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クラスメイトに弱みを握られました。 5

お風呂も入り終わり、あとは明日に備えて寝るだけだが………













○○:瞳月ちゃん、僕の布団は?

瞳月:あるやろ、ここに

瞳月ちゃんが指さす場所そこは

○○:うん、無理

瞳月:なにが無理やねん………

そう、瞳月ちゃんのベッドだ。気になるサイズはなんとシングル。いくら瞳月ちゃんが華奢だとはいえ並んで寝れるわけがないだろう。

○○:狭すぎるって、シングルに2人は

瞳月:いけるって、ええからきてや

手を引かれ2人並んでみるが

○○:狭いって………

腕がぶつかりあってるし、寝返りうったら確実に瞳月ちゃんが潰れる。

瞳月:まぁええやんか、くっついても逃げれへんし

横からぎゅーっと抱きつかれ全く身動きが取れなくなる

○○:暑苦しいわ、

瞳月:しーは寒いからちょうどええで?

○○:僕は暑いの、わかる?

瞳月:すぅ………….

僕の意見を聞く耳は無いのか、寝たふりしだした瞳月ちゃん

○○:こら、寝たふりすんな

軽くげんこつをかます

瞳月:いたぁい!暴力だぁ!DVだぁ!

○○:寝たふりするからだろ?

瞳月:だからって殴るのは良くないっ!ばかになったらどうするのっ!

○○:元からばかじゃない………?

瞳月:ひどいっ……..彼女に向かってばかって言うなや!このアホっ!○○くんなんか、床で寝てればええねんっ!

○○:ならそうさせてもらうよ、こっち来るなよ?

瞳月:行かないもん、朝起きたら体痛くても知らんからな

○○:はいはい、じゃおやすみ

瞳月:ふんっ……..

そっぽを向く瞳月ちゃんは特に気にせずに床に移動して寝る体勢をつくり夢の世界へ入ることにした。

















時刻は夜の2時頃













ドカァァァァァン!













瞳月:ビクッ……..な、なんや今の音

カーテンを開けて見てみると土砂降りの雨だ。恐らく音の正体は雷だろう。

瞳月:か、雷……….

実は私山下瞳月、恥ずかしながら雷が苦手なのです。ちっちゃい頃に近くに落ちた雷を見てからというものあの音と光るのを見ると怖くて怖くてしかたないのです。

瞳月:ま、○○くん……….起きてる………?

助けを求めて声をかけてみるけど当然○○くんは寝てるし、起きそうにもない。

瞳月:うぅ………こわぃ………..

布団の中に潜って耳を塞いで少しでも落ち着こうとしてみるけれど、

ドカァァァァァァァン!

瞳月:ひっ…………うぅ………..怖いょ…………泣

泣きたくないのに恐怖のあまり涙が止まらない。

瞳月:誰か助けて…………グスッ…………

体にも恐怖が伝染してぶるぶると震え始めると同時に後ろからなにかが触れる感覚を覚える。

瞳月:っ……..!な、なに………?

○○:大丈夫だよ、落ち着いて?

瞳月:ま、○○くん………….うぅ………….

布団から出てぎゅーーっと抱きつく

○○:もう大丈夫だから、ね?

頭を撫でて落ち着くまでそのままでいることにした。

瞳月:うん……….グスッ………
















○○:もう平気?

瞳月:うん……..ごめんね夜中に起こして

○○:怖かったね、よく頑張ったよ瞳月ちゃん

瞳月:しーは迷惑かけてばっかりやな……….○○くんになにもしてあげられへん

○○:そんなネガティブなこと言うとまたくすぐるよ?

手をワキワキさせて近づいてくる○○くん

瞳月:そ、それはいやや、

○○:じゃあそんなこと言わないの、わかった?

瞳月:うん、

○○:じゃ、おやすみ

床に寝転んで寝ようとする○○くんの手を掴んで甘えるように見つめる

瞳月:ねぇ…..一緒に寝てよ…………

○○:床で寝ろっていったの瞳月ちゃんだよ?

瞳月:せやけど……….怖いのいやだもん……..ええやろ?

掴んだ手をグッと引っ張ってベッドへ押し倒してぎゅっと抱きつく

○○:拒否権ないわけね、

瞳月:うん………..

○○:狭いけどしょうがないか……..

このまま瞳月ちゃんを1人するのも心配なため狭さは我慢して寝ることにした。


















翌日、窓から差し込む太陽の光で目が覚める

○○:いててっ……….

いつの間にか右腕は瞳月ちゃんの枕になっていて引っこ抜くとしびれがひどい

横で眠る瞳月ちゃんの横顔を見つめる

○○:赤ちゃんみたい……….

夜に泣きじゃくったあとがしっかりとついていて改めてよほど怖かったんだなと感じた。

瞳月:んん………..っ………まぶしぃ………

○○:おはよ、瞳月ちゃん

瞳月:ん……..おはょ……..

まだ寝ぼけていて呂律が回ってない瞳月ちゃん

○○:顔洗おっか

瞳月:うん………..んっ………

何を求めてるのか、手を広げて何かを待つ瞳月ちゃん

○○ん、なんだ?

瞳月:だっこ…………

○○:子供じゃないんだから、歩きなさいよ………

瞳月:んん……….だっこ………っ

よろよろと起き上がってもたれかかってくる

○○:今回だけだよ?

瞳月:うん……..

ひょいっと抱っこして洗面所まで連れていくとすぐに用を済ませた瞳月ちゃん、また抱っこしてリビングへ向かう











リビングについて朝食を食べる2人、メニューはトーストに目玉焼きとベーコン、王道の朝食だ。

○○:瞳月ちゃん、ジャムついてるよ

瞳月:ん、とって?

前のめりになって甘えてくる瞳月ちゃん

○○:自分で取りなさいよ、

瞳月:しーは食べるのに忙しいねん

○○:僕も食べるの忙しいですけど?

瞳月:ええからはよとってや

○○:わかったよ…….

ただではとるのもなんだか癪に障るからわざとぺろっと舌で舐めとる

瞳月:ふぇ///

目をかっぴらいて顔を真っ赤に染めた瞳月ちゃん

○○:とれたけど?

瞳月:と、取り方もっとあったやろ///

○○:いいじゃん、仮にも付き合ってるんだから

瞳月:そ、そうやけど…….///

瞳月:んん…….///

その日瞳月ちゃんの顔は真っ赤なままだった。

to be contunued…








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