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「モバイルクリニック™」実例インタビュー

こんにちは!
ヴィガラクス株式会社です。
私たちは災害対策の中でも特に電気にフォーカスした商品の開発、販売などを手がけています。
そして2020年から流行した新型コロナウイルスでは、新たに医療用コンテナ「モバイルクリニック™」の開発と販売に関わっています。

今回はその医療用コンテナ、「モバイルクリニック™」を実際に導入いただいた前田メディカルクリニック様にインタビューをさせていただきました。
実際に使ってみた感想は?どのように活用しているの?など、現場の生の声をお届けさせていただきます^^


「モバイルクリニック™」とは


インタビューの前に、そもそも「モバイルクリニック™」ってなに?というお話しをさせていただきます。
「モバイルクリニック™」は、医療従事者の感染リスクを最小限まで減らすことを目的に設計された、移動型診療所です。
日本の建築基準法に合致した建築用コンテナに、感染症拡大防止の陰圧設備(米国疾病対策予防センター基準を大幅にクリア)を内蔵。
台風などの悪天候にも耐えうる頑強さとモビリティ、医療用レベルでの感染症対策設備を併せ持つ、今までにない製品です。
11月1日現在、全国で61棟が発熱外来として稼働しています。


「モバイルクリニック™」実例インタビュー

導入のきっかけ

現在「モバイルクリニック™」を2台導入いただいていますが、きっかけは何だったのでしょうか?

先生:日頃からインフルエンザなど感染症の患者様用に、一般の患者様とは隔離した部屋を用意していました。
しかし今回の新型コロナウイルスの流行でより厳格に隔離する必要が発生し方法を模索していたところ、知り合いからの紹介で「モバイルクリニック™」の存在を知り、導入を決めました。
さらに国からの補助金もありそれを利用できたことが、うちのように
小さな診療所で導入するための後押しになりました。

なるほど。では「モバイルクリニック™」を導入する前は新型コロナウイルスの疑いのある患者様はどのように対応されていたのでしょうか。

先生:まず、一般の患者様との接触を避けるため入口を別々にしました。
一般入口ではなく救急外来側に集まっていただき、医療室へも救急外来側から入るようにすることで他の患者様と接触しないようにしていました。
さらに医療スタッフ側も防護服を着用し、院内感染がおきないよう細心の注意を払っていました。

「モバイルクリニック™」外観。スタッフと患者の入口が別々になっている。

防護服が必要なくなった!?

それはたいへんでしたね。「モバイルクリニック™」を導入したことで、
その部分は改善されたのでしょうか。

先生:そうですね。一般の患者様との接点が全くない上に、医療スタッフの防護服も必要なくなりました。特に防護服はコストがかかりますし着脱も大変で、スタッフへの負担が非常に大きい。
そこを削減できたことは、コスト面でも仕事の環境面でもとてもよかったと思います。
「モバイルクリニック™」を導入した今、院内感染も起こらずに非常に簡便に新型コロナウイルスの疑いのある患者様の診察を行うことが出来ています。

私たちの病院では、職員を感染から完全に守るために、既設の陰圧設備等に加えて「非接触仕様にするため仕切り」を追加しました。このカスタマイズによって「防護服」が不要となり、通常業務の合間でも感染症疑いの患者様をすぐに診察できるようになりました。また、コロナだけではなく、インフルエンザや結核疑いの他の感染症対策として、二次活用できている点も導入メリットとして挙げられます。

「モバイルクリニック™」について感じること

スタッフの方の負担も大幅に減ったのですね。その他、
「モバイルクリニック™」をお使いになって感じたことはありましたか。

先生:診察の基本は患者様に触れて近くで話しを聞くことです。
うちが導入した「モバイルクリニック™」は医師と患者様の間が間仕切りで区切られてマイクで診察をするタイプのものなので、詳しく診察することが難しい点が挙げられます。その分防護服も必要なく院内感染の可能性もなくすことが出来たことがメリットではありますが。
あとは院外に設置しているので雨風をしのぐ屋根の設置が必要かと思い、そこに追加でコストがかかってしまったことですね。

追加2台目導入の経緯

一台目を導入された翌年さらに二台目を導入いただきましたが、理由をお聞かせください。

先生:実は新型コロナウイルスの疑いのある患者様が来院されてもうちでは許可がなく入院が出来ませんでした。
そのため入院できる病院を探して転院という形で対応していましたが、どうしても難しい場合は新型コロナウイルスの陰性が確認できるまで救急外来で一日二日待機していただいていました。
ただ、その方がもし陽性だった場合は院内感染を防ぐことが難しいため、新型コロナウイルスの疑いのある患者様を入院させるために二台目の導入を決めました。

「モバイルクリニック™」を活用した感染対策事例が県から評価されたことで、2台目を追加導入することとなりました。
高知県香美市内には大きな病院がないので、高知県からの要請で2台目の導入にも補助金をフル活用できたのです。
1台目は感染対策として利用し、2台目は転院が必要な方の一時入院設備(トイレ付)として活用しています。モバイルクリニックは医療機関の要望に応じたカスタマイズが可能となってっている点が、オススメです。

それぞれ外来と病室という形で活用されているのですね。
「モバイルクリニック™」を新型コロナウイルスの診察以外では使用されることはありますか。

先生:以前から救急外来で診察していたインフルエンザの患者様、また結核の疑いのある患者様も「モバイルクリニック™」で診察出来るようになりましたね。

では今後の展開としては、どのようにお使いになっていくのか検討されていますか。

先生:発熱症状のある患者様で入院が必要になった場合は全て「モバイルクリニック™」で対応しようと考えています。
入院時に発熱症状のある患者様は最初抗原検査やPCRを実施し、特にPCRであれば当日に結果はわかりませんので翌日まで「モバイルクリニック™」で待機していただくと。
翌日の結果が陰性でもさらに二日後に検査をしていただいております。
そこで陰性が確認できた方は一般病棟に移って入院していただく流れをとっていますので、だいたい「モバイルクリニック™」で五日ほど過ごしていただくことになります。


いかがでしたか?
前田メディカルクリニック様のインタビューでした。
私たちは、現在全国的に不足が指摘されている発熱外来の問題の解決手段の一つとして「モバイルクリニック™」を提案しています。
病院内での新型コロナウイルス以外の患者の安全を確保し、病院経営を
守り、医療崩壊を防ぐことができる設備。
「モバイルクリニック™」の開発には社長のそんな思いも込められています。

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