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ノーザ(4269) #上場企業 #IPO 2022年上場| IPO・目論見書の解説 | メモ・ノウハウの共有

2022年2月 新規上場 ノーザ「歯科医療情報システム」

事業概要

事業概要は、
電子レセプト作成やオンライン請求などの歯科用レセプトコンピュータ機能、電子カルテ機能を搭載した歯科用システムの提供や、透析指示や透析準備・透析中のモニタリングや処理実施・データ入力、透析後の記録参照に至るまでの一連の管理システムである透析業務支援システムの開発の提供を行っています。

事業情報

売上構成比率は
・99%が医療情報システム事業
・1%がその他

医療情報システムは、デンタルシステム事業とメディカルシステム事業があります。
デンタルシステム事業は、歯科用レセプトコンピュータの開発・販売を目的として1979年4月に創業。
主力製品である電子カルテ搭載システム「WiseStaff」シリーズは、電子レセプト作成やオンライン請求などの歯科用レセプトコンピュータ機能や電子カルテ機能を搭載し、全国の歯科医院約68,000件中、約1万の歯科医院に導入しています。「WiseStaff」シリーズが選ばれる理由は、「正確性」、「安定性」、「サポート力」が挙げられます。
また、パソコンに当該業務アプリケーションを搭載して顧客に販売する場合に液晶ディスプレイ、プリンタ、周辺機器等のハードウェアを併せて販売してます。

メディカルシステム事業は、2014年に透析業務支援システム開発会社である株式会社SJメディカルを完全子会社化して歯科医院以外の医療施設を販売先とするメディカルシステム事業に参入しました。
透析業務支援システム「STEP」シリーズは、1997年より販売を開始したシステムで、病院やクリニックなどの透析施設を販売先としています。
透析指示や透析準備、透析中のモニタリングや処理実施・データ入力、透析後の記録参照に至るまでの一連の管理システムとなっていて、国内で現在販売されている主要な透析装置メーカー透析装置シリーズのほぼ全てと接続実績があります。
全国の透析施設は4,487件あり、そのうち220の透析施設へ「STEP」シリーズを販売導入し、保守サービスを継続的に提供しています。
また、Mac専用の医療施設向け電子カルテシステム「WINE STYLE」の販売・保守を行っております。パソコンに当該業務アプリケーションを搭載して顧客に販売する場合に、液晶ディスプレイ、プリンタ、周辺機器等のハードウェアを併せて販売しています。

その他事業は、
2019年に医科・歯科・美容といった様々な医療機関を販売先とする医療機器販売事業に参入しました。
「Magellan」は、PRP抽出を自動で行うことができる機器として歯科・メディカルエステを対象に販売を進めて行く予定です。
従来のPRP療法は、抽出作業に人手がかかるうえ、クリーンベンチ(無菌作業台)が必要であったが、「Magellan」は分離・抽出にクリーンベンチを必要とせず、自動で抽出できる機器となっています。
※PRPとは、血液の中に含まれた血小板が多い血漿成分のことで、傷口をふさぎ止血する効果がある血小板には、細胞の数を増加させる、新しい血管をつくるなど様々な組織成長因子を含んでいることが知られています。
※PRP療法とは、「自己の血液よりPRPを抽出し、再生を促したい箇所に注射する療法のこと。

PICKUP情報

レセプトコンピュータ:
歯科医院向けのレセプト(診療報酬明細)を作成するシステム

今後の成長について:
既存顧客のリプレイスや保守収入が主要収入のため、既存顧客のアップセルやクロスセルによって成長していくビジネスモデルです。
リスクは、既存顧客の満足度が低下することによるリプレイスが行えないことなどが発生すると、のれんの減損リスクが高まります。

同業他社について

歯科医院関連の事業は、(4172)東和ハイシステム、(3540)歯愛メディカル、(7979)松風、(7730)マニー、(7716)ナカニシなどがあります。

まとめ

・歯科医院向けシステムの提供
・顧客ターゲットは、全国の歯科医院
・粗利率が約60%前後
・創業は1979年、ファンドによって旧会社を吸収合併し2018年設立
・代表取締役は、創業者ではない、第三位の株主で上場時に10%保有
・上場企業のEMシステムズ(4820)が8%保有
・筆頭株主は買収ファンドであり、合計保有率が約68%、上場時に約40%を売り出す
・買収時の「のれん」が総資産の26%ある(IFRSのため減損リスクがある)
・新株予約権が約4.6%ある

業績について

直近20年11月期の売上面では、上半期に営業活動の自粛を行ったことや、営業活動再開後も医療機関による訪問制限によって、一部の案件に受注の延期や導入の遅れが発生したことなどで、約10%の減収となっています。利益面では、売上が増収となったことで12%の営業減益となりました。21年3Qでは、まだ経済活動の再抑制などがあるものの、政府のIT導入補助金による後押しなどもあり前年同期比で約10%増収となっている模様です。

IPO情報

AI分析

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

私自身が感じたことの課題解決として、
「ポイントがどうも分かりにくい目論見書をわかりやすくできないか?」
を目標に試行錯誤でポイントをまとめてみました。

さらに磨いていきたいと思いますので、ご意見ご感想がございましたら、お送り頂けますと幸いです。
ご一緒に新規上場銘柄の理解を深めていけたら、うれしい限りです♪
これからも、よろしくお願いします。

他の記事もよかったら、御覧頂けますとうれしいです。

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