潮の満ち引きはダイバーなら知っておいた方が良いよ

長崎市南部で少人数貸切りスタイルのダイビングショップVERRYSです。

今日はダイビングと潮の満ち引きについてのお話しです。業界の人間なら当たり前である程度慣れてきたベテランダイバーもしくはフォトダイバーなら気にする『潮汐(潮の満ち引き)』ですがダイバーになったら初心者でも知ってた方が良いよというお話しです。

潮汐(潮の満ち引き)って何?

主に太陽と月の引力によって生じる海面の昇降現象(満ちたり引いて下がったり)の事を言います。

1日に1~2回の周期で海が満ちたり引いたりして水位が変わります。

潮が引いた状態(干潮)から満ちていく事を『上げ潮』
潮が満ちた状態(満潮)から引いていく事を『下げ潮』
と言います。

潮の満ち引きによるダイバーへの影響

潮が満ちる、潮が引くという観点で言えば

ビーチダイビング
満ちてる時なら水面移動が長くなったり、引いてる時ならエントリーエキジットするまで歩く距離が長くなります。

ボートダイビング
港での乗り降りが難しくなる

一度は経験した事あるんじゃないかな?

ただこれはダイビングが始まる時と終わる時の影響です。

ダイビング中で言えば満ちたり引いたりする時に発生する流れが影響を及ぼします。どんな影響かというと

①ダイビングのコースが変わる
ポイントにもよるけど流れが強すぎて行けなくなったりする事もあります。

②ダイビングスタイルが変わる
潮の流れを利用したドリフトダイビングというスタイルを楽しむ事ができます。

③水中生物が変わる

満開のソフトコーラル

流れがある事でソフトコーラル類は捕食しようと花開き、魚も捕食しようと流れの方向に向きを変えます。

流れがある場合の事だけど流れが弱い時、もしくは流れが止まる時間帯であれば身体が流れに持っていかれないので水中写真や観察がしやすいという事もあります。

潮の強さには種類がある

潮の満ち引きにも強さがあり当日の潮の種類によって潮位と流れが変わってきます。

大潮
干満の差が一番激しい時、潮位が一番変化する時です。大体4日あります。魚やサンゴの産卵はこの時期に発生する事が多いです。

中潮
大潮に次ぐ変化、大潮の後だと4日、大潮の前は2日続きます。

小潮
干満の差が一番少ない時、潮位があまり変化しない時です。3日あります。

長潮
干満の差があまりなく変化がない時で潮がダラダラと流れている状態で1日続きます。

若潮
潮の動きが活発になる事から若返る潮で若潮、こちらも1日続きます。

潮が止まる時間帯がある

潮止まりは干潮時、満潮時の潮位の変化がない時になりますがその前後30分ぐらいは潮の流れが緩やかになります。

潮をどう利用すれば良いのか?

潜る日が『大潮』だった。その日は流れが強いのでいつもより注意しておこう。流れが強いけどソフトコーラル系が咲いてたり流れの向きに魚が集まるな。潜る時間帯は上げ潮だからこっちからこっちに流れてるな。

という感じに前もって心構えなり撮影、観察の対象が選べますよ。

潮位だけではない水中の流れ

水中では潮位だけではなく地形であったり風の影響でも流れが発生しますがこれはまた別の機会にでも^^

昔であれば潮位表を購入して見てたりしてましたが現在であればアプリ等でも確認する事ができますので是非潜る前には当日の潮の強さ、そして潮の流れがどうなってるのかを気にしてみましょう♪

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