受診前に

メンタルクリニックに予約を取った
受診時にはこの文章をベースに話をする予定であるため吐露する文をしたためている

○現状
退職することにした
頭が悪くて求められる立ち回りが出来ていないし記憶力と向上心の低下を自覚し、上司にミス報告ついでに辞意を表明。現状の説明の中で「上司自身も休職歴がある」という切り出しで受診勧告。この親身さがフリであったらキツいな、とか精神科で解決するものでも無いのだが、と考えつつ、確かに薬効に興味はありワンチャンあるといいなとかあからさまに退職への道を舗装されるよりよほどマシだなと標題の運びとなる。
モチベーションの低下は自分の人生を見限り本心から今死ぬことに抵抗感がなくなったことにより今この環境で頑張る意味が感じられなくなったから。異動時はラストチャンスだと思い頑張るぞと思っていたが簡単な業務さえミスを連発し、新卒より劣る無能さを露呈したから。

精神科の受診について
→仕事上で関わったことがあり理解を深めるにつれ、20代から「いつか自分も受診する日が来る」という予感はあった。また好きな人種が精神科受診をしていることもあり抵抗感は無い。ただし、社会通念上で諸手を挙げて肯定されるものではなく「そういう人たち」扱いされるのはあらゆる面で不利となるので避けたかった。

退職について
→もともと自分に合った仕事だと思ってはいないが「自身に合う仕事など存在しないので既得権益としてしがみついてやろう」という考えであった。しかし人格の成長につれて他人に迷惑をかけて生き恥を晒し続けることの無意味さに耐えられなくなってきた。また人脈を築く必要性を感じながら、結果として客観的に見て誰一人の信頼も得られず現在進行系で同僚全員から不信感を与えているだけであることを自覚し、貯蓄が人並みにあるので自殺するより死ぬ前のやりたいことリストを埋め続けようと感じた。
そもそも退職や転職自体は社会的にもよくある話だとは理解しつつ、社会情勢や自分の経歴や、親しい人間にそういう経験談が少ないため名実ともにドロップアウトとなることを受け入れた格好。
同僚について
→大企業系ではあるが土地柄もあってアットホームな職場であるが、自分のミス等のマイナス業績によって信頼は得られておらず次第に異邦人のように扱われている

自分の能力について
資格等も能力も一切無くモチベーションや知識の吸収力等も失われたため35歳限界説を実感している
よく考えるとそういうものは最初から無かった気がするが‥自身としても直近の異動等を経て少しは年代相応の経験を得て自信を持っていこうと考えていたものの現実の努力を伴っておらず叶わなかった
自己分析の結果、発達障害の傾向に完全に一致していることを理解した
自身としても唯一楽しんで取り組めるのが業務中に覚えた拙いVBAだが、事務仕事に自分で活用する程度のツール未満であり堂々と配布するには足らず、プログラム方面を専門とするにも到底レベルが足りない。そもそもこの業種は驚くほどパソコン苦手な人が年代問わず多く、誇張抜きで「拡張子とは何」程度の人ばかりなのでパソコンオタクが多少重宝される場面があった程度なのは理解しているので。
それでも他人の役に立ちたい感情はあり美点のように思っていたが、浅ましい承認欲求の発露に過ぎず、野良犬のようにエサをくれる人間に尻尾を振るがかまってくれる人間も少なく、その浅ましさも透けて見られだして便宜上かまってくれるイベントがたまにあり恥ずかしいやらみっともないやら。


同僚について
自身の能力不足が露見した結果として全員から不信感を得ているものの、空気を壊さないように配慮されておりそれをヒシヒシと実感している。(実感が認知の歪みで済むのならそれに越したことは無いが、様々な局面の言動からやはり単なる事実である模様)
業種的に、表情を常に見られるどころか正面の席の同僚には視線ひとつに反応される(死角で重要な来客がある)というのもやや気が抜けず、「眼球を真正面を見据えたまま左右90度の状況を把握し、耳で残りの背面180度を把握する癖」が身に付いたことに自分でもおかしみを感じている。ただし以前に比べて集中力が落ちた原因のひとつであると言い訳したいところであり、周囲に誰もいない環境(周りの視線に気を使わずに住む環境)の方が業務も捗ることを実感する。ただしリモートワークだとサボる性格であることも自覚があるが‥。
何より、何の考えもない馬鹿話が同僚どころか誰一人として出来ないことが息苦しい。もちろん聞く側のストレスとなるのもわかるし、先述の正面の同僚に息苦しさを与えていることも見て取れるため心苦しい。それはそれとして同僚に能動的に話しかける頻度が一週間に一回あるかないかとなっており、今はないかである。業務上の連絡は普通に行うのだがディスコミュニケーションも発生しつつある。

この他、愚痴なら多々あるがそれらは自身の中に原因があるものと理解している。(これも認知の歪みで済むのならどれほど良いか)
これらを気にせず厚顔に振る舞えるならどれだけマシだろうか。気にするくせに改善コストを払わず一方的に搾取している側である。気にしてないフリができるときもあるがつまり虚勢を張り続けるしか出来うることがない

家庭環境について
母親が社会との接続を失ってからヘラりつつある。父は退職後も農作業や組合活動や孫と遊ぶなどそれなりに充実しており、明らかに問題のあるような家庭に比べるとよほどマシではあるし、親の面倒を見なければならない家庭に比べてよほど恵まれているのも理解しているが、以前より少しずつ悪くなっていく家族というのは少し悲しい。
兄夫婦と甥姪はよく出くわすが特に交流がない。兄とは望めば仲良く出来たのかも知れないが今更感がある

友人関係、交際相手
いない。ネットを介しての付き合いはあったがそれらも自身の性格もありほぼ全て失った。悪循環を解消できない原因である。打算的で利己的な性格が影響しているようである。
唯一、実家に愛猫がいて今考えても親友はそれだけだった。死別してから何年も経ち、自身の打開策として実家で再び飼い始めたが、愛猫と過ごしたような安らぎは得られず諦めを噛みしめるに至る。

死ぬ前のやりたいことリスト
貯蓄を使い切って死にたい。砂漠へ行ったり知らない都会で無心に戻れる日雇いをしてぶらぶら過ごしたりICL手術をしたい。とにかく自身の過去の恥を見つめずに暮らしたい。
本当は金を永遠に殖やし続けたいのだが投資の才能も運も特に無い。

趣味
知性が足りないため何か新しいことをやっても長続きせず、継続して続ける動機も作り出せていない。例えば特殊メイクのような化粧スキルだとかVRCHATで外人とオフ会するような英語力だとかダンスだとか新たなネット上の交流を増やしたり新たなユーモアを磨いたり映画や漫画を読み漁ったりしたいのだが、最近はアルコールと人生の行き詰まり感で何一つ覚えられない。同じ本の同じ箇所を記憶できず、何度も読み返しているのを実感して恐ろしくなった。
ただしこの年代によくある話であり、取り立てて騒ぐべきトピックでもないことも理解した。誰にも共感してもらえない損傷。

ここ最近のもっぱらの楽しみはTwitterの140文字に収まるジョークと数枚の画像であり、それ以上の情報量を処理できなくなっている。何より不眠の症状が出始めているが、いかにも不眠というには軽度なのでなんとも消化しがたい。とはいえ酩酊時や夢と現実の区別がつかないものが記憶の引き出しに散らかり始めている。手に取った記憶の手触りが現実のものかそうでないのか瞬時に判別できない。


要は知性の無さと能力の衰えによる人生のどん詰まりをずっと味わっており、今の自分はその予感が確定するまでのよくあるロスタイムにすぎないのだ、と何度も堂々巡りに帰結している。

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