クリスマスの闘病(特発性後天性全身性無汗症)
12月23日
『スノードームの中に閉じ込められた』
そんな感覚が全身から伝わってきた。病室から眺める雪がいつもよりもゆっくりと鮮明に見えた。
個室で広いはずの部屋なのに、外を眺めていると部屋の中が閉鎖的な空間に見えて、スノードームの中で一人中央に立っている自分が連想された。
街中はクリスマスシーズン真っ只中。そんな中、自分は病気の治療のために6回目の入院をする。ここまで来れば、『入院が嫌だ』『治療が嫌だ』なんて思いはまったくなく、『早く良くなってほしい』『健康になりたい』そん