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安心をデザインする:廃盤部品に新生命を吹き込む技術者の挑戦

4月21日(日)ツインリンクもてぎ、シビックオーナーズミーティングで会いましょう。

今日、私は連日続けているヴィヴィオの車両整備の最終段階に取り組んだ。特に焦点を当てたのは、エアクリーナーボックスに備えられているシャッターバルブの固定部分である。この部分はプラスチック製で、長年にわたる使用により徐々に変形してきていた。現在の状態ではまだ何とか取り付けられるが、放置すればいずれ致命的な変形を起こし、スプリングが正常に機能しなくなる可能性が高い。

これを未然に防ぐため、私は特別にアルミパネルを用いてワンオフの脱落及び変形防止クリップを設計し、製作した。このクリップは、既存の変形を補強しつつ、スプリングの圧力が均等に分散するように細心の注意を払って作成された。すべてのパーツが完璧にフィットするように、細部にわたり慎重に調整を行った後、最後の仕上げとしてワイヤリングで追加の固定を施し、作業は無事完成した。

このような特殊な作業は、通常の車両整備とは一線を画し、廃盤となった部品を再利用可能にするための独自の技術とノウハウが求められる。私たちは、単に車を修理するだけではなく、時には廃盤部品を生き返らせ、車両の寿命を延ばすことで、一般の整備工場やディーラーでは提供できない価値を顧客に提供している。そのためには、創意工夫と粘り強い努力が不可欠であり、そのすべてが顧客のために注がれる。

私は、これらの取り組みを顧客にきちんと伝え、理解してもらい、納得の上で作業を進めてもらうよう心がけている。今回の顧客も、追加費用をいとわず、「安心して長く乗り続けられるようにしてほしい」と強く望んでいた。顧客からのそのような信頼と期待は、私にとって大きな喜びであると同時に、重大な責任感とプレッシャーを感じさせる。毎日の仕事を通じて、私たちの技術と情熱が、顧客の安心と満足に直結していると実感している。

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