ゲロソング

動画や音声コンテンツ全盛期に言うのははばかられるが、聴覚をメインにした情報が入ってくるのが苦手だ。リンク先がYouTubeや音声なら基本見ない。もちろん、音楽が聞きたいときは除く。

聴覚メインにすると、他の感覚が物凄く疎かになる。例えば、掃除(メイン)しながら音楽を聞く(サブ)のは問題ないが、音声コンテンツを理解しながら(メイン)ついでに掃除(サブ)するのは両立が難しい。許可してる以上に、外部情報が入り込んできて引っ張られる感覚がある。

関西に多い気がするのだが、スーパーに行くと、売場ごとに流す歌が変わる。鰻蒲焼きの歌からコロッケ、冷凍食品、団子、ちらし寿司の歌とか、よくもまあ集めてきたものだ。様々な歌が感覚を侵食していくのを感じつつ買い物し、家に帰って「バーナーナー♪」と店で洗脳された歌を歌っていると、家族は「それ何の歌?」と聞いてくるので、他の人は上手く遮断しているのかもしれない。

ゲームも音を消してやっていたら、音でわかるはずの重要イベントに気づけずムダに時間を費やしたこともあるのだが、それ以外で特に困ることもないため気にもせず過ごしていた。

そんなある日、ラジオから少し前に流行った曲が流れてきた。聞いている内になぜかジワジワと吐き気がしてくる。胃腸をやられた系の吐き気ではなく、ムカつきみたいな…ん?しかしどことなく懐かしいムカつき……。懐かしいってなんだ。……あ!

つわりの時に、町中で、ラジオで、何度も流れていた曲の1つだった。

歌手の人にはなんの罪もないが、それらを「ゲロソング」と名付けた。今のところ3曲あるようで地味に困る。これらの曲の人気なくならないかな…と思っててごめんな。反対に、知らぬ間に元気になる曲とかないかと思ったが、今の所出会えてない。

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