![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131601146/rectangle_large_type_2_1aed9db0d488d758d819df796463f02a.jpg?width=800)
油圧不足の罠を解明:GR86とBRZのエンジンブロー問題
チューニングショップに興味はありますか?私たちと一緒に、働く仲間を募集中!
今日の業務は、GR86という車種に特有の問題に対処するため、エンジンオイルストレーナーの洗浄に専念した一日であった。この作業については、一般的にはあまり知られていないものの、GR86やその兄弟車種であるBRZのオーナー間ではよく知られた問題点である。問題の根本は、液状ガスケットがオイルストレーナーに詰まることにより、油圧不足が生じ、これが原因でエンジンが焼き付き、最悪の場合にはエンジンブローに至るというものだ。
この問題の発生原因は、信じがたいことに新車の組み立て段階で使用される液状ガスケットの量が多すぎることにある。組み立て時にはみ出たガスケットが、振動やオイルの流れによって剥がれ落ち、結果としてストレーナーを塞いでしまうのである。さらに許せないことに、もしもスポーツ走行中にこの問題が発生した場合、保証の対象外とされることがある。私たちの顧客の中には、普段は街乗りのみであっても保証を受けられないと言われた例もあり、最終的には、ブローの実際の原因を告げられることなく、「内密にすれば保証で直してもらえる」と言われた人もいる。
これらの事態は到底許されるものではないが、我々の会社では、ストレーナーを塞ぐ原因となるガスケットの残骸を可能な限り除去し、正しく組み付けることで対応している。作業はオイルパンの洗浄にとどまらず、オイルパンを固定するボルト一本一本にまで及ぶ徹底ぶりだ。このようにして、新車以上の仕上がりと精度で、お客様に安心してお車をお使いいただけるよう努めているのである。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131601162/picture_pc_7257434f329ce116a202feb4a5155348.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/131601160/picture_pc_8128c459b5e82bbe7b4b635e2985e35e.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?