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これはapple to appleか? / 日本人が(略)「美味しいものを食べる」ことへの欲望(Yahoo!)

ある調査を分析した、面白い記事を読みました。

日本人がセックスより気持ちいいと感じる「美味しいものを食べる」ことへの欲望

こちら、世界各国がもっとも快いと感じるものはsexだとする中、我が国は「美味しいものを食べる」と答えたという衝撃的な調査結果です。

n数も十分、調査者もTENGA社という逆バイアスの掛かる主体で恣意性も薄そう。いや、これは凄い、面白い。

と思いましたが、よく読むと、質問の表現が「pleasurable」に対して日本語版は「快いと感じる」という、やや「comfortable」色のある表現なんですよね。「pleasurable」をそのまんま「快感(を得る、感じる)」と訳していたら他国と同じ様な順位だった可能性は否定できないのでは。

日本人の食への執着には同意できるだけに、細部のリサーチデザインを残念に感じた、という話でした。これだけn数があるならば、複数の訳ごとにn=200くらいで調査できれば良かったのかもしれません。後付けですが。

比較調査において、apple to apple を追求する大切さと、言語を跨ぐ際の難しさを教訓としたケースでした。




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