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苔テラリウムのコバエ対策について

こんにちは。苔テラリウム専門店 vesmir の くらと申します。
noteでは、苔テラリウムのこと、植え付け方、苔の育て方、について日々綴っています。

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以前、苔テラリウムのカビ・虫対策について書きました。

ここでは、苔テラリウムにつく虫の中でも、後々まで対策しなくてはいけない、コバエについて、まとめていきたいと思います。


苔テラリウムに何度でもつく、コバエ
テラリウム内で虫が発生する場合は、大半が植え付け時に土や苔にくっついてきた虫の卵が孵化して、芋虫→蛹→成虫になります。確認できる大きさなら取除いてしまえば、テラリウム内は安泰です。

唯一、植え付け後の養生期間を過ぎても、3ヶ月経っても、1年経っても、悩まされる虫がいます。それが、コバエです。

コバエは、植え付ける苔にくっついてきて繁殖する
苔テラリウムを作るときに苔にくっついてきたコバエが増えます。すでに完成している他の苔テラリウムにも飛び回って土の中や苔に卵を生みつけます。生まれた幼虫は、苔を食い尽くし、苔テラリウムが壊滅的な状態になることもあるので、コバエ対策は大事なのです。成虫がカビ菌を運んで広げてしまうこともあります。


コバエ予防&対策
ここで、私なりに対策として行っていることをあげていきます。

アースガーデン BotaNiceシリーズ
空間にスプレーするタイプや、粘着剤でコバエをキャッチするタイプ、土に薬をまくタイプ(こちらはコバエ対象ではないけど、効果が期待できる)など、様々あります。生ゴミにつくコバエではなく、観葉植物のコバエ(キノコバエとチョウバエ)の駆除用なので、より植物にも優しく効き目も期待できます。

アルコール除菌、オイル、農薬
コバエを見つけたら、速攻駆除できて人体にも刺激が少ないのは、アルコール除菌スプレーです。ただエタノールは植物をダメにしてしまうので、テラリウムのグラス内ではなく、周辺を飛んでいた場合に吹きかけて駆除しましょう。ベニカXファインスプレーなどを吹きかけても効きますが、植物害虫駆除の薬で、短期で繰り返しの使用は効果がなくなり、コバエが飛ぶたびに吹きかけるのは少々大げさな気もします。

精油スプレー
ヒバ、ヒノキ、ニームなど、繰り返しの使用でコバエを制御できるオイルがあります。250~500mlくらいの水スプレーボトルに1、2滴くらいのオイルの割合で、虫を緩やかに退治できます。こちらは原液でなければ植物に吹きかけてOKです。

食虫植物
苔、人体に影響なく、コバエのみ確実に駆除できる最強な方法です。ハエトリグサ、サラセニア、モウセンゴケ、ウツボカズラなど、ユニークな見た目で、苔とも相性の良いテラリウム向きの食虫植物があります。実際、食虫植物入りのテラリウム を制作してから、コバエの量が減ったと思います。


新芽が出たハエトリグサ


以上、苔テラリウムのコバエ対策でした。



苔との日々は、つづく


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