伊勢鳥羽ひとり旅③
15時くらいにおかげ横丁を脱出、バスに乗ろうとするも行き以上の混雑でバスに乗れず。バス停で満員のバスを数台見送っていると自転車に乗った地元住人と思わしき紳士が「一つ先のバス停から乗った方が早く駅に着くから!」と言って去っていった。
謎の紳士により一つ先のバス停から若干遠回りではあったものの、伊勢市駅まで戻ることができた。ありがとう謎の紳士、バスの中でも紳士の話題で持ち切りだったぞ。
本来は内宮バス停から歩いたほうが近かったんだけど件の事情で伊勢市駅から歩いてダンデライオンチョコレート伊勢店へ。16時を過ぎていたが、それなりに店内は人が多かった。
イートインで食べたホットチョコレートとクッキー。おかげ横丁で散々飲食をしたのでケーキではなく軽くクッキーにしとこう、だったんだけどこのクッキーが見た目に反して中にもビターチョコレートがたっぷり入っていて、生地は水あめがたっぷり入っているのかモチモチとして、まるでチャンクを食べているかのような心地。食べ応えが全然軽くない、美味しかったし今でもために「食べたいな」と思い返すくらいには気に入っている。
ただし、通販にはこのクッキーがない。悲しいことだ…、蔵前まで行くしかない。
カフェを後にしてホテルへ。今回は(今回も)東横インに泊まる。駅から迎えのバスが出ているのが嬉しい。お風呂に入った後におかげ横丁で買ってきたハニポテとまる天の「蛤と菜の花のあげ天」で晩酌。
このおかげ横丁&季節限定のあげ天がめちゃくちゃでかい。しかも一口かじると蛤が三個くらい入っていて思わず笑ってしまう、噛んでも噛んでも旨味が迸る蛤が最高だった。菜の花の記憶が全くない、それくらい蛤。
あげ天一枚でお腹いっぱいになってしまったので、ハニポテは翌朝に食べた、大学芋にかかっている蜜の代わりにハチミツがかけられた食べ物なので、滋養が染みわたるようだった。この日も足がパンパンなのに二万歩歩けたのは滋養のせいかもしれない。
滋養のせいで調子こいてバスの時間を待たずに歩いて伊勢市駅まで向かった。シャッターの降りた商店街には「祝 五十鈴川高校センバツ出場」の文字が並ぶ。商店街を半分ほど進んだあたりで切ない感じの猫の声が響き渡る。怪我をした子が草っぱらで鳴いているのかと思いきや、シャッターの降りた店の二階の窓から身を乗り出し、にゃーにゃー鳴いていた。ごはんの催促だろうか…それなら外ではなく一階に行った方がいいんじゃ…。
そんなことを考えながら商店街を抜け、伊勢市駅へ。朝一から沢山つまれた赤福を買って二見浦駅へ。
無人駅というものがよくわからないで、駅の窓口で切符を買って乗車。事前にこういうことを調べておかないとプチパニックになるからね。去年の遠野で学んだ。
二見浦につくとすごく…すごく強風~~~!天気がいいから気持ちいいけど、防寒のために被ってきた帽子が風で飛ばされそうになり、寒いのに帽子が被れない歪み現象が起きてしまう。
二見浦ではひなまつりのイベントが開催されていて、商店や旅館でひな人形が飾られていた。
観光客はそれなりに居るのに、店がどこも開いていない。手作り肉まんのウァンで肉まんとまる天のチーズ棒をテイクアウトして駅のベンチで食べた。黒コショウの聞いた肉まんはホカホカで海風に晒された体を温めてくれた。
ウァンの肉まんも前日のおかげ横丁で見かけたが、長蛇の列で買うのをあきらめた店だ(クソデカ磯揚げがあったから買わないて正解だったんだけど)豚捨のコロッケもそうなんだけど、おかげ横丁では大混在している店が近隣の店舗だと待ち時間なしで購入することができるのは面白い発見だったわね、赤福も待ち時間なしでイートインできた。
再度電車に乗って最後の目的地、鳥羽へ。
鳥羽では江戸川乱歩館に行きたかったのだ。かなりこじんまりとした記念館なのだが、中は老若男女問わず乱歩ファンが沢山いた。
真珠島がモデルといわれているパノラマ島奇譚を初め、屋根裏の散歩者、人でなしの恋、虫、などの鳥羽にいる間に着想を得たとされる生原稿や題材にしたジオラマの展示などがされていた。
ジオラマはなんというか…屋根裏の散歩者に至っては「よりにもよってそこかよ」という気になれるので、本を読んでから行ったほうが楽しいです。
一緒に展示されていたのが男色研究家の岩田準一だったからこういうのを選んだのか…、結構子供も沢山したで勝手にハラハラしました。
乱歩館を後にして鳥羽駅近くのホテル、戸田屋に向かう。これから高速バスで帰るので日帰り入浴をしにいった。ロビーに入った途端、いかにも老舗といった佇まいで本当に日帰り入浴なんてしているんだろうか?と思ったが、じゃらんのクーポンページを出すと慣れた手つきで親切に施設案内をしてくれた。
時刻は15時近く、宿泊客で混み出す前に海の見える露天風呂を堪能する。眼下に目をやれば水底の玉砂利まで見えるほどに透き通った綺麗な海。ずっと眺めていたくなるが潮風が寒すぎて早々に内湯に退散。
この露天風呂へと続く道がどえらく足元が悪いので昼間に行っておいて良かったな…と思った。
偶然にも事前にHPを見て目星をつけていた狸型の浴槽につかれる貸切風呂も利用できたし、気持ちよく入浴をすることができた。
ただし、この辺り閉店時間がとても速い。17時で閉店する伊勢うどんのお店で夕飯を摂り、それからは21時までただバスを待つだけの時間となってしまった。
この時間があれば名古屋まで行って別の高速バスなり新幹線で帰った方が良かったかもな…というのが反省点かな。
次は朝熊山に行ったりペット供養で有名なお寺に行ったりしてみたいです。
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