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苔の一年

こんにちは。苔専門店vesmir(ヴェスミール)の作家くらです。最近はiichiに出品をスタートしました。少しずつ出品数を増やしますので、ぜひご覧くださいね。

webページはこちら。テラリウム教室のスケジュールもご確認いただけます。



本日は「一年を通しての苔」がテーマです。

苔の成長期や冬眠機時期、苦手な季節などをご紹介します。植え替え時期など、テラリウム制作のヒントになれば、と思います。

四季と苔
苔は年間を通して青々としているイメージですが、より一層美しくなるのは新緑の季節4−6月になります。新芽も出て、ワントーン明るい黄緑の苔の新芽がニョキニョキと。一年の中で一番早いスピードで伸びます。


5月の苔 佐久穂町

一方、苔にとって苦手な時期は、真夏です。

標高の高い涼しい森林で育つヒノキゴケやタマゴケなど森の苔は特に、蒸し暑い低地の夏の外気に弱いのです。

環境によって、蒸れてしまうことや真夏の日光で、枯れてしまいそこにカビが生えてダメになってしまうことも。

例えばコンクリジャングルに強いのはゼニゴケなどですが、干からびても、次の春にはそこから新芽が出ます。苔は枯れたと思っても、繁殖する力が残っている。非常に強い植物なのです。苔は人しれず、気づかぬうちに気づかぬ場所で増えているのです。


苔と紅葉

暑さが落ち着く秋は、苔にとって快適な季節です。乾燥が進み苔も冬支度をしますが、苔の絨毯と紅葉を楽しめる、人にとって苔との距離が縮まる季節です。

冬の苔はと言いますと、冬眠のために成長が止まるか、温暖な土地では活動は緩やかですが、弱るということはありません。積雪で雪の下にいても、苔は元気にしています。

テラリウム制作(植え替え時期)は?
苔は比較的、いつでも植え替えができる強い植物ですが、成長時期で根を早くはり、カビや蒸れにも負けにくいという時期をあえて挙げるならば、だいたい 4-5月、9-11月、でしょうか。

他時期は、苔の状態に気をつけながら、植え付けると良いでしょう。

本日は、苔の一年についてでした。

苔との生活は、続く。


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