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最近、緊張したことありますか?

人の知能には「流動性知能」と「蓄積(結晶)性知能」の2種類があります。
流動性知能というのは、新しい場面に遭遇した時の対応知能で、臨機応変で柔軟な知能。
一方、蓄積性知能とは文字通り、それまでの経験によって蓄積されてきた知能です。

流動性知能というのは、20代がピークだと言われていて新しいことに取り組むときの能力は、若い時の方が高いとされています。
しかし、蓄積性知能は60代以降の方が高くなるので、いわゆる「賢者」「御隠居さん」「師匠」って感じですね。
ちなみに、その両方を合わせた「知能」の高さは、20代と50代をピークにしたU字曲線を作ります。つまり、30代、40代は新しいことに取り組むモチベーションも低いし、これまでの経験値も低い!! 最も知能が低迷するお年頃です。
だからと言って、この年代を落ちるがままに落ちて過ごしていたら、50代、60代に蓄積されるであろう知能も上がりませんので、やっぱり何歳でも学びと経験は大事ってことですね。

って、そういう知能の話をしたかったわけではなくて、この傾向からもわかるように、私たちは年々「新しいこと」に直面しなくなります。
過去の経験からなんとなく想像がつくことの方が多いし、大抵のことはクリアできるだけの解決能力も持っている。
そうすると、何かに挑戦する!という機会も減るし、新しいことが身に付く機会も減ります。

さらに、緊張感

これを感じる時が極端に減ります。

人はなぜ緊張するのかと言うと、「未知」のことを体験するため、不測の事態が起きた時に対応できるかどうか不安だからです。また、不測の事態がなかったとしても、完璧な結果を出せるかどうか想像がつかないからです。

つまり、これまでの自分の経験や知識がまるで役に立たないからです。

若い時は、受験や面接などの「次のステージ」に行くためのシーンでは毎回緊張し、その緊張感をなんとか和らげようと、限界まで学び、自分を高めることに努力します。

初めての経験ばかりの結婚、出産、子育ては、緊張の連続だったかもしれません。
(私は未経験だけど・・あ、離婚は経験したよ)

緊張感って、決してありがたい感覚ではないけど、でも人生において必要なスパイスだと、思いませんか?
あの緊張感がなくなることで、楽に生きられるようにはなるけど、自分に甘くなるような、どこかに緩みがあるようなそんな気がします。

一番、近くで「緊張」した経験ありますか?

私は、やはりライブ前はずっと緊張していたようです。ライブ当日は、緊張のピークが過ぎてなんとなく楽しんでいましたが、


CDリリースしました

ライブ前は、CDをリリースすることにまず緊張し、集客できるかどうかに緊張し、当日を無事に迎えられるかどうかに緊張し、ずっと緊張感がありました。
実は、あの頃発熱はしていなかったものの、平熱より少し高い日が続いて、気持ちが上ずっているのだろうな。と思っていました。


2023年1月12日CDリリースライブ

正直、
もうしばらくこの緊張感は要らないけど、人が生きる上で「緊張感」って大事だなと思う。

蓄積性知能はこれから増えるだろうけど、流動性知能は減る一方で、こういった緊張感を伴う新しい体験は、流動性知能を高めてくれると思う。
そして、AI時代と言われる現代を生きる私たちは、きっと流動性知能を失ってはいけないんだろうと思うんです。

緊張感を持って生きる。それが私が歌う理由。
そして
緊張感から解放され、自由に自分を生きることをするのが、アロマセラピー。

緩急と陰陽。
私の中の音香両道は、そう言うことなんだろうと思います。

最近緊張したことってありますか?

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