それがまったく生々しく恐ろしい現実として正しいことが示され、天主の敵が命じたグレート・リセットの計画は、単に金融界を結びつけるための道具としての経済的側面にとどまらず、キリスト教の痕跡をすべて消し去るために、個人や社会の一員としての私たちの生活の本質そのものにまで及んでいることが証明されています。そのすべての背後には、今日では高度に組織化された一団の信奉者たちを頼りにしている悪しき者【悪魔】がいるのです。
私たちは、「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めの困難な予期せぬ緊急事態のパンデミックに各国が組織的に対応しなければならないほど直面している致命的なウイルスである」という主流メディアの不条理なナラティブ(物語)から、きっぱりと解放されるべきです。
●まず第一に、著名な専門家によると、新型コロナウイルス感染症は武漢の研究所で行われた操作の結果だと言われています。
●第二に、このウイルスは、それ自体では致命的ではなく、既存の薬や安価な治療法で効果的に戦うことができるのに、WHOは誤解を招くような誤った指示を出し、壊滅的な結果をもたらすプロトコルを提案し、循環器系ではなく呼吸器系の症候群に対する治療法を押し付けることで、家庭でのケアを妨げ、合併症を増加させています。
●さらに、本当の死因にかかわらず、すべての死者を新型コロナウイルス感染症による死として登録することを命じ、検死を阻止し、死体の火葬を勧めるまでに至っています。
これらの誇張された数字に基づいて、メディアは社会的な警告を発し、全国民に対して本物のテロ行為を行い、不当な閉鎖、役に立たないマスク、社会的距離を押し付けています。ウイルスの陽性とされるものを検出するために、綿棒や検査が使用されていますが、これらは、その[PCRテストの]作成者が報告しているように、診断目的には全く不適切で、簡単に不正改ざんが可能の結果が出るものです。最後に、ワクチンとされるものの使用を推進していますが、これは実際には遺伝子血清であり、ウイルス免疫に関しては効果がないことは明らかで、短期的な副作用は広く実証されていますが、長期的な作用はまだ分かっていません。これは、突然変異のウイルスに対抗するために作られたワクチンであり、幻の新型コロナウイルスの「変異株」に基づいて定期的に更新しなければならない運命にあります。免疫抵抗性を作るに至る可能性があるため、パンデミックの最中に接種することは、初歩的な医学でも控えることを教えるワクチンです。この犯罪計画では、科学は秘教となり、医者は魔術師となり、(宗教的)反対者は異端者となって、破門されるか強制的な治療を受けさせられるのです。
同じ過ちが、例えば、老人ホームに高齢者を入院させ、それによって伝染病を蔓延させて何千人もの脆弱な人々を絶滅させる、その前に彼らの免疫力を低下させておく、という決定が、明確な前例が存在するにもかかわらず、さまざまな時に、さまざまな状況の中で、共通の計画に沿って行われているのです。単一の指示の下に単一の台本があって、与えられた役を演じる役者たちがいる、ということは明らかです。
私が一年前から言っていることの証明として付け加えると、WHOが押しつけた封じ込め措置や治療法を適用しなかった国々が、最も死亡者数が少ないと報告されていることであり、国際組織の命令(diktats)を受け入れなかった国々の中には、クーデターや[賄賂などの]腐敗対応に苦しんだところや、排除されたところもあります。例えば、よく知られたケースを二つだけ挙げるなら、ベラルーシ(こちら*)とタンザニア(こちら**)の例に触れておきましょう。また、2020年の総死亡者数の公式統計は、ほとんどの国で近年の平均値を下回っていることも忘れてはなりません。もし新型コロナウイルス感染症が真のパンデミックであったならば、1918年から1920年にかけてスペイン風邪で起こったのと同じような数字が出るはずです。
結論として言えば、新型コロナウイルス感染症は、グレート・リセットを不可逆的なものにするための経済的・社会的危機を引き起こすという方法で、天賦の自由や基本的な個人の権利を制限することに正当性に似たものを与えるための口実です。
欧州の国々、特にイタリア、スペイン、ポルトガル、アイルランド、ポーランドといったカトリックの伝統を持つ国々の経済が疲弊している現状では、EUの脅迫に屈し、米国、中国、ドイツ、フランスなどの多国籍企業に搾取されることを余儀なくされています。経済構造の崩壊と同時に、アマゾン、ジャストイート、イケア、その他(大規模な小売業者を含む)の少数の多国籍企業に利益を集中させることが決定されました。彼らは、中小の企業やレストランの閉鎖から莫大な利益を得ています。製薬会社の利益は言うに及ばず、その背後には、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックなどが率いる投資ファンドがいるのです。
また、都市封鎖によって多大な利益を得た分野として、ポルノがあります。多国籍企業のマインドギーク【複数のポルノサイトを所有している非公開の企業】は、宣伝や無料登録で、パンデミックの緊急事態で家にとどまらざるを得ない何百万人もの若者や大人を堕落させるのに寄与して売り上げを伸ばし、その結果、顧客数が大幅に増加し、サード・パーティーの広告価格も上昇しました。このサイトは、アマゾン、ツイッター、フェイスブックよりもオンライン・トラフィックが多く、月に35億人の訪問者がいることを考えてみてください。お分かりのように、パンデミックは、大衆の悪習や変態性を増殖させて、彼らをもっと上手に操ろうとする人々にとって貴重な機会を提供しているのです。
5.具体的には、全体主義国家である中国が最初に採用した都市封鎖政策を、欧米が真似したということです。これは、欧米がいかに中国の影響を受けているかを示しているのではないでしょうか。なぜ西洋が中国のやり方を真似るのか、他にどう説明できるでしょうか。
中国共産党独裁政権は、悲劇的なパンデミックの茶番劇の主役の一角であることは間違いありません。ウイルスを作り出したという具体的な疑惑があり、国内線の運航を禁止しながら国際線の運航を許可して海外に広めたことは確実です。また、中国が経済危機を利用しているのは確実であり、この危機の影響で中国の金融グループはイタリアをはじめとするインフラ、戦略的企業、ホテル、高級不動産を買収しています。
北京は、グレート・リセットによって得られる新世界秩序の確立には、リベラルなイデオロギーの「共産化」が必然的に伴うであろうことを認識しています。また、世界で権力を拡大するためにこのことを利用しており、それはさまざまな国で自分が資金提供している第五列【スパイ】のおかげでもあります。これはまさに、エドワード・ルトワック【米安全保障・軍事戦略専門家】がここ数日、イタリアの大臣や次官が中国の手先であると言って非難したことです(こちら)。
6.大司教様は、コロナウイルスが政治的に利用されているという警告を早くから発しておられたうちの一人ですが、その理由を教えてください。昨年の3月の最初期の段階で、「これは私の全キャリアの中で最も恐ろしい病気だ」と述べ、コロナウイルスを第二次世界大戦の状況と比較し(11分45秒)、武漢で中国共産党によって行われた成功した「信じられないような素晴らしい一連の介入」を賞賛した免疫学者のリチャード・ハチェット博士のような人々によって、自分が大きな影響を受けたことを私は覚えています。
現在私に分かっているのは、ハチェット博士がこのウイルスのワクチンを開発中で、ビル&メリンダ・ゲイツ財団から2000万ドルの資金援助を受けているということです。
この例は、私たちがどのようにしてこのような生活上の厳しい制限を受け入れるようになったのかを説明するものであり、私たちを怖がらせるためにさまざまな勢力の協力が実際にあったのでしょうか。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、ウイルスの主要スポンサーです。それと同時に、先に述べたように、マイクロソフトはブラックロック投資ファンドの筆頭株主であり、ファイザー、モデナ、アストラゼネカに出資しています。さらに、この財団はWHOの主要スポンサーでもあり、国内外の多くの保健機関に影響を与えています。ビル・ゲイツは多くの講演で、パンデミックを利用して世界の人口を削減することを理論的に説明しており、人口健康追跡システムや追跡チップと連動した決済システムの特許を保有していることも分かっています。ゲイツが慈善家だと言うのは、切り裂きジャックが解剖学のファンだと言うようなものです。
ビル・ゲイツとジョージ・ソロスが2004年から2013年の間に欧州評議会に約140万ユーロ、2006年から2014年の間に約69万ユーロを寄付することで、国際機関のスポンサーに関する利益相反を裏付けていること、フランスの弁護士グレゴール・パピンク氏(欧州法と正義センター所長)が非難しているように、「国際機関の実質的な私物化、さらに悪いことには人権の私物化」(こちら)をもたらしていることを思い起こしておきたいと思います。
ゲイツやソロスをはじめとする世界統一主義者の「大物」たちの目的は、世界人口を減少させ、大衆を奴隷化し、権力と金融を少数の犯罪者に集中させて、世界支配と反キリストの到来を準備することにあります。この地獄のような計画に直面して、何十億もの人々を慢性的な病気にするワクチンを押し付けるための新型コロナウイルスという道具は、彼らの主張と完全に一致しており、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオを含む世界中の宗教的・政治的指導者たちとの不幸な共犯関係があります。ベルゴリオは、ご存じのように、北京協定で中国のカトリック信者を裏切り、多額の資金提供と引き換えに、信徒と位階階級を共産党の命令の下にある離教のセクト【中国天主教愛国会】の手に渡しました。
7.先日、大司教様はインタビューの中で、「国連事務総長は最近、ウイルスが反体制派を弾圧するために使われたと言明した」と言われました。事務総長が述べたことについて詳しく教えていただけますか。
国連事務総長の発言は、非難であると同時に、反対意見の弾圧を進めてはならないという各国への警告であり、エリートの真の意図を認めたものであると理解できます。この発言は、特にワクチンパスポートとそれに伴う大量接種、あるいは接種を受け入れない人々への差別を押し付けようとしていることに関して、事実の証拠を裏付けるものであると言っておくだけにしましょう。この発言が、国連が世界統一主義者の計画に無関係であると反対派に信じさせ、彼らを和らげるための手段であるという可能性も、私は排除しません。
8.中国の独裁的な国民支配とは無関係に、グローバル・リセットを目指すグローバル・エリートが、事実上、中国と連携する段階がすでに来ているのではないでしょうか。
中国の独裁政権が、これから全世界が何を待ち受けているかというパラダイムです。【これから全世界は中国独裁政権のようになります。】それは、もしも自由主義者と共産主義者の間の同盟が決定的に結ばれた時に実現します。中国は、独裁体制がグレート・リセットを大衆に押し付けるための唯一の可能な形態であることを証明しており、1960年代に毛沢東が文化大革命で行ったことを、今日の状況に適応した形で再現しています。
それにもかかわらず、ある時点で、グレート・リセットの目標と中国の目標はもはや一致しなくなると私は考えています。特に、中国が莫大な利子を徴収している国々の債務を無効にするときです。そうなると、中国は他国に対する経済支配力を一晩で奪われることになりますが、財政的にも政治的にも同等の利益をもたらす代替案が提案されない限り、【経済支配力を】放棄することはないでしょう。
9.私たちは中国の都市封鎖のルールを真似したのですから、西洋も、中国の政治的異論や宗教団体、特にカトリック信者やキリスト信者一般への弾圧をますます真似するようになると考えられるでしょうか。
先ほど申し上げたように、現在中国で実施されている独裁体制のモデルは、グレート・リセットが押しつけられる国々にも適用されなければならなくなるだろうと私には思われます。市民的、政治的、宗教的な反対意見は考えられず、容認されません。特に、世界の諸国民に対する新世界秩序の恐ろしい陰謀を、有効な論拠と明白な証拠をもって証明する場合はなおさらです。その兆候は、欧米や「自由な」国々ではすでにしばらく前から見られました。それは、ソーシャルメディアでの冷酷な検閲、主流メディアの完全な従属、個人の生活の苛烈な管理、行動の追跡、そして何よりも、中国ですでに採用されており、私たちも使うべきだと提案する人もいる、いわゆる「社会的信用システム」(social credit)です。
「社会的信用システム」とは、政府が市民の経済的・社会的状況に関する「ビッグデータ」の分析に基づいて得た情報をもとに、市民一人ひとりに国家の目による信頼性を示すスコア(点数)を付与するものです。要するに、個人や企業を分類することを目的とした大量監視の一形態であり、政府が決定したパラメーターに従わない場合は、個人や組織を社会生活から排除することも可能です。すべての市民は、自分の行動に基づいて報償や罰を受けます。その罰の中には、例えば、飛行機に乗ることを禁止されたり、私立学校から排除されたり、インターネットの接続速度が低下したり、地位の高い仕事から排除されたり、ホテルの宿泊予約ができなくなったり、最終的には公的な禁止リストに登録されたりすることもあります。今回のパンデミックで採用された「ワクチンパスポート」の措置を考えると、中国モデルはすでにほとんどの国で実施されつつあるように私には思えます。
ベルゴリオが、宗教的反対意見の抑圧に関して、カトリック教会を、キリストの浄配という名前や「ブランド」だけを保持するエキュメニカルで世界統一主義の構造体に置き換えようとしていることを示していることに注目すべきです。カトリックの世界においても、支配的なイデオロギーへの従属の名の下に信仰を放棄したくない人々を、これまでにないほど強く非合法化させる動きがあるのは偶然ではなく、反対の面では、聖座は、ドイツ、ベルギー、オランダをはじめとするさまざまな司教協議会が推進する異端の教理を、注意深く断罪しないようにしています。例えば、同性愛カップルの祝福や、いわゆるエキュメニカルな対話によって推進される宗教的無関心主義といった、それらの教理のイデオロギー的な基盤は実際、ベルゴリオの「教導権」の中に見られるものであり、第二バチカン公会議が始めた異端的なアプローチと首尾一貫しています。その公会議が、伝統的な社会の解体のプロセスを開始したのであり、その前には、欧州と米国における1968年の革命、そして私たちが言っていたように中国での文化大革命があったのです。
10.グレート・リセットのグローバル・エリートと中国の間の協力関係が強まり、自由度の低い社会を目指して活動している可能性があることを考慮して、ロシアの正式な奉献がなされなければ、ロシアはその中心となる誤謬である共産主義とともに、さまざまな誤謬を世界中に広めるでしょう、というファチマの聖母の警告について、どう思われますか。
ロシアをマリアの汚れなき御心に奉献しなかったために、共産主義が世界中に広まり、今日では共産主義がキリスト教の宿敵である自由主義と同盟を結んでいます。この地獄の同盟は、新秩序の確立と反キリストの出現につながるものです。しかし、聖母が、最後の迫害の前に世界は平和な時代を享受します、と言われたことを忘れてはなりません。私は、フリーメーソンのシナルキー(共同統治)の下でのグレート・リセットと悪魔の新秩序プロジェクトは、それ【最後の迫害】に非常に近づいてきているにもかかわらず、まだどうしてもそれ自らが現れるまでには至っていないと思います。もし私たちが天主に立ち返らず、これからも天主の御怒りを招いて天主の掟を破ることを続け、私たちの主イエズス・キリストの天主の王権を否定し、代わりに悪の専制体制のもとで生きる方がいいのならば、【それが本当にどういうことかを知らせるために】私は、御摂理がこの疑似パンデミックを使って、私たちを待ち受けている暗黒郷(ディストピア)の世界を見せてくださることを願い、かつ祈ります。
昨日まで世界統一主義のプロジェクトの善と信仰との適合性を確信していた多くの人々が、それがいかに反人間的で反キリスト的であるかを理解し始めています。もし私たちが、キリストが王として認められているところ以外に平和がないこと、「pax Christi in regno Christi.」(キリストの御国におけるキリストの平和)を理解する方法を知っていれば、おそらくすべてが失われるわけではありません。私たちの主という岩の上に基礎を置くことなく、豊かで平和な社会を築くことができると信じている人々は、天主に挑戦するためにバベルの塔を建てようとした人々と同じ結末を迎えることでしょう。「Dextera tua, Domine, magnificata est in fortitudine: dextera tua, Domine, percussit inimicum - 主よ、あなたの御右の手は、栄光に輝く。主よ、あなたの御右の手は、敵を打ち砕く」(脱出【出エジプト】15章6節)。
11.このような世界中の恐ろしいプロセスを止め、健康危機の名の下に侵害され制限された憲法上の自由を回復するために、私たちカトリック信者には何ができるでしょうか。
「憲法上の自由」の侵害は、問題の一面に過ぎません。その前に、天主の法の侵害があります。自由の名の下に、妊娠中絶、安楽死、同性愛、最悪の倒錯が「権利」と呼ばれていますが、実際には天主の御稜威に対する挑戦です。このことを十分忘れないでおきましょう。「Deus non irridetur-天主を侮ってはならない」(ガラツィア6章7節)。人は天主に挑戦するどころか、天主とゲームをすることもできません。
この奈落の底に向かう地獄のようなレースを止めるために、私たちには一つの解決策しかありません。それは、根本的に回心することで生き方を変えること、信じない人々に言葉と模範によって福音を伝えること、教会の位階階級がこの世の奴隷ではなくキリストの証人に戻るように主に祈ること、至聖なる童貞に祈って、聖にして天主を畏れる教皇をお与えくださって、彼が、現代世界というニネベにおいて【ヨナのように】新しい預言者としての役割を担い、受胎から自然死までの生命の尊重や家族といった基本的なテーマについてどう扱うかをヨハネ・パウロ二世がまだ知っていたように、地上の権力者たちを戒めることができるように聖母に願うことです。
天主がおられなくてもやっていけると思い込んだり、救われるためには好きな信条に従えばよいと考えたり、私たちにご自身を啓示され、私たちの救いのために御独り子を犠牲(いけにえ)にされた唯一にして三位一体なる天主が、忌まわしいパチャママをはじめとする偽りで嘘の偶像と同じレベルに置かれていると考えたりするのはやめましょう。
むしろ、私たちの心の中で何よりもキリストが統治し、その結果として、家庭の中でキリストが統治し、そして社会の中でもキリストが統治することを目指しましょう。もし私たちが主の御国の復興のために「地の塩」(マテオ5章13節)となる方法を知っていれば、社会はそれによる恩恵を受けることができます。もしも、そうではなく、善と悪の間のありえない兄弟関係の名の下にグレート・リセットの地獄の計画に従うならば、私たちは容赦なく、天主の敵とともに、「人に踏まれるばかりである」(同上)という断罪宣告の運命となるでしょう。
+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ
2021年4月9日
御復活の八日間内の金曜日(御復活の金曜日)
【* ベラルーシ大統領ルカシェンコ(Aljaksandr Lukashenko) は、ロックダウンと「社会的距離」に反対すると、ベラルーシでイタリア式の封鎖が行われることを条件にWHOから9200万ドルのオファーを受けたと宣言した。ルカシェンコがこれを拒否すると、WHOはその申し出を10倍の9億4000万ドルに増やした。しかしこれをも拒否すると「この勇敢な姿勢を見せた後、ルカシェンコは国際社会から悪者扱いされ、不正選挙で告発された。」】
【** タンザニアのジョン・マグフリ大統領は、都市封鎖もせずに、マスクの着用を常に拒否してきた。ワクチン接種をタンザニアに認めない発表をした後、マグフィリは死亡した。】
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