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【嗚呼、人生 vol.173】○○人ってなんだろう

以前中学生の日本語の授業で、スピーキングのテストがありました。最初に自己紹介をするのですが、そこで「私は○○人です。」と言っている子がたくさんいて印象的でした。

特に印象的だったのは、両親は中国人で、自分が育ったのはオーストラリアだけど、生まれたのはアルゼンチンだから私はアルゼンチン人ですと言っている子でした。

「○○人」という表現を聞いた時、日本で生まれ育って日本に長く住んでいた私は、簡単に「自分の国籍」と「出身地」と「育った場所」を結びつけてしまいます。その中でも特に結びつきが強いと考えていたのが「育った場所」だったのですが、その生徒の発言は私のこの認識を大きく覆すものでした。

グローバル化が進み、世界中の人が世界中に移動することができるようになった今、「〇〇人」という表現はもう古くなっているのではないかと思います。この表現をすることによって、排除されているという意識を持つ人もいるだろうし、自分にしっくりくる○○がない人だっているんじゃないかなと。

だから、人と関わるときに〇〇人という枠にはめ込まないようにしたいなと思いました。

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