伏見稲荷大社には『星座を模した灯籠』があった⁈
伏見稲荷大社に『星座を模した灯籠』があることをご存知でしょうか?
正確には、伏見稲荷大社には『黄道十二宮』を意匠した釣灯籠が吊られています。
では『黄道十二宮』とは何でしょうか?
『黄道十二宮』とは、太陽・月・惑星の通り道である黄道を、30°ずつ12個に等分割した領域のことで、西洋占星術の十二星座とも対応しています。
こちらが伏見稲荷大社の『黄道十二宮』釣灯籠です。
『神社に星座』は意外な組み合わせですよね。
二つの間にどのような関係があるのでしょうか?
調べてみますと『黄道十二宮』だけを独立させ、工芸化されたのは、伏見稲荷大社の灯篭だけのようです。
作者は平野英青さんで、稲垣藤兵衛さんが明治39年(1906)に寄進したとありました。
そして『黄道十二宮』にはそれぞれストーリーがありました。
<宝瓶(ほうへい)宮>裸身の青年が水瓶を傾けて灌漑用水を流している姿を表す。農業の神が一年間の農耕の水利を考え計る春正月を意味。
<双魚宮>雌雄の双魚を繋ぐことで、漁猟期の来た2月を表す。
<白羊宮>温和な羊を以て暖い3月を表す。
<金牛宮>発情した牛を式(も)って万物の勃興(ぼっこう)する4月を表す。
<双子宮>男女宮で欲情が旺盛になる5月を表す。
<巨蟹(きょかい)宮>蟹は横に這うことから、太陽が赤道に却行する夏6月を表す。
<獅子宮>百獣の王ライオンで7月を表す。
<処女宮>女が穀物の穂をさげている姿で、平和を約束する秋8月を表す。
<天秤宮>収穫物を量る秤で9月を表す。
<天蝎(てんかつ)宮>さそりのうごめきの形で、害虫の怖れある冬十月を警告。
<人馬宮>人頭獣身の逞しい裸体の壮者が、洋弓に箭(や)を番(つが)えている姿で猟期の11月を告げる。
<磨羯(まかつ)宮>山羊の頭と魚の身体を持つ摩羯(まかつ)が歩き始めた姿で、太陽が南回帰線から再び北に昇り行く12月を象徴。
...ということで、『黄道十二宮』は、一年のストーリーを表しているんですね。
つまり『太陽・月・惑星』の動きと私たちの人生や生活は密接に関連しているということですよね。
だから占星術が生まれたのでしょうね。
ちなみに、ヴェネツィアのサン ・ マルコ広場や、チェコのプラハには、太陽、月、十二宮星座の位置などを示す素敵な『天文時計』があるようですね♡
いずれにしましても、星空はとても興味深いですよね。
そして謎がいっぱい...♡
『天文学』や『占星術』について学んでみたい気持ちになりました☆彡
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?