格安で販売されているAdobe Creative Cloudを購入してみた
普段、仕事では会社が購入したAdobe Creative Cloud（以下、AdobeCC）を使用して業務を行っているが、個人用PCにもPhotoshopとIllustratorくらいは入れておきたいと思い、ライセンスを購入することにした。
普通にAdobeCCのライセンスを購入しようと思うと、
Creative Cloudコンプリートプラン 7,780 円/月
Photoshop単体 3,280 円/月
Illustrator単体 3,280 円/月
というお値段。
フォトショとイラレを合計すると6,560円なので、どうせならプラス1,220円でコンプリートプランにしたほうがいいかな、と考えていた。
Amazonではたまに安く出ていることがあるので、どこで購入するかを調べていたところ、Yahoo!ショッピングでは年間ライセンス（12ヶ月分）が14,000円で買えるとの情報が。
は？？？
正規ライセンスの場合、年間では93,360円だよ？それが14,000円て安すぎない？
かなり怪しいが、安いに越したことはないのでとりあえず買ってみることにした。
Yahoo!ショッピングで「Adobe」と検索すると、いくつかのショップで13,000〜15,000円で売られているので、レビューを見て対応が良さそうな14,000円の店のものをカートに入れて決済。
ショップの注意書きには「事前にAdobeアカウントを作成して下さい」と書かれていたので、適当な捨てアドでIDを登録。
しばらく経ってもショップからの連絡がないので、問い合わせフォームより「Adobeアカウントを作成しました。アドレスはxxxx@xxxx.comです。この後はどうすればいいですか？」と送信したところ、５時間後くらいに下記の返信があった。
「CreativeCloudを開き、右上のアイコンをクリックしてログアウトし、パスワードを再入力してログインします。ログイン中に「チームに参加する」をクリックし、ログインプロファイルからXXXXXXXX（海外の会社か団体名？）を選択します」
とだけ書かれていたので、その通りに実行すると各アプリがダウンロードできるようになっていた。
まずはCreative Cloudアプリをインストールし、そのあとにPhotoshopとIllustratorをインストール。アプリを起動するとちゃんと使えるようになっていた。すげえ！
アカウントのプロフィールを見ると、自分は最初に書かれていた「XXXXXXXX」の所属ということになっており、「大規模法人向けアドビ製品ライセンス」が適用されていた。
つまりこれって、このショップが大規模法人向けライセンスを購入し、その人数分のライセンスを個人に切り売りしている、というカラクリのようだ。
大規模法人向けライセンスがいくらなのか知らないが、１人あたり14,000円程度で売れば利益が出る仕組みなのだろう。いやー、すごい。
喜んでいたのも束の間、5日ほど経った頃にAdobeから１通のメールが送られてきた。
英語のメールなのだが、要約すると「あなたの権限は変更されました。疑問がある場合は管理者へ問い合わせて下さい」という内容。
嫌な予感がしたのでCreativeCloudにログインすると、XXXXXXXXの所属ではなくなり、個人の無料アカウントに戻っていた。
フォトショを起動しても「ライセンスを購入して下さい」というメッセージが出て、使用出来ない。
やられたー！泣
さっそく問い合わせフォームからどーなってんの？というメッセージを送るも、土曜だったので返信なし。
モヤモヤしたまま月曜日を迎え、夕方になっても返事がないので、キャンセルしたいので返金ヨロシクという趣旨のメッセージを送ると
「CreativeCloudを開き、右上のアイコンをクリックしてログアウトし、パスワードを再入力してログインします。ログイン中に「チームに参加する」をクリックし、ログインプロファイルからYYYYYYY（海外の会社か団体名？）を選択します」
という返信が。
「申し訳ありません」とか「手違いでした」などではなく、これだけ。
おそらくこのショップは外国人が運営しているのだろう。
イラっとしながらも言われた通りにやってみると、今度はYYYYYYYの所属ということになっており、以前と同様に各アプリが使えるようになっていた。
ただし、ここでまた問題発生。
先週イラレで作成してクラウドに保存しておいたファイルがなくなっている。
所属アカウントが変わったので、クラウドに保存しておいたファイルは消えてしまったのだろう。
実験的に作ったファイルなので被害はなかったが、この先もまた所属が変わる可能性があるため、クラウドに保存するのは控えることにした。
また、このライセンスでは無料のフォトライブラリである「Adobe Stock」が使用出来ないなど、細かい部分でいろいろと制限があることもわかった。
メインである各アプリは使えているので問題はないが、制限があるなら最初から書いとけよって感じではある。
まとめると、
・格安プランでも使えることは使える
・ショップの対応はクソ
・使えなくなったらショップからの連絡を待つしかない（２〜３日は使えないことを覚悟）
・ショップに逃げられたりYahoo!ショッピングから撤退されたら終了（問い合わせ先がなくなる）
・クラウドストレージにファイルを保存するのは危険
という感じで、とりあえずの勉強用にはいいかもしれないが、仕事で使うにはリスクがあり過ぎることがわかった。
わかってはいたが、安いものには必ずウラがあるのだ。
金額的には２ヶ月使えたら正規品と同等になるので、それまではショップにトンズラされないことを祈るばかりだ。
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