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子どもの集中力が最後まで続かない場合の声掛け

こんにちは!子ども向けサッカー教室の集客・立ち上げコンサルティングを行っていますvidaplenaです。先日お客さんとのミーティングの中で「自分の楽しいメニューはやるんだけど、他の練習には集中力が続かずに端の方へ行ってしまうけど何かいい方法はないか」という相談を頂きました。子どもの気持ちはまだまだ未熟です。気持ちに波があってもそれが当たり前。(僕も子どものころに試合で失点してゴールポストをぶち蹴ってコーチに怒られたり、負けた試合で相手の監督と握手をしなくて説教されたり、、お恥ずかしい話ですが・・)

指導者に大切なのはその子の気持ちに寄り添っていい方向に向かえるようにサポートしてあげる事だと思っています。(未だに試行錯誤な部分はありますが・・)今回はこれまでの自分の経験も踏まえながら子ども達の集中力をうまくサポートする方法について紹介していきます。


1 子どもの個性は十人十色

01 子どもであっても個性はバラバラ

02 やる気スイッチも個性によって変わってくる

03 様々なアプローチをしてみる


2 実際の対応方法

01 失敗するのが苦手な子

02 負けるのが苦手な子

03 集中力が続かない子

03 まとめ

 

1 子どもの個性は十人十色

同じことが起こっても人によって感じ方って変わりますよね。大人でも子どもでもそれは同じことです。スクールをやっていて改めて思いますが、子どもを子ども扱いしていてはその子の気持ちは分からないままです。同じアプローチをしていてはその子の気持ちは分からないので一人一人に対して接し方を変えることが大切だと思っています。

01 子どもであっても個性はバラバラ
例えば1対1の練習をしていたとします。勝負に負けて諦めてしまう子もいれば切り替えて次にチャレンジしようとする子もいます。諦めてしまう子の中にも次は頑張ろうと一言かけると頷いて気持ちを切り替えられる子、どうすればよいか分からずにアドバイスにも聞く耳を持とうとしない子、など反応は様々です。どんなアプローチを行うにしても最終的には諦めずに次に挑戦していくような前向きな気持ちになってほしいですよね。そのために一呼吸置く、簡単な声掛け、時にはコーチ自身がおどけて見せることも必要です。子ども達がちゃんと前を向けるようなアシストをしてあげましょう。

02 やる気スイッチも個性によって変わってくる

  • 勝負が好きで負けず嫌いな子

  • 褒められるとやる気が出る子

  • 応援さるることが好きな子

子どもによってどんなことがきっかけでやる気が出るのかは変わってきます。あるとき練習でやろうとしていることが中々できずにへそを曲げてしまった子がいました。僕がどんな言葉をかけてもなかなか前を向いてくれなかったのですが、グラウンドにお父さんが姿を見せるとやる気MAXに。笑 やっぱりお父さん、お母さんは強いですね!きっかけがあれば子ども達はがらっと表情が変わることがあります。いろんな方法を試してみて何をすると一番嬉しいのか。少しずつでいいので探していきましょう!(幼児の子は特に、です。)

03 様々なアプローチをしてみる
その子によって好きな色って必ずありますよね。あとは好きな柄とか。他の子と違うことが嬉しい子どももいます。僕らのスクールには白黒の練習用ボールとは別に少し表面のざらっとした質感のいいボールがあります。(勝手にスペシャルボールって呼んでます。笑)たまにですが、頑張ったらスペシャルボール使えるよ!やゼッケンの色選べるよ!と言って興味を持ってもらうこともあります。(お昼寝明けのご機嫌ナナメな子が来た時によく言っています。)練習の輪の中に入ることができればアドバイスをする、できる、褒めるの順で気持ちを乗せていくことはできますが、まずは参加できないと対応できません。スクールではそうしたサッカーの一歩手前の気持ちの部分までフォローしてあげられるといいですよね。

2 実際の対応方法

ここからは実際にスクールの指導現場で起きたことを中心に紹介していこうと思います。とはいっても個性は十人十色、ケースバイケースで正解があるわけではないのあくまでも参考にしてもらえたら嬉しいです。

01 失敗するのが苦手な子
失敗して嬉しい人っていませんよね。気持ちよくないのは当たり前です。リフティングの練習中で回数が中々増えない子がいました。練習中にも関わらず端っこでふてくされています。よく様子を見ていると教えたことを上手く実践できていませんでした。

  1. まず「一回見せてみて」と子どもに伝えて実際にやってもらう

  2. リフティングのコツをしっかりと伝える(今の本人がやっている事との違いも簡単に伝えられれば尚OK)

  3. 実際にやってもらって、できている部分を褒める(回数は置いておいてチャレンジしている姿勢を褒める)

  4. 失敗してもOK。何回もトライする人が上手になる事を伝える。

特にリフティングの練習はすぐに回数が伸びるわけではありません。教える→褒める+繰り返しが大切。ということを根気よく伝えています。あとは回数が増える日が自然とやって来ます。

02 負けるのが苦手な子
1対1の練習をする中で中々その子が勝てず、テンションがガクっと下がってしまいました。

  • 勝つためのアドバイスをする

  • 他の子と順番を入れ替えてみる

  • ハンデをつけてみる

学年が違ったり体格差があると1対1はなかなか勝つことが難しいです。(それでも負けたり勝ったりがあるのがサッカーの面白い所なのですが・・)アドバイスをすぐに実践して勝つことも稀なので、そういう場合は順番を入れ替えて相手を変えてみましょう。1勝すればその子のやる気スイッチがONになる可能性があります。入れ替えても入れ替えても連敗が続く場合はハンデをつけます。(明らかに実力差がある場合)例えば強い子の方は利き足の使用NG、とか足裏だけOK、とかです。意外と盛り上がりますよ!

03 集中力が続かない子
練習の最後まで集中が続かずに列に並べなかったり、泣いてしまう子がいました。理由を聞いているうちにやっと話してくれて分かったのが、汗が目に入って集中できないとの事。お母さんとも相談して頭にバンドをつけたりリストバンドをつけて汗がすぐ拭けるようにしました。すると最後まで楽しそうに練習ができるようになりました。幼児の子は特に自分の思いを上手く言葉にして伝えられないことが多々あります。その子の思いをじっくり聞いてあげることももちろん大切ですが、時には練習の前後で保護者と話をしてみましょう。もしかしたら解決の方法が見つかるかもしれません。

03 まとめ
今回はサッカースクールの中で子ども達の集中力をうまくサポートする方法について紹介していきました。

何度も言いましたが、子どもによってそれぞれの個性は異なります。その個性を尊重してあげながら声掛けやアプローチで上手く成長させてあげることが大切です。僕もたくさんの子ども達を教えてきましたが全く同じ伝え方、全く同じ言葉は今までに一度もありません。まずはその子のことを自分が分かってあげるところから始めましょう!

全ては生徒と指導者の充実した人生のために。



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