前澤さん、僕はいつか絶対にあなたを口説きたい。
まずはじめに、これは完全に私信です。前澤友作さん、読んでくださってありがとうございます。僕は船津大貴といいます。株式会社VERTEXグループという会社で、人材採用、人事、そして夢を叶えるためのプログラミングキャンプの責任者をしています。はじめまして。不躾なお手紙をお許しください。
前澤さん、お忙しいとは思いますが、僕に5分だけ時間をください。前澤友作さん以外の方は、せっかくなので僕の公開ラブレターを見ていってください。
単刀直入にいうと、僕はあなたと仕事がしたい。いつか前澤さんと語り、”こいつが誘ってくれた会社ならいってみようかな”と思ってもらえるようなリクルーターになりたいと思っています。
僕は今、都内のベンチャー企業で人事とリクルーターをやっています。目的はただ一つ、「10年後の常識を変えられる人を集め、最強に質の良い組織を作ること」です。毎日たくさんの人とコンタクトをとり、話しをして、ある人は会社に招き、ある人は別の会社を紹介しました。
今僕が世界で一番、僕の会社に来てほしいと思っているのが前澤さんです。ZOZOを退任され、今しかないと思って筆をとっています。身の程知らずなお願いなのは百も承知です。でもどうか、「僕と一緒に仕事をしませんか」と言わせてください。
僕が前澤さんと一緒にやりたいのはこの三つです。
・10年後の常識を変えられる天才を集める
・”若手優秀層”の中でもさらにトップの人たちで秘密結社(仮)をつくる
・会社のカルチャー浸透を支え、社員が楽しく仕事ができる会社を作る
もしこの手紙を読んで、僕に興味を持ってくれたら、連絡ください。ぜひ僕の今いる会社を見に来てください。あるいはぜひ、飲みに行きたいです。僕にあなたを、一度口説かせてください。
なぜ僕が前澤さんを口説きたいと思ったのか、2012年までさかのぼって振り返ります。
2012年、衝撃。
僕が前澤さんのことをファッション通販ZOZOの社長だと認識したのは2012年10月20日です。Twitterで「送料が高い、ZOZOは詐欺だ」という趣旨のツイートをしたユーザーに対して、前澤さんはこう返しました。
詐欺??ただで商品が届くと思うんじゃねぇよ。 お前ん家まで汗水たらしてヤマトの宅配会社の人がわざわざ運んでくれてんだよ。 お前みたいな感謝のない奴は二度と注文しなくていいわ
Twitterはすごい勢いで炎上。いまでこそみんなもう忘れてしまっていますが、「社長がこんな暴言ありえない」「もうZOZOでは絶対に買わない」「顧客に対するリスペクトがなさすぎて引く」と批判の嵐でした。
7年前、18歳だった僕は衝撃を受けました。炎上に、ではありません。その後の対応に、です。忘れもしません。10月21日には前澤さんは謝罪文を掲載し、11月1日からZOZOは送料無料になりました。
1050円のバッグについていた700円の送料をなくすことがどれだけ大変かは想像にかたくありません。従業員から反対されたのでは、とか、どれだけシステムや開発、運送会社との手続きが大変かも、想像できます。それでも前澤さんが、送料無料化をやり通したことに衝撃を受けたのです。
有言実行、というレベルではなく。世の中にはこんなに自分の発言を省みて動ける人がいるのか、こんな大人になりたい、と、本気で思いました。
前澤さん、あれは炎上マーケティングではなく、あなたの本心の言葉だったんじゃないでしょうか。そして、その本心の言葉を素直に謝罪し、従業員にも説明し、送料無料にまで持っていくまでの話を聞いてみたいとずっと思っています。そこから、会社にどんな絆が生まれたのか、僕は知りたくてたまりません。
僕は”天才”を探すために生きたい。
前澤さんはTwitterでこう言っていました。
僕が「なんか普通」とか「誰でもやってるじゃん」って言うのは最低評価、「狂ってる」とか「やり過ぎ笑」って言うのは最高評価。実はお客様もサービスやプロダクト見て同じこと思ってると思ってる。
この発言が出てきたのは、2018年4月、スタートトゥデイが最高年収一億円で”天才”を雇う、という広告を出した時です。
多くの人はあれをマーケティングの手法だと思って「面白いなあ」「すごいなあ」とぼんやり評価していたと思います。でも、僕はその広告を見て、本気でスタートトゥデイは”常識を打ち破れるとんでもない天才”を探しているのだと感じました。ただの宣伝じゃない、本気で探している、と。
僕が自分が”何者か”であって、実績がある社会人なら、きっと手を挙げたと思っています。でも、その時は手を挙げませんでした。自分は天才ではないし、まだ何も成し遂げていないからその資格がなかったと思ったのです。
同時に、「自分は天才だ」と言って前澤さんの前に現れる人間がどんな人なのか、僕は非常に興味を持ちました。そう言ってやってくる人たちに会ってみたいと思いました。
そしてリクルーターになった今、僕はその時のスタートトゥデイのように、”世界の常識を変えられる天才”を探し回って仕事をしています。だから今回、前澤さんにむかって文を認めています。
・・・
いきなり見知らぬ人間のnoteで名指しされ、不愉快な思いをされたらどうしようかと非常に悩みました。ただ、僕は全てにおいて「やらない後悔よりやる後悔」だと思っています。もしも前澤さんの目に留まったのであればこの上なく嬉しいですし、前澤さんを通して僕がどんな思いで仕事をしているのかまとめる良いきっかけになったのも、良かったと思っています。
僕はまだまだ駆け出しで何者でもありません。リクルーターとして誇りを持って仕事をしていますが、何かを成し遂げたのか?といわれたら、まだ何も成し遂げていない、これからの人間です。
そして僕は経営者ではなく、人事です。ただ、”人事は、組織を作るものとして最も経営者視点に近くなければならない”と思いながら仕事をしていた結果、前澤さんのやり方、前澤さんから受けた衝撃が今の僕の根源の一つであることは確かです。
前澤さん、僕にあなたを口説かせてください。いまはまだ前澤さんを口説くほどの土台はないかもしれません。でもいつか必ず口説きます。
まずはランチでも。あるいは飲みに行かせてください。僕の心の師匠であり、口説きたい最終目標は間違いなく前澤さんです。
僕のツイッターです。お返事を心から待っています!
追伸:このツイート、なぜか僕もウルウルしました。そして、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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