布教上手と布教下手の違いとは

2021.1.25 記事を一部訂正しました。

※タイトル詐欺のようで申し訳ございませんが、これは布教が上手な人と下手な人の違いについての記事ではなく、布教下手である自分自身が「上手な人との違いって何?」と感じた出来事について書いてあるだけです。


オタクが複数集まると、各々の好きな作品やキャラクターについて語り合う機会が多くなると感じる。

お互い共通して好きなものについて語り合うこともあれば、片方のオタクが知らない作品についてもう片方が話すこともある。

特に後者の場合、「相手にもハマってほしい!」「魅力を伝えたい!」という目的が多いのではないか。

これはいわば「布教」にあたるだろう。

仲のいいオタクに自分の好きなものを知ってもらい、そのままハマってもらえれば、共通の話題が増えて一緒に過ごすことはさらに楽しくなる。

私自身も少なからず、この「布教」にあたることをオタクの友人にしてきた。

だが、私が勧めた作品に、友人がハマってくれたことはほとんどない。

私が布教する時に気をつけていること、それは「自分の『好き』だけを相手に押し付けないこと」だ。

それなりに長い付き合いになる友人なので、相手の好みは把握している。それに沿って、相手がハマりそうなポイントをピックアップしてその作品について説明するようにしている。それでも効果はない。

相手からの返事は、決まって「ハマりすぎると怖いからこれ以上新しいジャンルには手を出しにくい。少し様子を見る」だ。

分かる。ハマりすぎてコンテンツにお金をかけすぎてしまうこともあるかもしれない。あるいは、様々な形で展開しているコンテンツの場合、全てを追いたいが物理的に難しい、という理由もあるだろう。

だから、私はそれに対して「気が向いたら手を出してみてね」と答えている。

そう言ったきり、相手が「ヴェニャさんが教えてくれたジャンル、自分も追い始めたよ!」と言ってくれたことはなかったと思う。

まぁ、仕方がないか…と思えればどんなに良いだろう。

ある日、ツイッターのタイムラインを眺めていると、その友人が「新たなジャンルにハマってしまった!これは沼が深い!」と言っているのを見かけた。

もしかして、私が前勧めたジャンルか…!?と期待を胸に詳細を見てみると、私が勧めたものとは全く別のジャンルであった。

どうして?これ以上他のジャンルにハマるのは厳しいのではなかったのか?

原作やアニメを一気に見て、グッズも大量に購入し、イベントのために遠征もしているらしい。

新たなジャンルにハマり、そういう状況になるのが怖いって言ってなかった?

「これ以上ハマるのは怖い」こう思っていてもハマれるような魅力があるんだよ、と自分の言葉で伝えられなかったんだ。

もどかしい。

どうしたら布教上手になれますか。




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