韓国系縫製会社に罰金、大量の商品紛失に対し賃金控除の問題
ベトナム1,396日目です。
①縫製企業は従業員にTシャツ3,000枚の紛失により罰金を科した
②労働者からの批判を浴びた企業は、賃金の控除を返金
③同社はさらに100万ドンの罰金も科された
動画(約2分)
罰金の背景
ホーチミン市人民委員会は、韓国系の縫製企業ノブランド・ベトナムに対して、3,000枚のTシャツの紛失に対して賃金控除を行ったとして、70万ドン(約2764ドル)の罰金を科しました。この企業はホーチミン市の12区に所在し、現在2,700人の労働者を雇用しています。
違法な賃金控除
4月の給与支払いの際、同社は3,000枚のTシャツの紛失を理由に、労働者の賃金を控除しました。控除額は職位によって異なり、64,000ドンから805,000ドンまでの範囲でした。
ホーチミン市労働・戦傷兵・社会福祉局によると、合計111人の労働者から控除され、その総額は約29万ドンに上りました。企業はこの金額を5月9日に返金しましたが、労働者からは、責任者を特定せずに全労働者から賃金を控除したことに対して批判が寄せられました。
労働者の権利保護
同社の労働組合は、労働者の評判を守るために、この決定を撤回するよう求めました。5月11日に行われた市労働者との対話で、ホーチミン市人民委員会のファン・ヴァン・マイ委員長は、関連当局に対してこの問題を徹底的に調査し、労働者の権利が守られるよう指示しました。
超過勤務に対する追加罰金
さらに、同社は規定を超える時間外労働を労働者に強制したとして、100万ドンの罰金も科されました。2023年には、同社の119人の従業員が年間300時間の法定限度を超えて時間外労働を行っており、これは労働法規に違反しています。
まとめ
ノブランド・ベトナムは、違法な賃金控除と過剰な時間外労働に対する罰金を科されました。労働者の権利を保護するためには、法令を遵守し、公正な労働環境を提供することが求められています。
参照
Korean garment firm in HCMC fined for illegal wage deductions over lost T-shirts
https://e.vnexpress.net/news/news/korean-garment-firm-in-hcmc-fined-for-illegal-wage-deductions-over-lost-t-shirts-4772601.html