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Photosynth(4379) #日本株 #IPO #2021 | IPOの解説 目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2021年11月 新規上場 Photosynth「Akerun事業がメイン事業」

事業概要

事業概要は、
物理的な鍵による制約を無くし、1つのICカードや個人を特定する物理的なIDであらゆる 扉やゲートにスムーズにアクセスできる、扉の数と鍵の数がN:1の世界をキーレス社会と名付け、その実現を目指し、クラウド管理型スマートロックシステムを展開しています。

事業情報

売上構成比率は、
・Akerun事業が100%
Akerun事業は、
クラウドとインターネットでつながるスマートロック等のエッジ端末による個人認証とセキュリティを主軸とした関連サービスを法人向け、住宅向けに展開しています。
特徴は大きく3つあります。

1つ目は、
ハードウェアとソフトウェアを組み合わせ、月単位/年単位などで課金されるサブスクリプションモデルによるレンタルサービスとして提供しています。
ARR(Annual Recurring Revenue:毎年繰り返し得られる年次経常収益)は順調に拡大中です。このARRを支えるサブスクリプション収益の比率は事業収益全体の約90%です。

2つ目は、
クラウド上に構築するアクセス認証基盤「Akerun Access IntelligenceR」の高度な技術性があります。
この認証基盤は、一般的なユーザー情報と、ユーザーが日常的に利用するICカードなどの固有の物理ID情報を保有し、インターネットを通じて認証に活用しています。

3つ目は、
企業規模を問わない広範なユーザー基盤に裏付けられた認証プラットフォームがもたらす、社会インフラとしての価値があります。
2021年3月時点で契約社数は3,700社、登録アカウント数は91万ユーザ
法人向けの「Akerun入退室管理システムR」は、「クラウド型入退室管理システムの導入社数/シェア」、「スマートロックの利用者数/シェア」、「法人向けスマートロックの導入社数/シェア」の3分野でそれぞれトップシェアと、クラウド型入退室管理システム及びスマートロックの市場を牽引しています。


PICKUP情報

収益モデルについて:
初期導入費用はゼロ、入退室管理システムのハードウェアとソフトウェアを月額/年額課金で提供。収益の90%をサブスクリプション収益である。
月額1.8万円前後×約2100万ドア(オフィスドア)×12か月=4.5兆円が市場規模。
顧客獲得のための広告宣伝費の投資や開発費用が先行することから、純損失であり、営業キャッシュフローは▲5.45億円の支出となっています。

アップセルについて:
オフィスビルを中心としたビルの入退館管理のための「Akerun来訪管理システム」の開発・提供に取り組み、
三井不動産やJR東日本との実証実験を行っています。サービス開始となるとアップセルの余地があります。

今後の成長について:
オフィス領域へのさらなる拡大と、既存顧客の追加導入を目指している
1社あたりの導入は、コメントから推測すると一部の扉への導入となっているようである。
また、合弁会社を設立した美和ロックの営業チャネルを生かして賃貸・分譲・戸建てへの導入を目指している。


同業他社について

スマートロック/キーを提供する企業は、
(6758)ソニーの子会社のQrio、(4748)構造計画研究所、(未上場)ビットキー、(未上場)美和ロック、(未上場)エーティーワークス
などがあります。


まとめ

スマートロック/キーレスのハードウェア/ソフトウェアを提供
月額/年額課金型のサブスクリプションビジネス
鍵の大手メーカーである美和ロックと合弁会社を設立
月次解約率は1%台半ば(2020年度)
ベンチャーキャピタルの株式保有率が46.6%
20年12月期に減損損失が発生
先行的な広告宣伝費の投資を継続する方針のため、赤字が今後も継続する可能性がある


業績について

売上高の面では、直近20年12月期は、売上成長が約50%、利益面は、売上が大きく伸びた一方、人件費も同等に増加したことで、わずかに営業損失の赤字額が縮小しています。
減損損失が483百万円発生したため、純損失の赤字額が拡大しています。

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IPO情報

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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