見出し画像

北米獣医師免許試験・備忘録26、オンタリオ獣医大学見学

【二十六.オンタリオ獣医大学見学】
カナダには獣医大学が5つあります。その中の一つがオンタリオ州ゲルフ市(Guelph)にあるオンタリオ獣医大学(Ontario Veterinary Collage)です。事前申し込みをすればキャンパスツアーをしてくれるということなので、行ってきました。

大学には、馬の歩行を見るための施設、馬に立位で手術を行うための設備、講義室、レントゲン室、CTスキャンおよびMRI設備、小動物用手術室、馬用トレッドミル、解剖室などx2、盛りだくさんなツアーでした。各学年120人ほどいるそうで、うち留学生は一割ほどだということでした。

羨ましい環境でしたよ~

私が酪農学園にいた頃、解剖学で学べるのは牛・馬のみ。オンタリオ獣医大学は牛・馬・犬・猫。大動物・小動物の両方をまんべんなく学べるようにカリキュラムが出来ているようでした。

キャンパスツアーは約40分で終了。その後に学生部の職員に、講義を聴講することは出来るか、講義の一部を履修できるかと尋ねてみたのですが、答えはNO。海外の獣医大学を卒業し、すでに獣医師免許を持っている場合、オンタリオ獣医大学で学ぶ機会は唯一つ。Veterinary Skills Training and Enhancement Program という名前のプログラムに参加するのみ(三枚目の画像をクリックすると、関連サイトが開きます)。これは2014年の場合、4月末から始まるプログラムで、その応募締め切りは1月14日。応募にはBCSEに合格していることが条件になります。BCSEは受験してから結果が出るまでに20日営業日かかります。私の場合、12月10日までにBCSE試験を受けて合格すれば、来年夏のコースを受けられるということで、急遽試験を12月9日に変更しました。今日を入れて計算すると、あと10日の勉強時間があります。

試験日程を変更する前に、プログラムの担当者にメールで募集状況を確認してみました。最大生徒数が24人なので、既に定員に達していた場合は試験日程を変更しても無駄ということで。担当者の返事は、今のところ応募者ゼロだそうです。逆に心配になって、最低遂行人数はあるのかと聞いてみたら「心配無用」と言われました。それって…個人授業になるってこと…ですか?

まあ、ともあれBCSEに合格しない事には応募もできませんので頑張ります。

次は気になる費用のお話をしますね~。

今は日本の大学も、かなり小動物寄りのカリキュラムになったのでは?と読んでいて思いました。自分が大学にいた頃が、ちょうど過渡期だったように思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?