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オールド・カット・ダイヤモンドの変遷と魅力

アンティーク・ジュエリーの人気に伴ってオールド・カット・ダイヤモンドの需要が高まり、ローズやオールド・ヨーロピアン、ブリオレットなどのカットのダイヤモンドが再び脚光を浴びています。
新しくカットされた現代もののオールド・カットを使ったアンティーク・スタイルのリプロダクション・ジュエリーに加えて、オリジナルのオールド・カットを斬新なデザインに仕上げたモダン・ジュエリーも流行に敏感なアメリカのファッション・モデルやハリウッド・スターに大人気で、最近のアカデミー・ショーやカンヌの映画祭ではオールド・カット・ダイヤモンドをまとったセレブが大勢スナップされていたことが記憶に残ります。現在主流のブリリアントカットが完成するまでに様々なカットがあるダイヤモンドですが、今回は主に特に現在でも比較的手に入りやすい19世期から20世期初期のアンティークジュエリーに良く見るオールドカットダイヤモンドについての説明とご紹介をします。
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通常のローズ・カット・ダイヤモンドは、表面が尖って裏側は平らになっている。
18世期19世期のジュエリーに使われる時にはお椀状のセッティングにフォイル(銀箔)を敷き
裏を閉じてジュエリーに使われる事が多かった。
左から: ペア・シェイプ 2.541ct、マーキーズ・シェイプ 1.02ct、ダッチ・ローズ 0.541ct

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