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大垣・郡上八幡旅行2024

2024年8月25日~27日に、岐阜を中心に一人旅をしてきました。その記録になります。
5月に山口県萩市を中心に旅行に行ったばかりですが、せっかくの夏季休暇。またのんびりと電車に乗りたいなと思いつつ、以前から水の都として知っていた岐阜県の郡上八幡を中心に旅することにしてみました。


1日目(2024年8月25日)

大型の台風10号が太平洋沖で発生し、列島直撃のニュースが出ているさなか出発しました。天気は良く晴れて猛暑日でした。
名古屋駅から乗り換えて最初の目的地である大垣に到着。ローカル線の樽見鉄道に乗るために来ました。
出発までまだ時間があったので近くのショッピングモールにてスガキヤを食べました。名前は知っていましたが食べるのは初めて。スプーンフォークの使い方がわからん。

大垣駅で樽見鉄道の券売機を探すも見つからず駅員に聞いたらホームにあるとのこと。このタイプはJRと接続しているローカル線にたまにあるやつ(JR五井駅の小湊鉄道みたいな感じ)
1日乗車券を購入し乗車。スクラッチカードみたいになってる乗車券は初めて見ました。

自分で日にちを削って運転士に見せる

大垣駅を出発するとすぐに田園風景が広がり、直線的な線路をゆっくりと進んでいきます。青々とした水田と真夏の空のコントラストがとても美しい。駅舎も簡易的な作りが多く、素朴で素敵です。

途中の綾部駅を進んだあたりから急に山の中に入っていきます。ここからは根尾川に沿って走るようになり、風景が目まぐるしく変わっていく。先ほどののどかな街並みとは異なる険しい自然の光景が楽しませてくれます。

そんな風景に見惚れているとあっという間に終点の樽見駅に到着。木の香りがするオシャレな駅舎で休憩し、再度乗車して戻ります。途中から結構乗る人も多く、地元路線としてちゃんと使われているあたりがとてもいいなと思いました。

2時間半ほどで大垣駅に再到着。とりあえず街を散策。大垣城に行ったり水まんじゅうが有名な和菓子屋の総本店で甘味を堪能したり、のんびりとした時間を過ごしました。
ホテルのチェックインまでは時間があったのでもう少し大垣を散策してみようと、水門川をぶらぶら歩いていると親水公園みたいな場所を発見。水路がめぐらされていて涼し気な場所です。

調べてみると「聲の形」の聖地だそうです。一度見たことはあったけどうろ覚えでした。ちゃんと見てからくればよかった。
いくら涼しげでも暑いもんは暑い。水辺を臨むカフェで休憩をとりつつ体力を回復。古民家の中に複数のお店が入っている不思議なタイプのお店でした。ベトナム人のお姉ちゃんが気さくで話しててとても面白かった。

なぜかgooglemapに登録されてないお店

夕方になって商店街を歩く人が多くなってきたと思ったら、どうやら今日は花火大会があるらしく、浴衣の人も結構いました。そんな人たちとは逆方向に歩き、大垣駅からホテルのある美濃太田駅へ。

岐阜駅で乗り換えてJR高山本線へ。夕日に照らされる積乱雲がとても美しかった。
美濃太田駅前のビジネスホテルで一泊。夕食は駅北側のラーメン屋に行きました。ローカルチェーンの店巡りも楽しい。


2日目(2024年8月26日)

長良川鉄道の始発に乗るために5時起き。少し雨が降っていてひんやりとした空気感。

乗客は自分含めて5人程度でした。この時間でも乗る人結構いるんだなと思ってたら高校生たちがぞろぞろ乗ってきました。朝早くからご苦労様です。

そんな人たちも郡上八幡駅でほぼ全員降り、自分含めた観光客数名だけを乗せて終点まで向かいます。
約2時間で終点の北濃駅に到着。まさに山間にあるといった感じのノスタルジックな駅舎がたまらない。湿った木々のにおいが漂う中、折り返しまでの10分程度散策しました。

古い駅舎や転車台もあったりと意外と見所も多い

折り返し郡上八幡方面に向けて出発。このころには天気も晴れてきて青空が見えてきました。厚い雲の隙間から降りてきた日差しが水田を照らす様子は、やっぱりここに旅行に来てよかったなと思わせる説得力を持つ光景です。

しばらく乗っていると郡上八幡駅に到着。すっかり夏の空になっていました。今日の観光はここからスタートです。

中心地はまだ早い時間のためか人もまばら。開いていた団子屋さんで軽食を取り、足早に郡上八幡城へ向かいます。

団子茶屋さんの団子セット。梅サイダーがすっぱくて夏にいい

川沿いの平坦な街並みの中に突如出てくる急な山。そりゃあ城を建てるならここになるよなぁと考えつつ登山開始。車で山頂まで行けますが、徒歩で登っている人も少しいました。そんなに時間はかかりませんがいかんせん急坂です。汗だくになりながら郡上八幡城に到着。

お城の内部は博物館風になっています。大垣城もそうでしたがお城の中ってだいたいどこも同じ感じなので、差異をつけると言ったら中から見た眺望くらいですが、郡上八幡城は小さいながら立派な作りで、なにより眺めが素晴らしかった。

全国の城を巡ったわけではないですが、今まで見てきた城からの風景の中で最も美しいと思えた眺めでした。わずかな平地を縫うように作られた郡上八幡の街並みと、川が削った険しい山々。夏の空も相まって最高の風景です。この風景を見られただけでもここまで来る価値があると思います。

来た道を戻り、お昼を食べるために市街地へ。新橋亭さんで鶏ちゃん定食をいただきました。甘辛い味付けが登山した体にとても効いた。

その後は夕方になるまで街中を散策し、写真を撮ったりして遊んでいました。綺麗な川と水路は見てて飽きません。地元の子供たちが岩場から川に飛び込んで遊んでいました。こういう光景もあまり見られる場所がなく、この街の生活の豊かさが垣間見えたような気分でした。

長良川鉄道は1時間に1本程度。ローカル線好きの自分にとってはかなり本数が多くてありがたい。乗った電車も観光用ではなく地元の人が使うタイプで嬉しい。くすんだ窓、明滅する蛍光灯、硬い座席、疲れて眠る高校生。こういうのでいいんだよこういうので。


3日目(2024年8月27日)

17時の新幹線で名古屋から東京に帰るので、時間はたくさんあります。もともと岐阜駅でおりて岐阜城周辺を散策しようと考えていましたが、美濃太田からだと犬山へも行けることに気づき、急遽予定を変更し犬山城観光することにしました。
鵜沼駅で乗り換えて犬山駅へ。まだ朝早いため人もほとんどいません。

台風の影響で東海地方に線状降水帯が発生するとニュースでやっており、いつ大雨が降ってもおかしくない天気でした。たまにざっと降ったと思ったら晴れるの繰り返しで、とにかく蒸し暑く体力を奪われます。
犬山城も入りました。天守閣から外に出て一周できるのですが床が滑って普通に怖かった。天気のせいで眺めも悪かったのが残念。

城下町で喫茶店に入り軽食をとりました。新しめの店内は若い人向けの映えスイーツが売りで、少し不安でしたが団子を注文。焼きたてで普通に美味しかった。観光地クオリティかと疑ってたけど料金も良心的。申し訳ない。

さすが有名な場所なので天気が悪くてもどんどん人が増えてきます。混雑になる前にそそくさと退散。電車に乗って名古屋へ向かいます。

名古屋に着いたのは2時ころでした。新幹線の時間まではまだあるので、早めの食事。矢場とんでわらじとんかつをいただく。そう言えば以前でらますで時子様とコラボしてたのを思い出す。コラボの痕跡を探したけど見つからなかった。

そろそろいい時間なので帰ろうと思った矢先、静岡で大雨になり新幹線が止まりました。なんてこった。


運休と運転再開を繰り返し、欠便まで発生してました。天気のことなのでどうすることもできず待つしかない。ちょっと離れた百貨店の本屋のベンチでずっと待ってました。
結局、120分遅れで出発。17時発の予定が19時出発になり、その後もたびたび線路上で停止しました。予定より大幅に遅れて帰宅。最後のバタバタで疲労困憊になってしまい今日の犬山観光の記憶がなんだか曖昧になってしまいました。


旅を終えて

天気に振り回された旅行でしたが、最後の新幹線以外はおおむね予定通りに進みました。
著名な観光地を巡ったので当然ではありますが、人が多いことにびっくりしました(それでも平日なので少ない方だと思う)。5月の萩旅行ではほとんど人とすれ違うことすらなかったので、その感覚のまま旅行に行ったらさすがに圧倒されました。でも美しい風景を見られて楽しかった。
久々に一眼レフカメラで写真も楽しみました。iphoneのほうが手軽で撮影しやすいし、絞り値などの設定もできるようになったのでもはや差異はないかなと思いましたが、やっぱりカメラにはカメラの楽しさがあるなと感じました。写真のクオリティうんぬんよりも、構えて撮影するというカメラの楽しさはやっぱり残っているなということを実感できました。

酷暑の中の2泊3日でしたが、無事に帰ってこられてよかった。また水が美しい街に行きたいです。

郡上八幡の水路にて。まるまる太った鯉がたくさんいる

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