見出し画像

どうも6 (2017/9/17投稿)

お邪魔いたします、テキサスの大野です。

詳しい状況説明は省きますが、昨日は朝の病棟でのECMO挿入から始まり、一日中バタバタしていて、昨日が金曜日で“どーも”の締め切りだったことをすっかり忘れていました。どうか、シカゴの変態仮面とハードゲイが、今月末の北海道旅行のことで頭がいっぱいで、“どーも”の締め切りのことなんてすっかり忘れて、勝手に浮かれていますように、、、

もうすぐ2020年ですね。

ということは、東京オリンピックですね!

オリンピックといえば、アメリカに来て思うことの一つに“アメリカンドリーム”があります。8年もアメリカに居るのに一向に英語が上達せず、娘にはいまだにBマイナスの評価(Bプラス以上が通じるレベルだそうです)しか頂いていない小生ですが、手術の前後には患者さんや家族とお話しなければなりません。術前後の状態が思わしくないような状況で患者さんや家族と話すのは、真面目で気の小さい小生にとって、シカゴの変態仮面と二人きりドトールで2時間靴磨きの話を聞かなければいけないくらい、辛いことです。そんな小生ですが、何を言っているのか分からないから執刀医/担当医を変えてくれ、と言われたことは一度もありません。足繫く患者さんのベットサイドに足を運び、家族と一生懸命話をして、たとえ残念な結果に終わっても、患者さんや家族から感謝の言葉をもらえた時、なんだかとっても”アメリカンドリーム”を感じます。2時間に及ぶ壮大な靴磨き論を聞き終えてドトールを出た時の、あの解放感も捨てがたいですが、、、

留学した国では我々は移民です。どうあがいても制度上、移民は移民として扱われます。しかし、たとえ移民であっても、能力のある人間を正当に評価しようとする文化がアメリカにはあります。そうやって扱われると、この国に対してちょっとした愛着を感じ、貢献しようと思うようになります。そうやってアメリカは世界をリードしてきていることを実感します。

留学した人には何となく分かってもらえると思います。何のことか分からない人、日本が世界で一番だ!などと思っている人、そういう人は是非留学してみてくださいね。そして、英語で“リス”にあたる単語を発音し、はっ?みたいな顔をされてみてくださいね!


*この記事は米国テキサスで心臓外科医をしている大野先生の特別寄稿です。全14回の構成ですが、投稿締め切りを全然守らない大野先生をサポートしてチームWADA副代表やメンバーも投稿しています。
大野先生のブログ:Cowboyかぶれのおっさん侍 

テキサス大野先生とチームWADA副代表のおっさんずラジオ 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?