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【嗚呼、人生 vol.35】 オーストラリアで落とし物をした①

私は通勤時にバスを使っています。メルボルンでは、バスや電車に乗るためにmykiと呼ばれるカードが必要です。日本でもだんだん切符文化が後退しつつあり多くの人がSuicaなどを利用していますが、いまだに切符しかない駅もありますよね。でも、メルボルンでは逆なんです!mykiカードがなければ電車やバスに乗れません。
お世話になっている先生が使っていないmykiカードをお譲りしてくださったのでそれを使っていました。普段mykiを入れるポーチにリップなどのよく使う日用品などを入れてリュックサックの一番外側のポケット(一番とりやすいところ)に入れていたのですが、ある朝バスを降りようとした時にそのポーチがなくなっていることに気づきました。
座っていたところ付近を探してみても見当たりません。やばい。落としたかも。私は出勤時に2つのバスを乗り継いでいるので、もしかしたら1つ目のバスでどこかに置き忘れてしまったのかもしれないし、乗り換え時に歩いている途中で落としてしまったのかもしれない。
でもその日は仕方なくどんよりした気分で学校に行きました。先生方に相談すると、カードをストップさせることができるとのこと。また、紛失届を出せば新しいカードを無料で作ることができて、カードに入っていたお金分をチャージしたカードが1週間から10日ほどで届くとのこと。つい3日前くらいに50ドルチャージしたばかりだったので助かりました。
急いでその処理をして、その日の業務を終えた帰り道。一縷の望みをかけて、朝歩いたところを念入りに探してみましたが見つかりません。なので駅の窓口に行って聞いてみると、残念ながら届いていないとのこと。

ああ、ここは日本じゃないんだ。

ということを実感した瞬間でした。もし日本だったらきっと落とし物として届いていただろうなあ。今頃私のお気に入りポーチはどこの誰と何をしているんだろう?そんなことを考えている昼下がりです。


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