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認知科学コーチング入門編〜用語・理論解説〜


コーチングで最も重要なことはゴール設定です!これに尽きます!

ただ、このゴール設定が無茶苦茶に難しい。多分1人じゃできません。でも安心してください。その為のコーチングです!
コーチングを円滑に進める為に、使う用語に対して共通の理解や認識が必要不可欠です。

コーチングってマジ卍❗️

と急に言い出しても、“卍”をどういう意味で使ってるかで受け取り手の解釈が全然違ってくるのでそのへんを詰めていきましょうという回です!
では早速いきましょう!

ゴール


コーチングの世界でいうゴールとは以下3つを満たすものです。

・心の底からのやりたこと
・オールライフに設定すること
・現状の外側であること

心の底からのやりたいこと

<WANT TOの例>

・権威(親、先生、友人、パートナー、上司、師匠など)に止められてもやってしまう
・時間を忘れて没頭してしまう
・人から褒められなくてもやってしまう
・とにかくワクワクして惹かれる

一方、HAVE TOとは他人軸で外圧のあるものです。

<HAVE TOの例>
・他者に褒められたい、あの人の役に立ちたい
・過去の自分を救いたい、自分に似た境遇の人を助けたい(自己投影)
・良い〇〇(上司、部下、親、etc)だと思われたい為、〇〇すべき、〇〇しないほうがよい

一見、あの人の役に立つや同じ境遇の人を救うなどWANT TOのように思われるかもしれませんが、こういった動機は対象が居なくなると途端に消えてしまうものです。

オールライフに設定すること

オールライフとは以下の8つの分野です。

バランスホイール

□全領域設定するメリット
オールライフに設定すると、未来のゴール達成したときの臨場感が高まります人間の脳は臨場感が高い方を現実として認識して情動や身体が動きます。ホラー映画はいくら自宅の居心地のいいソファーで見ていても脳が危険を感じ恐れてしまうのはその為です。この脳の癖をいい方向に利用するには8つの分野での設定が欠かせません。

□しない場合のデメリット
いくら仕事のゴールだけを追求しても、健康や家族など犠牲にしてしまっては人生幸せとは言えません。なのでバランスを求められるんですね。

現状の外側であること

現状の外側とは今の状態の延長線上では決してなし得ないものです。

・今の役職から昇進したい
・ダイエットで○kgまで痩せたい
・新しい友人を10人増やしたい

これらは全て現状の“内側”です。
近い将来なし得そうなことや、達成できるまでの過程が容易に想像できることはゴールとは言いません。プロセスが見えるものに脳はクリエイティビティ(創造性)を発揮しなからです。

では例えばどういうものが現状の外側のゴール設定でしょうか?

・筋トレ未経験だった人が、ボディメイクの大会で優勝しようと決める
・獣医師しかやったことない人が他の職業をプロ化すると決める
ちなみに岩屋のゴール設定チラ見せ

何故、外側にゴール設定が必要なのか?

一言でいうと、そうしなければ認知が書き変わらないからです。「現状の外」にゴールを設定することによって初めて、人は無意識のクリエイティビティを発動させ、達成するためのプロセス・経路を創造していきます。

どうですか?
怪しくなってきましたか?笑

とりあえず続けます!

エフィカシーとは


丁寧な日本語に翻訳すると“自身のGOALへの達成能力に対する自己評価”という意味ですが、謎の自信、根拠のない自信と訳しても大丈夫です。

能力に対する“評価”なので、実際に達成できるかは関係なく、達成できると思い込んでいる状態を重視します。思い込みでいいの?と思われる方もいるかもしれませんが思いこみから結果に繋がる例は多々あります。

こんな実話があります。

陸上競技で、ロジャーバ二スターという選手がいました。この人は人類で初めて1マイルレースで4分の壁を破った人です。彼がこの記録を出すまで20年以上、世界記録も更新されておらず、4分の壁が人類の限界だと思われていました。

この記録達成後、面白い事が起こります。そのたった42日後にこのロジャーバニスターの記録は、別の人に塗り替えられます。それだけにとどまらずここから2年以内に20名以上の選手が4分以内に走り切るという事が起こりました。

当初、“4分は人類の限界”と考えられていたことが1人の達成によって“自分も達成できるかも?”と競技者のエフィカシーが上がったからです。

RASとスコトーマ


RAS (Reticular Activating System:網様体賦活系)とは、脳に重要な情報だけをインプットする“フィルター“の役割をしており五感などにに作用します。
例えば“触覚”を例にとると、誰しも常に何かに接していますよね。
言われて意識してみると服の感触、座っているお尻の感触、足の裏の感触を感じることができますよね。全裸で浮きながら読んでいる人がいたらすみません笑。

ただ、普段の生活では意識の中に入ってません。何かの選択や行動を取る時、脳内では情報の重要性関数が低いものを入れようとしないのです。つまりRASによって重要ではない情報としてフィルターにかけられている状態です。これは脳を守るための備わっている機能でもあり、脳が情報過多になることを防いでくれています。

そして、スコトーマ(:医学用語で盲点)とはRASによって脳へ到達しなかった情報のことを指します。先ほどの例でいう触覚のことですね。スコトーマが外れると(脳が重要だと判断すると)、RASが発火(作用)し今までの日常風景もガラッと変わって見えます。

スニーカー好きな人は街行く人ののスニーカーに目を奪われますし、ベンツを買おうかと検討していると街中のベンツが沢山目に飛び込んできます。これは街中のスニーカーやベンツが増えた訳ではなく、スコトーマが外れたからです。

つまりGOAL設定をすると、

①GOALに必要な重要な情報が必要となる

②今までのビリーフシステムの中での重要性関数が変わる

③RASが発火しスコトーマが外れ、あらゆる場所(TV、SNS、景色など)からの情報を見逃さなくなる

これは無意識がそうするのであって、スニーカー履いてる人をジロジロ見ようと意識して街に繰り出してるわけではないのです。

・コンフォートゾーン


コンフォートゾーン(以下、CZ)とは、“慣れ親しんだ空間・状態”のことです。

生体:暑いところへ行くと汗をかき身体を冷やそうと、寒いところへ行くと身体を震わせ身体を温めようとします。

脳と心:新しく中学へ進学すると、新たな環境への緊張や不安を覚えます。これは小学校の友人のみの環境がCZとなっているからです。


このようにCZへ戻ろうとする働きをホメオスタシス(恒常性維持機能)といいます。筋トレ・ダイエットが続かないのは、無意識では今の状態が心地いいと認識しているからなんですね。



平熱が一定のように基本的に人はCZを1つしか持てません
GOAL設定をするともう1つの未来のCZが作られるのですが、2つ同時には持てないので臨場感が高い方を維持しようと脳は働きます。

では未来のCZの臨場感を上げる方法は?


セルフトーク


セルフトークとは無意識レベルで自分に語りかける言葉です。
人は毎日脳内で自分自身に数万回も語りかけていると言われています。

例えば、新しく何かを始める時に口癖のように“私頭悪いから”という人がいます。彼らに何があなたにそう言わしめてるの?と聞いてみると、殆どが義務教育過程での学問で良い成績が納められなかった事、ここに集約されます。

ただ頭の良し悪しは決して義務教育学問だけで測れるものではありません。が、彼らは自分でそのように決めつけるようになります。最初は親や周りの人から浴びせられた言葉かもしれませんが、いつしか誰よりも自分が自分に対して言ってしまっているのです。同じような理由で“雨女雨男”が出来上がります。天気を操れる人なんて存在しないのに。

先ずはセルフトーク(言葉)を変えること。
・頭が悪い➡︎好きなことの勉強が好き!

セルフトークを変えると何が起こるのか?

ポイントは実際に言葉に出して言ってみることです。人は喋り言葉に思考が引っ張られます。好きな動物の魅力を語りながら、嫌いな動物の特徴を頭で並べることは同時にできませんよね。つまり、話し言葉を変えれば、思考も変わるということです。

言葉➡︎思考➡︎自己イメージ➡︎新たなCZ➡︎行動

私は好きな勉強は好き!(言葉に出す)
➡︎料理の勉強なら好きだな(思考)
➡︎料理ならみんなより得意かも(自己イメージ)
➡︎なんでも調理できる自分(新たなCZ)
➡︎料理教室に行ってみよう!(行動)

こんな感じでセルフトークにより、エフィカシーも上がり、ゴールの臨場感が上がって行くのです!

まとめ


何にせよ、GOAL設定が先!プロセスは後です!
GOAL設定してしまえば後はどうにかなります!というか脳がどうすれば良いか必死に考え出します!

改めまして、コーチングで最も重要なことはゴール設定です。これに尽きます。
もし1人でできそうにない、不安な時には自分を頼って下さい!

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