R5.09.25 グラボ私信

サイパン2077に浸ってみたいがもう自分は何かのコンテンツに夢中になるような情熱はないなと何年も購入を見送り、今なお無料アプデで沸くナイトシティ民を尻目に「VRmodなら自分もシティに住めるかも」と現状を調べるも、VRコンでなくサブノーティカ2同様にゲームコントローラで操作する系modなのを確かめてまた移住を諦める
悲しいことにVRゲーム市場には未来がまだ感じられないので、今後全てのFPSゲームにはVRオプションを意識してほしいなと祈るばかりの日々

さて…

つよつよPCで大作ゲームをぬるぬる動かした~い!!ついでに無線VRも使いた~い!!!


YES



※VRの設定は「大きなネックとなる設定を間違っていないか探るもの」と捉えた方が良いです。
重要項目は太字などにしていますので、それで大きく改善されなかった場合に細かい項目も検討してください。


つよつよPC

  • グラボ概要

たとえばRTX4070を使用するのであれば、現状もっともちょうどいい選択であり文句無しにしばらく使えるかと思われます
なのでまあ、グラボ等ハードウェアは改善不要かと思われます。


  • グラボ設定

グラボのドライバソフトウェア等に関しては注意が必要です。

まず、現状のNvidiaドライバはユーザーからかなり不具合が報告されています。
536.23までは安定していますが、
それ以降から現時点の最新に至るまで「画面がブラックアウトする」だの「市松模様になる」だの「挙動が重くなる」だのといった現象が起きるようです。
ただし逆に言えば、そういった明らかな異常が出ていなければあえてロールバックする必要も無いかと思われます。

次に個別の設定です。

Windows Xbox Game Barを無効化する

NVIDIA ShadowPlayの機能とオーバーレイを無効化する

こういったオーバーレイ系のアプリは切った方が無難です。
自分自身、一度も有効活用したことがありません
とはいえこの項目によって劇的には変わるわけではありませんが…

  • Winows11設定

Windowsが10から11になってから、海外のVR系板では阿鼻叫喚が起きました。なにせVRの挙動が明らかに重くなる、OculusLinkが動かなくなるなどのトラブルだらけだったので…
その後、様々な改善報告はあったもののアプデ前後の比較検証をしている例まではないため、現時点でどれだけ10に近付けたのかは私にはわかりません。
しかし、明らかに効果があったとされている設定は以下のとおりです。

HAGSをオフ(超重要)
(参考URLはオンにする内容ですが、その操作の逆を行い必ずオフにしてください)

holographic shellをオフ(?)
※これはWMRという「有線で接続するHMD」のみに起きるトラブル解決法のようなので無関係だとは思われますが念のためメモします

Vsyncをオフ(?)(FreeSyncやG-Syncなら良い)
※HMDは最低72fpsが必要とされていますが、安いモニタは大抵60fpsとなっていたりもっと安いモバイルモニタなどで30fpsなどになっていたりします。
参照先ツイートのとおり明らかに異常な挙動な値が出るようであれば、一度オフにして試しても良いかも知れません。
(なお、オフにしたまま使っていても目に見えた違いは出ないかと思われますが、基本的にはオンを推奨される項目なので大きな改善が無ければそのうちオンに戻しましょう)


大作ゲーム(VRchat)

これは小話ですが、通常の3Dゲームに比べてVRは様々な設定が絡まっており複雑ではあります。しかし特にVRChatは面倒な問題があります。

RTX4070はVRChatをプレイする場合にだけ性能が他のグラボより劣る場合があります。(といっても順位が1つ反転する程度ですが)

なぜVRChatだと、RTX 4070が旧世代に劣る性能になってしまうのか。Twitterで応募した口コミによると、VRAMの帯域幅が反映されている説が出ています。
RTX 3080:約760 GB/s
RTX 4070:約500 GB/s
RTX 3070:約450 GB/s
こうして見ると、VRAMの帯域幅とVRChat(4K解像度)の平均フレームレートになんとなく関係性が見えてきます。

通常のVRゲームと違い、VRChatは「最適化されていないゲーム」と言われることがあります。ワールドで表示されているモデル、同時接続しているアバターモデル等、それらのデータをかさばったままとにかくグラボ内のメモリに格納するためかいくらあっても足りないとされています。
極端に言えば、机の上に書類が煩雑に散らかったまま片付けもせず、とにかく机の広さだけでしか動きが良くならないようなものです。

なので「VRchatのワールドが重すぎるだけ」といった諦めは必要です。

VRchat周り

・まずグラフィックは基本Highでいいです。
ここよりVirtualDesktopをいじった方がいい。
(アンチエイリアスはx8まで必要なくてx2で充分とかはありますが)

・実はVRchatのウィンドウも大きすぎるとその分グラボに負荷がかかります。また録画カメラを使うと「デスクトップに映る画面」と「VRに映る画面」が異なるためその分またグラボに負荷がかかります。

なので、
・ウィンドウを基本的に小さめにしておく?
https://booth.pm/ja/items/4472210

・配信を考慮して起動オプションでウィンドウサイズ1280x720とか960x540など固定しておく?
https://vrc.copi.pe/ja/vrchat/launch_options

などの対策があります。
自分は配信用に起動オプションで
-screen-width=1280 -screen-height=720 -screen-fullscreen=0
としています。これで1280x720サイズのウィンドウで起動されます。
ちょっとぼやけていいなら960x540で配信上で引き伸ばしてもいいかも知れません‥

また、過激派のこの動画はかなり参考になります。

レジストリ等は過激すぎるので全部真似しなくてもいいですが…
なお、SSWを踏まえた上で72fpsを選ぶか90fpsを選ぶかは課題だと思います。

OBS周り
実は「無線」でVRしているときは、配信ソフトはCPUでレンダリングすべきです。
グラボのNVENCによる映像エンコードが無線VRとOBSで競合させるべきではないからです。
無線VRにエンコを割かれやすいため、必然的にOBSはCPUエンコにすべきでしょう。

このNVIDIA NVENCは少なくともVR中は選ばないようにしましょう。
その下のQuickSyncとかのCPU内ビデオエンコードを選べばいいでしょう。(AMD Ryzenなら違う名前)

グラボのエンコに比べたら少し速度が劣るため、無駄に画質の良い設定を使っていた場合は多少見直す必要があります。


SteamVR周り

内部解像度を上げたり下げたりしてもいいです
MetaQuest2の解像度が片目1,832×1,920なのでそれに合わせれば充分…と思いきや、実際2,000~以上に上げれば上げるほど若干じらじらが無くなったりします。3,000~に上げるとその瞬間めちゃくちゃ固まったりしますが…

よくVirtualDesktopでポテト設定を選んで個別で解像度上げるのが推奨されたりしますが好き好きですね…自分最初からUltra選んだ方がいいなって部分があります。

あとSteamVRのホームは必ずオフにしましょう。
https://twitter.com/sh_akira/status/1280442796663402497

また、OVRプラグイン等を起動しすぎてなんか重くなったときにプラグインをオフにするには、同じ画面の「スタートアップ」からしか設定できなかったりします

無線環境

端的に言うと、ルータは5Ghzにしてください。
通信が遅いとその分カクカクの紙芝居みたいになります。

設定することは簡単です。
まずパソコンは有線で確実に繋いでください。一応cat6eケーブルがおすすめです。
次にルータとQuest2の間に遮蔽物は無い方がいいです。
そして5Ghzを確実につなぐため、「2.4Ghzと5Ghzの回線を別にする」のがおすすめです。(ふつうは自動的に切り替わる設定で充分でしょうが…)

確実です

さらにこだわるならポートとか色々ですが…その辺はまあよほどじゃなければ大きく変わらないかなと思います。
追加で買うとしたらこういう環境でしょうか


というかまず実際どうなってるか確かめてみましょう

VirtualDesktopのパフォーマンスオーバーレイを見ましょう。


⑦が現在の回線速度です

この画面に設定が全て反映されますが、ネックとなる部分はオレンジで表示されます。


結構重いワールドなので43fpsになってます。レイテンシ(遅延)も大きくてオレンジになりますが、この2項目が指す意味はもうゲーム自体が重いので諦めてゲームの画質設定を下げましょう。なお、右下のSpacewarp(SSW)は大体アクティブになるので無視してください。

ネットワークは5GHzで繋がっていて実際960Mbpsで通信されてるので全く問題有りませんが、ワールドがめちゃくちゃ重いので28fpsです。VR上でめっちゃガクガクしてます。酔って吐きそう。
光とか水のライティング反射とかあるとやはり重いのでワールド制作者の良心に祈るしかない。ちなみに水とかから目を背けると軽くなります。


VirtualDesktop周り

色んなページがあって色々学びがありますが、とりあえずこのページが詳しいです。
コーデックですが、HEVC-10bitが増えておすすめされてます。詳しい違いはググってください。ちなみにコーデックもPC上のVirtualDesktopの設定を変えると即座にVRに反映されます。

なお、有線で接続するタイプのHMDならこういう悩みから解放されますが…無線VRが快適すぎるので検討しない方が良いと思います。
(切り替えできるタイプならまだしも)




長々書いたな…


確実にチェックしたいポイントをまとめると

Windows Xbox Game Barを無効化する

NVIDIA ShadowPlayの機能とオーバーレイを無効化する

HAGSをオフ(超重要)

OBSでNVIDIAのNVENCを使わない

・無線環境で確実に5Ghzにする(確認にはパフォーマンスオーバーレイ使用)


ですね

文中のYoutubeなど、軽量化に腐心する人たちの設定は何かと参考になりますが古い情報が混じりやすいので注意したいですね。
自分も何もかもごちゃごちゃになってOS再インストールした方が早くなったことがあります。



オマケ

Boothとかの便利なソフト

これは実際便利。翻訳機能をデフォにしています。

思ったより効果を感じませんでしたが便利。

そもそも使ってないけど使うとしたら導入したいくらい多機能。

配信に便利…?アバターに組み込むシステム全てが面倒という気持ちは強い。

11:23 応用:フォーカスでボケ味を出そう

など色々と参考になりますが…動画が長すぎる…
カメラの設定が毎回デフォに戻るのでまあ一々設定するのが面倒ですが

数あるおすすめ設定紹介サイトのひとつだがとてもわかり易く網羅的にまとまってて良い


まあ

長い
推敲しないと他人より文章が下手

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