東京ヴェルディに起きているゼビオとの問題をまとめてみた。

このnoteを開いていただきありがとうございます!

今回は、今起きている東京ヴェルディの問題について自分なりにまとめてみましたので、最後まで読んでいっていただけたら嬉しいです!

この問題は非常にごちゃごちゃしているのと、筆者がヴェルディ好きということで筆者の感情を所々に入れてしまっていることと、全然まとまっていないことをお許しください....。

それではやっていきましょう!

〜この話をする上での前提〜

少し長いですが、まず前提として理解しておいて欲しいことを。

ことの発端は10年前に遡ります。10年前にもヴェルディは消滅危機があり、そこで救いの手を差し伸べたのがスポーツ用品店大手のゼビオホールディングス(以下ゼビオ)。

その時ゼビオがヴェルディに求めた条件は、5年間で4億円をヴェルディに支払う代わりに、有効期限20年の新株予約権を56%分ゼビオに売ること

また、第三者が増資した場合にはゼビオの予約権の権利が増えます。これを希薄化防止事項というそうです。

新株予約権を持っているということは、表向きは「株主ではない」のですが、20年の間ならいつでも大株主としてヴェルディの実権を取ることができるということになります。

ゼビオはさらに、取締役2名を派遣。
要するに株は持っていないのに、裏で権力を持っているような状態ともとれます。

結果的に、これがさらなる苦難の始まりといえるかもしれません。

〜新株予約権をなぜ全て使わない?〜

先程説明した通り、ゼビオは過半数分の新株予約権を保有している訳ですから、いつでも実権をとれます(=子会社化できる)よね。
でも、ゼビオはそれを全部使っていません。(11%行使済み)

行使していない理由は簡単です。ヴェルディの企業価値を上げ、いい感じになったところで売り捌いて利益を得ようとしているからですね。

ここまでが前提です。ある程度覚えておいていただいた上で、読み進めて頂けたら。

〜この問題はどうなっているのか〜

少しややこしいので、こうなるに至ったいきさつをまとめてみました。

ヴェルディはコロナの影響で年内に資金ショートの可能性が浮上し、第三者からの増資をもくろみ増資の目処がたつ

ゼビオは第三者からの増資を拒否する

ということでヴェルディはゼビオに対して新株予約権を全て使い経営に参加するか新株予約権を売るか選ぶよう求める

ゼビオ、逆に責任所在を明らかにすべくヴェルディの社長含む取締役4名の退任を求め、それを条件に新株予約権を全て行使すると回答

ヴェルディはそれを容認する

しかしゼビオが前言撤回、ヴェルディの大株主に同意を得たとして新株予約権11%行使、これによってヴェルディに8800万円が振り込まれる

ヴェルディ、大株主に聞き取り。ゼビオ案の全てに賛成したわけでないことを確認し、ゼビオに虚偽ではないかと指摘

ゼビオが妥協案を提示、それはヴェルディからしたら妥協でもなんでもなかった(後で説明します)

ヴェルディとゼビオ、完全対立

12月27日に臨時株主総会

わかりにくくてすみません。

次でゼビオの出してきた案を解説します。

〜ゼビオの妥協案〜

では、先程説明をもったいぶった妥協案の解説を。

ゼビオが出してきた妥協案とは、なんとスクール事業の買取
黒字を維持しているスクール事業を、5億円で買い取ろうというのです。
ビジネス的には間違っていない判断ともとれますが、ヴェルディからしたら全く違った解釈になります。

Jリーグのファンの方なら既に知っているかと思いますが、東京ヴェルディは育成型クラブを自負しているからです。

ヴェルディのスクール、そしてユースは、Jリーグに選手を数多く輩出してきました。2020年も5名の選手がトップチームに昇格して、通算3度目のJリーグ最優秀育成クラブ賞を受賞しました。

そしてトップチームには、アカデミー育ちの選手が多く在籍しています。これは、普及を担うスクール事業からトップチームまでが一枚岩であってこそ実現するものでしょう。

もしスクール事業がヴェルディから消えてしまったら、そこから主力や日本代表になり得る選手たちを育ててきたヴェルディはどうなってしまうのでしょうか....?

つまり、ゼビオの提案はヴェルディの解体案としか受け取れないというのが、ヴェルディ側のスタンスです。

そしてそれを受けて、ヴェルディは取締役会を開き、臨時株主総会の招集をするかどうかを話し合い、賛成多数で可決しました。

臨時株主総会は12月27日に行われることも併せて決まりました。

〜株主総会では何を話されるのか〜

臨時株主総会の議題は、以下の3点です。

①発行可能株式総数を増やすこと
②第三者割当増資の募集事項の決定を取締役会に委任すること
③新株予約権の発行に伴う募集事項の決定を取締役会に委任すること(25万8883株を上限に、行使価格は1株5000円)

どういうことだってばよとなる人が多いでしょう。私もそうです(笑)
①と②は、株式発行数を増やしてゼビオ以外の株主を募ることだそうで、③はゼビオの希薄化防止事項の維持を問うものなんだとか。また、③は②が可決されなければ審議されません。(ソースは日経ビジネス)

いちファン・サポーターとしては、参加される株主様が未来のヴェルディのためになると思う判断をくだして欲しいと願っています。

〜総まとめ〜

私が説明できるところはあらかた説明したので、総まとめにいきます。

ゼビオがヴェルディに対してやりたいこと
①羽生英之社長含む現取締役4人の退任
②影響力を強めるために既存のゼビオ以外の株主(読売クラブOBの斉藤浩史さんとアカツキ)の株を1株1円で買いたい
③できれば業績に影響しないようにしたい(=今のままがいい)

〜筆者のひとりごと〜

ここは筆者のヴェルディ好きとしてのひとりごとですので、興味がなければスクロールして飛ばしてもらってかまいません。

新株予約権の条項をつけることは、ビジネス的には間違っていないかもしれません。
しかし、もし行使した場合に責任を持って経営する気もないのに資本の論理を振りかざしてきても、そこに説得力はあるのでしょうか?

ゼビオはスポーツ用品店の大手です。だから、スポーツを、サッカーを愛していないわけがない。
特に、10年前のことをよく知るヴェルディサポーターさんはそう信じてやまなかったと思います。
助けてくれた恩もあるから、ゼビオのお店でスポーツ用品を購入していたという話もよく聞きます。

しかし、ゼビオがヴェルディに対してやっていることはとてもスポーツに関わっている企業とは思えないのです。
ヴェルディのためを思ってお金を出してくれる企業様の排除をしようとしてきたり、ずっと大切にしてきた育成基盤を奪っていこうとしているのですから。

事実、2017年から2018年までメインスポンサーをしてくださったISPS様は、ゼビオの圧力で追い出されたと言っても過言ではありません。

このようにせっかくついてくれたスポンサー様に口を出し、ヴェルディの価値を上げる努力もしてくれなかった。

それでも。
もし今から、ゼビオが責任をもってヴェルディを経営してくれるというのであれば、私はそれでいいと思っています。
腹をくくってくれるなら、それについていくしかないからです。

お互いにとって、いい結果で片付いてほしいというのがいちヴェルディファンとしての願いです。

〜さいごに〜

いかがでしたでしょうか。私情が挟まってはいますが、上手くまとめられているでしょうか?

ヴェルディに起きている問題を理解していただく助けになったら嬉しいです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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