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Nemophilaのコンサート感想 -安定のMURATA・TAMU-

何故僕のような老年の大学教授がNemophilaのファンになったのかについては、2ヵ月程前のnoteの記事に書いたので、それを詳しく読んでいただきたい。

さて、そこでも述べたように、6月3日(金)のzepp fukuokaのコンサートに行った件も含め、このグループとどう付き合うかについての今の感想を書いてみたい。これを書いているバックには、先週の土曜(6月11日)に配信されたZEPP OSAKA BAYSIDEでのライブ配信(1週間アーカイブで視聴できる:昨日で配信終了)を流しながら書いている。

上記の記事でも書いたように、改装なったzepp fukuoka(野球のペイペイドームのすぐそば)に行くのは初めてだったので、都市高速を使って40分くらいかかるところ、開場の17時15分の1時間以上前には到着するように出発。この日は野球がないので、駐車場はMark Isもペイペイドーム(このダサイ名称なんとかならんのか?)のほうもがらがらで、駐車料金が安いほうのMark Isのほうに駐車。実は、旧ホークスタウンが今のMark Isになってから一度も行ったことがないので、それも見てみたいし、Nemophilaのグッズも買いたいのがあればと思い4時ちょっと前に到着すると、かなりの方がすでにグッズ購入などに来場していて、会場30分前にはチケットの整理番号順に整列することになった!僕の番号はA287だったかな!さて、新装なったzepp fukuokaだが、前回来たのは運よくチケットが当たったBabymetalのコンサート以来で、上記の記事にも書いたが、2015年10月!はっきり言って、何がどう変わったのかは分からないまま入場、ワンドリンク制で、ドリンクを購入(車で来ていなければビールのところを当然ながら我慢!)して、トイレに行ってポジション取り!

さて、会場内のどこにいたのかとか、あれこれその他は、まあ、構わないのだけど、ここは内緒にしておいて、このあとはコンサートの感想を勝手に書いてみたい。

先ず、ヘビメタのコンサートはこの年になると、正直言って大丈夫だろうかと心配になっていて、体力は何とかなるかもしれないが、音が問題で、難聴にならないか心配していたし、やっぱりかなり厳しかった。20年以上前に、スペインでMedina Azaharaというヘビメタバンドのコンサートを聴きに行ったことがあって、開始と同時に鼓膜が破れるんじゃないかと思ったくらいだったので、それ以来若干本格的なヘビメタバンドは避けていたのだが、今回、やはり心配が現実となり、対バンのMuccが開始すると同時に同じ恐怖感を感じた!しかし、不思議なもので、時間が経つと慣れてくるのか、段々恐怖も去り、楽しんでいる自分がそこにいたのであった。帰りの車の中で、いつもはライブDVD(当然NemophilaのReviveライブ)の音量を28くらいで聴いているのが、物足りなくなって33あたりまで(音量は想像して下さい)上げていたけど、まわりの車からは若干煩いと思われていただろうなあ!まあ、麻痺していたのかもね!

(Medina Azahara)

さて、本論に入ろう。

先ず、いつも車の中で聴いているライブDVDの出来が予想以上に良く、かなり期待が膨らんでいたが、当然DVD(youtubeのも)とライブの音は全く別物で、とくにBASSの音はたいていどこでもライブでは跳ね返りが大きく、若干他の音を邪魔する傾向があり(もちろん、年寄りの可聴範囲も影響があるだろうが)、今回の場合もzeppの音響設備の問題もあるだろうが、やはり低音が膨らみ過ぎで、ギターなんかの高音部の音が揺れる(低音に邪魔されて消える)ことがあった。僕も本当の専門家ではないので、迂闊なことは言えないが、一応音響音声学を大学院時代にかじった者として言うと、大きな低音の波長が高音の波長に干渉するような現象で、これをいかに避けるかは、本当にコンサートホールの課題で実際にかなり難しい。過去に行った多くのコンサートで、音が良いなあ思ったのは、新宿の厚生年金大ホール(今はない)、中野サンプラザ(改装前)なんかで、武道館とか、ましてや東京ドームにペイペイドーム(昔は別名称、ローリングストーンズやポール・ロジャースのコンサートなど)なんかではやはり音には期待できなかった。1972年のピンクフロイド(東京体育館:友人が行った京都府立体育館も酷くて、寝てしまったと言っていたので、ピンクフロイドのミキサーの問題だったかもしれないが)のコンサートなんかは音が後ろで跳ね返り、酷いこと(プログレ感が倍になったような感じ)だったのを思い出す。実際にNemophilaの音もMuccのときより少し低音が抑え気味だったかもしれないが、同じようなもので、まあヘビメタのライブはこんなものだろうなあと聴いていた。

そのライブDVDの構成・出来を10点とすれば、実際のライブは7~8点かなと思う。その理由なんかを書いてみよう。

これは、ないものねだりなので仕方ないが、年寄りにとってやはりソロライブに行きたい。Muccが悪いというのではないし、左最前列と右中央にはMuccの親衛隊(左前は全員女性)がいて、とくに左前列はお揃いのピンクのTシャツで統制のとれたハンドコールは見ていて楽しかった!(その点Nemophilaファンはまだまだ)これで、声出しのコールがOKなら、もっと楽しかったのになあと思う。おまけにMuccの出番が終わると、後ろのほうに下がって場所を譲り、それでもMemophilaのときも一生懸命応援していたのは感動的だった!コンサートの構成を考えると、Mucc1時間、Nemophila1時間+αということになり(途中の機材交換のとき、幕を下ろさず見せてくれたのは楽しかった)、本当はソロで1時間半くらいじっくり聴いてみたい。(その点ライブDVDは渋谷のラインキューブのソロライブで、本当は行きたくてチケットに申し込もうと思ったのだが、1月最初のほうで、どうしても予定が立たず断念したのであった)2019年のBabymetalの大阪城ホールも対バン形式で、相手はBring Me the Horizonだったのだが、僕も途中でトイレに行って、通路でしばらく休憩していて周りを見たら、結構多くのメイトさんたちが中に入らず外で休憩していたのが印象に残っている。

さて、構成と出来であるが、先ず会場の音の問題は不問として話を続ける。

先ずは、表題にも書いたが、「安定のMurataTamu」だとつくづく実感した。これはライブDVDでも、zepp fukuokaでも配信のOsakaBaySideでも一貫して変わらずの評価であり、このバンドは彼女がメンバーになったから成立しているなと改めて思った。少し補足すると、ドラムの技術は言うまでもないが、音をまとめていく力と言うか、センスが素晴らしい。ライブの演奏を聴いて(見て)いると、ギターとボーカルが気持ち早くなっていきそうなときに、しっかりと普通の速度でリズムを刻み、早くなりそうなところを抑える、それもニコニコして余裕を持って!これは大きな加点材料である。

セトリは、1時間(実質50分)に収めるとしても、ライブDVDに対して、若干物足りないが、とくにOsakaではやっていた、Reviveと鬼灯のどちらかは聴きたかった。あと、Hypnosisは必ずセトリに入れたい曲かな!

さて、トークについて、途中でメンバー紹介、感想など、前の記事では自由にやればよいと書いたが、グッズの宣伝は×かなあ!もし、やるなら、ホール内のスクリーンに映すとか、会場内のポスターなんかを大きなものにして、それだけで頑張って欲しい。もし売れ残ったら、ネットのshopで売ればよいじゃないか!あと、「ラストスパート」のコールは止めた方が良い。まあ、これもこれからの経験に依存するが、Nemophilaのライブがどんな構成で、どのくらいの時間で、アンコールはあるのかないのか、などはファンなら(これからかもしれないが)だいたい予測できるわけで、構成や時間で終わりは分かるもので、まだ初期のライブだから仕方ないのかもしれないが、パフォーマンスでそれが分かるように盛り上げて、パッと終わって欲しい。なので、Oiranの前に「ラスト」というのも止めるほうがよいと思う。

テクニックについて、HazukiもSakiもHaraguchiSanも大きな音を出す経験がないわけじゃないし、その中で自分のテクニックを最大に出せるようにリハもしているわけだから、敢えて書くが、OaskaBaySideのストリーミングを聞き直すと、何か所か音が揺れる(大きな音の連続についていけなくて、音が部分的に小さくなるか、たまに飛んだりする)ことがあるようだ。もちろんライブ全体をspoilするまでではないが、これは少し減点材料かなと思う。Babymetalとの比較ばかりで恐縮だが、KamiBandの正確さに慣れていると、少し気になるかもしれない。もっともっとテクニックを磨いて欲しい(ないわけじゃないので)。

コンサートの終わり方(アンコール前)とアンコールはあんな感じで良いかなと思うが、今度アメリカでやるライブではそのあたりどうなるのかは楽しみでもある。

あと、これはヘビメタのこういう構成のバンドでの課題だけど、instrumentをやるかどうかである。間奏ではなく、独立した構成でのギター他のソロ・パートで、僕は将来聴いてみたいと思っている。そこで、自分の個性というか特技(得意なフレーズ)を持つのは、結構ファンなら聴いてみたいと思っているのではないだろうか。

最後にそれぞれの音について、TamuのドラムのチューニングはライブDVDより良くなったかと思う。(DVDは少し音が立っていたかな)Hazukiのギター(ギター本体とエフェクター)は良い音だけど、もっと高音を伸ばしてもよいかな(という程度であまり文句なし)、Sakiは出だしで音量が少し足りないときがある程度で合格。HaraguchiSanはもっとスラップ的な音にしてよいかなと思う。(まあ、これは趣味の範囲なので、勝手なことを言うのはお許しを)

さて、まとめを。あくまで主観であるが、ライブDVDを10点とすれば、zepp fukuokaのライブは8点(ライブツアー初日でよく頑張った)、ストリーミングのOsakaBaysideは音は配信でまあまあ良く、対バンもLoudnessと豪華だったけど、7点としたい。あくまで個人的判断なのでね!

さて、アメリカのWhisky a GoGOの配信も購入済で、どんな演奏を見せてくれるのかが、楽しみである。

続く


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