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Enjin(7370) #日本株 #IPO #2021 | IPOの解説 目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2021年6月 新規上場 Enjin「成功報酬型のPRサポートサービスがメイン事業、その他に月額定額のオンラインマッチングプラットフォームの提供も事業開始」


事業概要

事業概要は、
中小・中堅企業、医療機関を対象としたPR支援サービスや顧客とメディア、顧客と決裁者をつなぐプラットフォームサービスを提供するPR事業です。
自社で保有するメディア媒体「KENJA GLOBAL」、「覚悟の瞬間」、「Qualitas」等を中心とした、複数のメディア媒体の中から顧客のニーズに合わせてPRのサポートを行っています。


事業情報

売上構成比率は、
・74%が法人/経営者向けPR支援
・26%が医療機関/医師向けPR支援
・0%がメディチョク
メディアと顧客をオンラインでつなぐプラットフォームである「メディチョク」や「アポチョク」は月額定額のサブスクリプションビジネスですが、まだ始まったばかりの事業で売上比率は低いです。今後の売上成長に期待したい事業ですね。


事業(または売上)について

PR事業に3つのサービス区分があります。
法人/経営者向けPR支援・医療機関/医師向けPR支援は、
創業から培ったメディアネットワークや自社メディアを駆使して、中小企業や医療機関に対してPR支援サービスを提供しています。
自社メディアには、「KENJA GLOBAL」、「覚悟の瞬間」、「Qualitas」などがあります。
北海道から沖縄までの幅広いサービス提供の経験を生かして、首都圏に集中しがちなセントラルメディアへの露出枠を地方へ広げることで、多くの顧客のメディア露出を実現しています。
メディアの露出だけではなく、ウェブバナーの利用アドバイスや、露出後の二次利用のサポートも行い、顧客のPR支援としてトータルブランディングの構築サポートを行っています。

メディチョクは、
PR会社の担当者が間に入って仲介していたメディアとのマッチングを、PC・スマホから行うことが可能なプラットフォームサービスを提供しています。
顧客自身が情報発信を直接メディア担当者に行うことが可能で、またメディア側からのオファー一覧から顧客自身が該当しそうなものを選択してアプローチすることも可能となっています。
従来はPR会社に依頼するか、自社でニュースリリースを配信するかの選択肢しかなかったため、PR会社を利用した場合のフィーが高額になるケースや、またメディアに取り上げられるかどうか不透明な状態でコストを先行負担する必要があったため、中小企業や医療機関には課題のひとつでした。
このプラットフォームは、月額定額の利用料のみで追加の手数料は不要です。マッチングは何度も利用することが可能で、情報発信を何度も行うことが可能となっています。
また、情報発信が苦手な顧客向けには、有料でニュースリリースの作成を代行するオプションも提供しています。

アポチョクは、
メディチョクと同じくプラットフォームサービスとなっています。
BtoB向けサービスを提供する企業、富裕層ビジネスを展開する企業等を対象に顧客とその顧客のサービスを必要としている決裁者とを直接つなぐアポイントマッチングサービスを提供しています。
実際に商談が成立した際における追加の手数料などはいっさいなく、月額利用料のみで利用することが可能です。
登録を全て審査制として、アポイントのマッチングにおいての対応ルールを定めた紳士協定の制定やアポイント後の相互評価制度を導入することでアポイントの質が高くなるような仕組みを構築しています。


PICKUP情報

収益モデルについて:
2つの収益モデルがある
①PR会社の担当者がサポートするPRサービス
②顧客企業が自らPR先のメディアを検索するためのプラットフォームサービス

PR会社の担当者がサポートするPRサービスは、
マニュアル化と制作運用のパッケージ化をすすめることで、PRサービスを安価に提供できる仕組みを構築し、さらに成功報酬型にすることで顧客の先行コスト負担の課題を解決しています。

顧客企業が自らPR先のメディアを検索するためのプラットフォームサービスは、月額課金のサブスクリプションモデルで、追加報酬がありません。
こちらは顧客数が増えると収益に安定性が高まります。
まだ売上構成比率がほとんどないため、今後の成長によって安定性が増していくと考えられます。


同業他社について

PRサービスを提供する企業は、
(6058)ベクトル、(3922)PR TIMES、(2180)サニーサイドアップ、(2449)プラップジャパン、(2436)共同ピーアール
などがあります。


業績について

売上高の面では、直近20年05月期は、売上成長が約22%、
利益面は、売上が伸びたこととコスト面では役員生命保険料の解約による支払保険料減少や、費用対効果が低い広告の削減などによる効果で約98%増加しました。

7370_IPO業績

7370_IPO業績Chart

IPO情報

7370_IPO情報


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。


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