車から覗く景色
私は車通勤をしている。
朝は仕事に行くモードになっており感情が上げ下げしているせいか、運転に集中しながらも頭の中では仕事のことばかり考えている。
しかし、帰りは仕事が終わったひと安心感から気が抜けて、窓の外の景色をついつい見てしまうようになった。
もちろん事故をしないように注視はしているが
少し顔を横へ向けると今までに見たことのない景色がある。
田舎の方なので自然が多いのだが、
右を見ると、山のすぐそばに建てられた地上よりは高いところにあるおうち、縁側は解放され、ここから眺める景色はさぞかしいいものだろうと考える。
左は田植えを終えたばかりの田園が広がっている。
これからどんどん苗が背を伸ばし、夏になれば鮮やかに成長していった苗たちが風になびかれ、これがまた美しいのである。
風が吹いて緑の稲の間を水の模様が美しく靡いて丸みの帯びた跡を作っている
この家にはどんな暮らしがあるのだろうと考えるのもまた楽しい。
私は家の中を見るのが好きだったりするので、日本全国のお家の中を見てみたい、どんな未知なる世界があるのだろうとわくわくする。
人様の家の中を覗かせてもらう機会なんて滅多にないし、出来っこない。それができるのは「家ついていっていいですか?」かヨネスケの「突撃隣の晩御飯!」くらいだ。
私の到底叶いっこない願いはこうやって想像の闇に放り投げられていくのであった。
この間は和菓子屋さんに6月も半ばに差し掛かるのに未だにこいのぼりが飾ってあったりして「何でだろう?面倒だから片付けてないのかな?」なんで考えていた。
そんな感じ、事故を起こさないようにこれからも周りに目を向けて自分の知らない世界をちょこっとみて刺激をもらいながら生きていけたらなと思う。
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