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接点不良から学ぶ: 高性能パワーリレーによる電気系統のアップグレード

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本日もR32の配線修理に没頭した。過去の日記で触れたが、これは発電不良を修正した車両である。作業を進めていたところ、新たなトラブルに遭遇した。それは、後付けの電動ファンのリレーのカプラーが溶けていたのだ。原因として考えられるのは、抵抗値の上昇による発熱か、もしくは流れる電流が多すぎて30Aのリレーが容量不足だった可能性がある。

電流計で測定した結果、電流は瞬間的に18Aに達し、その後は12.6Aで安定していた。これにより、リレーの容量自体は問題ないことが判明した。リレーの端子が湿気や雨水で酸化し、接点不良が発生していた可能性が高いと推測される。この問題に対処するため、接点グリースを使い、端子が直接空気に触れないように処理を施した。これは、湿気や雨水に含まれる水分から端子を保護するためである。

加えて、この機会に通常のリレーではなく、パワーリレーを使用することに決めた。パワーリレーは、通常リレーよりも高い電力で作動し、スイッチングを迅速に行う。これによりスパークが少なくなり、接点の摩耗も減少し、結果としてリレーの信頼性が向上する。ただし、パワーリレーを使用する際には、十分な電力が必要となるため、スイッチングシステムをローサイドに設定する必要があった。

これらの対策を講じることで、車両の電気系統の信頼性を高め、長期的な安定性を確保することが期待される。古い車両にとって、このような細心の注意を払ったメンテナンスは、その寿命を延ばし、性能を維持する上で非常に効果的である。

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