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アニメ「クズの本懐」---恋愛は単純な方がいいのです

最近急にアニメに凝ってきまして、色んなのを見ているのですが、たまたま見た「クズの本懐」というアニメはなかなか濃かった。

二人の男女の高校生が主人公。二人とも昔からの知り合いの先生が好きなのね。ところがその先生たちは付き合い始めちゃったので波乱が起こるというストーリー。

二人の高校生はお互いに遂げられそうもない想いを胸に、とりあえず付き合ってみると。で、淋しくて虚しいから付き合ってみる。体を重ねてみるという展開なわけ。

話はとにかくずっとモヤモヤしてるわけです。誰もかれもはっきりしない。そんな精神状態でい続けることによく飽きないなと思うんだけど、ずっとモヤってるわけ。

また一方で先生たちは付き合ってるんだけど、女の先生の方がとにかく問題ありの女で、男子の視線が欲しいし、褒めてもらいたいし、好きになってもらいたいという誘惑大好きな女なわけです。

二人の高校生はどうにもならない気持ちのままじゃいけないってことで、夏が終わるまでに気持ちを伝えてフラれようと約束する。
で、女子はずっと好きだった先生に告白して玉砕。一方男子も先生に玉砕する予定だったが、なんと性悪女の先生なので手玉に取られて結局体の関係が始まるわけです。

はぁ~、ここまで解説するつもりはなかったのですが、いかんせん全員がモヤモヤしてる人たちなので、整理するのが大変なんですよね。
まぁ、ともかく。

フラれるって大切
実は告白というのは自分のためであって、相手のためではないのです。気持ちの吐露によりモヤモヤ解消、つまり整理なわけ。
だから告白されて相手に気持ちがないなら上手に振ってあげることが重要なマナーだし、相手に対して最後にできる優しさとも言える。
きちんとフラれることによって、次が始まるのですよ。

女子校生はどうにか整理をつけたが、男子は女先生にきちんとフラれることなく、というか自分に気持ちがないことがわかっていても、惚れた弱みでズルズルと関係だけが続くのです。

どう処理されるんだろうかと心配していたが、なんのことはない。女先生は付き合っている男先生に生まれて初めて感情というものを持ったことに気が付き、男子生徒との関係を終わらせるのです。

ひとりになろう!
女子高生と男子高生は成就しえない恋心にきちんとフラれることで決着をつけ、二人は本当に付き合うようになるのかなと思いきや、これが最後には別々の道を行くという結末。

これね、正しいと思った。
この最後でなければいけないと思う。

淋しさと虚しさでセフレ的な付き合い方を続け、お互いに胸の痛みもわかるし、心を整理してまた触れたい気持ちもあるのだけど、あえて別れることの重要性。

つまり、ある一定の期間はたとえ淋しくとも一人で歩くことが必須なのです。恋には距離を置き、様々な他のことに触れて見て聞いて行動して、心をリセットする期間。恋人ではなく友人や仲間、同僚など他社との関係を構築しながらも、一人で耐える時間が大切なんです。

その一人の期間に少しずつ強くなる。

納得いかない性悪女の行く末
このビターな終わり方はいいのだけど、女先生の結末はちょっと納得いかない。結局この女はありのままの自分でいいといってくれる優しい男に出会って結婚するわけですよ。

いやいや、この女の自己中ぶりには驚いていたけれども、自己愛が激しい分、自尊心が低いという複雑なお方で、一瞬にして改心するみたいな都合の良い結末ってある?
いや、ねーし、そんなもん。

男好きの性悪女でもいいですよ、という感じの嫉妬も束縛もしない、「健康でさえいてくれれば」みたいな人が出てきて改心ってさー、どうにも納得いかん。

つまり子供なんだよね
これを言っちゃうと元も子もないのだけど、つまり女子高生も男子高生も女先生も子供なのよ。そういう子供のお話。
複雑な心を描いていると思っていましょうが、実はなんてことない、自分の思い通りにいかないから逃げちゃったという子供の話なんです。

人生は思い通りにいかないのが常だし、特に恋愛という相手がある場合はどうしたって思い通りにはいかない。だから悩むわけ。

けれども複雑な関係というのは恋愛においてはダメなんですよ。一瞬楽しくても長続きもしないし疲れるのです。
恋愛においては単純に好きだという感情があり、環境的にも問題なく(不倫でないとか)、上手くスポっとハマる”単純さ”が最も重要なのです。

こういう恋愛に巡り合うには心が強くないと出会えないのです。

多くの人に私が言いたいのは、
モヤモヤは解消すべし。
言いたいことははっきり言え。
複雑な恋愛は今すぐやめろ。
淋しいだろうが独り身で少し耐えなさい。

ということです。

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