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クラスメイトに弱みを握られました。 2

翌日、私はルンルン気分で学校に向かう

優:ずいぶんとご機嫌だね

瞳月:へへっ、今日いいことあるんだー♪

優:いいこと………..?

瞳月:うんっ!

優:まぁ、楽しそうでなによりだよ……..











学校についてからはいつも通り○○くんにアピールを続けてあっという間に放課後。
屋上に○○くんを呼び出して2人きりになった。










○○:山下さん、話ってなに?

瞳月:最初に確認しておくけど、うちの学校バイト禁止なの知ってるよね?

○○:う、うん……..

いきなりなんだ?まさかだけど、僕のバイトバレてる………?でもそんなはずは………

瞳月:じゃ、これなーんだっ?

○○:っ!!

スマホの画面を見せられて僕は驚いた。なぜならそこにあったのはバイト中の僕の写真だったからだ。

瞳月:○○くんいけないことしてるんだねー?

○○:………お願いします、誰にも言わないでください。

人生で初めての土下座をして山下さんに口止めをしてもらおうとするが

瞳月:べつにね、これを拡散する気はないよ?

○○:じゃあ、なんでそれを?

瞳月:実はね、○○くんが好きなの

○○:は………..?

瞳月:なによ、

○○:なんで僕?

瞳月:なんでもええやんか、

○○:理由もないとか、そんな人と付き合うわけないじゃん

瞳月:ならこの写真拡散するだけだよ?

○○:…………

瞳月:いいの?退学になっても

○○:………..やり方が汚いぞ

瞳月:そんなのわかってるよ、でもこうでもしないと○○くん話すらしてくれないじゃん

瞳月:私は仲良くなろうと必死なのにずっと無視するんだもん

○○:それは謝るよ、でもいくらなんでも強引すぎるって

瞳月:うるさいっ!

今まで聞いたことがないくらいの大声に体が反応する。

瞳月:しーがどんだけ○○くんのこと思ってたかもしらないでそんな事言わないでよっ!

瞳月:○○くんに少しでもかわいいって思ってもらうために毎朝早起きして準備して、学校ではずっとアピールしてるのに、○○くんはちっとも見てくれない

瞳月:だからこうするしかなかったんだよ、ねぇお願いだからしーと付き合ってよ…….

○○:付き合えば写真は拡散しない?

瞳月:絶対しない、約束するよ……..

○○:わかった。でも、卒業までだからね?

瞳月:うん…….わかってるよ………..

私が撮ったこの写真は高校に在籍している間しか効果はない。学校を卒業してしまえばなんの意味もないただの写真になるだけだ。












でも私はそれだけでは終わりたくない。だから卒業しても○○くんと居られるようにこれから本気で好きになってもらうんだ。そうすればずっとずーっと○○くんと一緒にいられる。









瞳月:卒業までよろしくね、○○くん

○○:うん、よろしくね













なんて言ってみるけどさらさらそんなつもりは無い。僕には作戦があるからだ。この関係が続けばいずれは山下さんの家にも行くことがあるだろうし逆に僕の家に来ることもあるだろう。そこで山下さんが僕の家に来ることを想定してとある作戦を考えた。その名も

「データを削除しちゃおう大作戦」

手順はいたって簡単。まず山下さんを家に呼んで適当に接客するふりをしてお茶の中に睡眠薬を混ぜておく。それを飲んだらあとはこっちのもの。寝てる隙にスマホを奪って写真のデータを消せばいいだけの話だ。ロックがかかってても本人が居れば開けることが出来る。山下さんもこれには気づかないだろう。













瞳月:じゃ、早速なんだけど…….ぎ、ぎゅーしていい?

○○:うん、おいで

腕を広げて待つと勢いよくきた山下さんがすっぽりと収まった

瞳月:んん……….ずっとぎゅーしたかったの………….

力が強まるのを感じて僕もぎゅーっと抱きしめる

○○:山下さん、抱き心地いいね

瞳月:え、そう?

○○:うん、おちつく

瞳月:しーもおちつく……….ずっとこのままがいい

○○:今日もバイトあるからずっとは無理だよ?

瞳月:……….いやだ、行かないでよ………..

身長差が約10cm以上あるため見つめるだけで自然な上目遣い+抱きついていてこの距離はまさに破壊力の塊だ。

○○:そんなみつめないでよ………..

瞳月:しーをおいていくん……..?

○○:また明日会えるよ?

瞳月:長いもん…….耐えられないよ……..

○○:山下さんなら我慢できるよ、やればできる子なんだから

頭を撫でると頬が赤らんでいくのが目に見えてわかる。

瞳月:……..明日会ったらすぐぎゅーしてくれる?

○○:うん、いくらでもするよ

瞳月:わかった、でもあと5分………

○○:甘えん坊さんだね、

瞳月:○○くんだから甘えるんだもん……..

○○:かわいいね、山下さん

瞳月:山下さんじゃやだ、名前がいい…….

○○:はいはい、瞳月ちゃん

瞳月:ひひっ///

照れを隠すように胸に顔を埋める

○○:あ、もう5分だよ

瞳月:んん……..みじかぃ………

○○:これ以上は遅刻しちゃうからさ、

瞳月:………しかたない………

自らの意思で離れてその日は一緒に帰れなかった。でもバイトあるししょうがないよね。また明日リベンジしよう。

to be contunued…



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