J2第4節ヴァンフォーレ甲府vsツエーゲン金沢


1.待ちに待った観客を入れてのホームゲーム

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まだまだ人数制限や応援制限はある中だが小瀬で見られる喜び。
約8ヶ月ぶりの小瀬。
サッカーが見られる日常に感謝し、これを続けられるよう日頃から各自で気をつけて生活して行かなくてはいけない。

今節の相手は金沢。
嫌らしい相手。
前節は新潟相手に派手な打ち合いを制した。

スタメンはこちら。

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このタイミングでハーフナー・マイク、太田修介起用。

一方の金沢は前節と同じメンバー。
新潟や松本と違い3バックに変更することも無し。

立ち上がりはシンプルに相手の背後を狙う両チーム。
シンプルに前線を狙う甲府だが収まらず、セカンドボールも回収できない。
徐々に武田がビルドアップに絡み出すことにより前進ができるようになるが、金沢のリトリートが速く速攻を仕掛けるには至らない。
その中シンプルにマイク目掛けてのクロスを入れゴールに迫る。

一方の金沢。

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ボール保持の形はこのように中盤2列目の選手がハーフスペースに侵入。
大外はSBが幅を取る。
この2列目を誰が見るか定まらない。

2.実る金沢対策

18分にマイクと白井の接触で試合が止まる。
このタイミングで甲府はオーガナイズを変える。
バホスを最前線にマイクがトップ下へ。
この交代が実る。
武田から最前線に入ったバホスへスルーパスが通りCKを獲得。

試合後の監督コメントより
「当初1.5列目のところでバホス、そこからランニングを意識していましたが、彼がそこからランニングするタイミングと、頂点からランニングするタイミング、彼自身は頂点からランニングするタイミングの方が得意であったので、まずは得意な形を優先させました。その分マイクはトップ下のところでボールを引き出す役割をしっかりこなしてくれたので、そこを変えたバランスは良かったと思います。 」

とのコメント通りバホスのランニングを活かしてのCK獲得。
このCKから先制に成功する。

ストーンのルカオを超えたボールにマイクが合わせるが白井の好セーブに阻まれも小柳が蹴り込み先制に成功する。

狙い通りのセットプレーから先制。

先制後からは武田がDFラインに降りてビルドアップに加わる。
この形から追加点。


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今津が右のハーフスペースでフリーとなり降りてきたマイクへ楔を当てる。
そこに野澤がサポートに入りスルーパスからバホスが抜け出しゴール。
マイクが降りたところに相手のCBとボランチがついてきたこと、太田がマイクに楔が入るのに合わせて幅を取りハーフスペースを攻略。
あとはバホスが凄すぎた。

#今年のバホスは違う

試合後の野澤のコメントより
「練習で、チームとしてやっていた形。FWにパスを入れたときに関わっていくことを今週やっていて、イメージどおり。」

この形は再現性があり今シーズン何度も見られるのではないか。

3.前節からの反省

後半から金沢は2列目の選手を両方交代。

後半のビルドアップはGKの岡西を加える形に変更する。
しかし一瞬の隙から1点を返されてしまう。

見事なシュートではあるが2ライン間で両ワイドを捉えられないシーンが前半から散見されたが失点シーンも誰が見るのか定まらないまま決められてしまった。
太田のプレスバックが遅いとも小柳が前にチェックに行かなくてはとも野澤のシュートに対する寄せが甘いとも捉え方は様々あるだろう。
チームとしてどこに問題を感じ修正するのか?

試合後の柳下監督のコメントより
「甲府さんも今日は隙があったので、そこをつくことができなかったのは残念です。」

この2ライン間で人を捕まえられていないことを指していたのではないか。

68分に藤田と山本を投入し、守備固めに入る。
当初藤田が右のワイドに入りシステムはそのままであったが押し込まれシュートを打たれた73分以降5バックに変更する。

前節の試合後の伊藤監督のコメントより
「失点シーンは5枚に変えるタイミングが遅かった。4-4-2で守るよりも前にパワーがあって、(最終ラインの)中央は3枚でと考えていたが自分のタイミングが遅かった。私の責任。荒木翔の大裏のところを使われた。反省点というよりもオーガナイズを変えたいたらよかった。 」

今節は早い決断。
前節5バックにするのが遅れたことが追いつかれた原因かは結果論に過ぎない。
5バックにしていたらより押し込まれ逆転を許していた可能性もある。
しかし前節の反省から伊藤監督は素早い決断を下す。

83分にマイク、ドゥドゥに代えて金園、泉澤を投入。
この2人が守備のパワーと試合をコントロールする。
攻撃的な2人だが逃げ切りに大きく貢献した。

前節は後半押し込まれ続け、最後に失点したが、今節は試合をコントロールしながら時計の針を進めることができた。

4.あとがき

今季初勝利!
岡西リーグ戦初勝利!
8年目にして初勝利。長かったことだろう。おめでとう!

MOM 武田将平
ビルドアップを助け、前線のプレスが緩いと積極的に相手DFラインまでプレッシャーを掛け縦横無尽に走り回った。

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