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*【#人生】「地獄とは、もはや愛さないということである」

… ジョルジュ・ベルナノス『田舎司祭の日記』より。

生死に関する考察なしに充実した晩年などない

加齢と共にひどく性格が悪くなる人がいる。

それは「自分が死ぬ」という強迫観念が、周囲の活力や若さを嫉妬させるからである。

それまで、財産や地位や学歴などつまらないものに依存してきた者の晩年は悲惨である。

人間を外から飾るものをすべて喪失し、素の自分の直面したとき、その内面的支え、例えば知や徳や愛のない者は、ただ周囲を妬むだけの俗物として朽ち果てる。

「一人で生まれ一人で死ぬ」のは万人の宿命である。

誰もが歳を取り、病を得て亡くなることは避けられない。

ただ欲望をタレ流し、醜い俗物として朽ち果てるか、あるいは利他に限られた命を捧げなにほどか〈善きもの〉を残そうという人生には、天地の開きがある。

人生には、二つのものしかない。愛とそれ以外である。

どちらを選ぶかはあなたの決断次第である。

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