見出し画像

嗜好品としての煙草のすゝめ


 まず初めに煙草を吸う前の心得を書き留めておきます。話はそれからです。

 言うまでもなく煙草のポイ捨ては最悪。薄い携帯灰皿を買えばよろし。

 非喫煙者と共に行動している最中に煙草を吸うならファブリーズは必須。100均とかの小さなスプレー瓶にファブリーズ入れて吸い終わりにシュッてかけるだけでいいので。

 人と会う前に煙草とコーヒーを一緒に摂取するのは自殺行為。下水道みたいなどぎつい匂いが口から漂うのは人としての人権を放棄してるのと同義。人として生きることをやめた人にしか許されないことです。

 煙草コミュニケーションはコロナが流行っている今は避けましょうね。ただ火が無い時には周りの人を頼ってもいいと思う。

 大隈講堂横の喫煙所や馬場のロータリーで私のこと見かけても話しかけたりしないでね。ライターだけなら貸します。喫煙者は大体カバンの中に100円ライターが5個くらいあるよ。


 さあ本題に移りましょうか。

 ここから載せるのは、あくまでも嗜好品としての煙草なので特定の商品を揶揄したり、その商品を吸う人を馬鹿にする文章を期待しているならば、煙草に関する偏見をまとめた画像で笑っている方が数倍楽しいと思います。

 煙草を吸い始めたい、成人したから付き合いで吸わなくてはならないけれど何から吸ったらいいかわからない人はそのままお進み下さいまし。


マルボロ

画像1

私が最初に吸った煙草はこれです。洋モクにありがちな匂いのつきやすさは否めないけど、味のバランスが良いのでチェーンスモーキングにも合っている気がする。少し湿らせた方が吸いやすい。雨の日に吸うと妙に美味しかったりするので。サタデーナイトフィーバーの主人公が吸っていて、時代を担ってきた様子が窺える。

ハイライト

画像2


同居人が吸っているので最近よく貰い煙草で吸わせてもらっている。
クールスモーキングだとラム酒の味が鼻腔に充満する。そうじゃないと辛いし苦いんだけど、この吸い方だとお酒に合うんですよね。
何でこんなに惹かれるのかわからないけれど、私が今まで惹かれた人間大体ハイライト吸っていた気がする。予備校の先生とか。
パッケージも改悪されたけど、まずは高度成長期を支えてくれた日本の労働者、ハイライトを残してくれてありがとうって気持ち。愛してる。同居人は「パンの味がする」って言ってた。脂っこい食べ物を食べた後に沁みる。

アメスピ 

画像3


私はアガットしか吸ったことがないんだけど、大体みんなターコイズかブラックを吸っている様な気がするな。着香が無いから飽きずに吸えるという印象。その分ぼんやりとした味ではあるけれど。私の所属するサークルの女の先輩がアメスピを煙管で吸っていて、寡黙な女の人のアメスピいいな……ってなってしまった。今まではサブカル系の煙草のイメージだったので。
長時間の喫煙に耐えるのが一番の個性なのでは?これが好きなら多分赤丸とかラークとかも好きになれると思うよ。
サブカル系煙草(偏見)は他にキャメルもあるけれど、値段も安いしクールスモーキングだと美味しい。

セブンスター

画像4


煙の量が凄い。煙い人が喫煙所にいたらセッター吸いだと思っている。
でもこれ吸ってるおじさん大体かっこよく見えるんだよね、なんでだろうね。苦いからかな。
昔ながらの煙草というイメージは誰にでもある気がする。雑に吸ってもバランスが崩れない。
チャコールフィルターという比較的珍しい個性があるんだけど、その割には吸いやすい。でも初心者には絶対お勧めしたくないや、服に匂いもつきやすいし。

チェ レッド

画像5


予備校のイケオジが吸っていたので思い入れがある。彼は箱じゃなくてシャグ(葉を自分で巻く)で吸っていた。取扱が少ないのが難点。キューバ葉の癖がある味わいがそのうちクセになってやめられなくなる。甘さはほとんどないけど、香ばしさが強いから物足りなさはそこまで感じない。無添加煙草の中だと割と煙草葉の味の輪郭がしっかりしている。

ウィンストン・キャスター・ホワイト

画像6


5mmでも3mmでもいいんだけど、大体喫煙者はこの道を通ってる。偏見かもね、ごめんなさい。
電子とかよりも吸いやすいかも、バニラ風味が苦手じゃなければお勧めできる。
煙草って大体吸い終わりに喉奥に違和感を覚えるのだけれど、ウィンストンはそれがほとんどない。わかりやすく言うと、ただただ軽い。ほとんど空気。元々キャスターっていう煙草があって、それよりは甘味は少なくなったらしいが、ジャンキーな甘さは残っているはず。
私はキャスター時代は喫煙のできる年齢じゃないからわからないや。

ブラックデビル

画像7


復活前は吸口が甘かった。何故なら元々はサーファーが潮で塩辛くなった口直しのための煙草だったから。(オリジナル以外はまだ甘いかも知れない)
ココナッツ臭と真っ黒なデザインを筆頭に個性が強い。煙も多いから人の多い喫煙所で吸うと煙たがられる、二重の意味で。
吸口は甘いままに戻してくれませんか。本当に…

アークロイヤル

画像8


ブラックデビルとキャスターが外吸いなら、こちらは室内吸いにおすすめ。
パラダイス・ティーとブラック・チョコレートしか吸ったことがないのだけれど、煙草そのものは甘くない。着香煙草の中でも群を抜く香りの濃度。前者はレモンティー、後者はカカオ数値高めのチョコレートの香り。
想像通り過ぎて感動は特にないけれど、外れもないから人に勧められる。煙草専門店には大体ある。

パーラメント・クリスタル・ブラスト

画像9


メンソールで一番美味しい。喉が痛い時にのど飴代わりに吸うと緩和するくらいにメンソールが強い。逆も然り。カプセルを潰す前と潰す後で煙草の甘味の感じ方が変わるので、メンソールでも飽きずに吸える。ただパッケージが女を殴りそうな男感があって少し厄介。まあ吸っている銘柄なんて喫煙者しか見ないから気にすることでもないけれど。

ピースアロマロイヤル

画像10


箱を開けた時の心の踊り方は格別。
アロマロイヤルという名前を冠しているだけの価値がある。金銭的余裕のある場合に真っ先に購入してる。ちょっと高いから常喫はキツいけれど、入手性の高いタバコで一番美味しいはず。煙草の吸える喫茶店でコーヒーと共に楽しむのには最適。洋酒の匂いと甘味が強い。煙草臭はそんなに。
ピースを愛している理由は多々あれど、私はパッケージの歴史をまず愛しているので気になった方は検索よろしくね。


中華

画像11


いやこれ本当に美味しい。「煙草は嗜好品である」と言わんばかりのデザインと香りと喫味。高級中華銘柄の中だったら中華を推す。匂いはピースに似ているけれど、風味はピースより粗い。ただその粗さもパンチになっていて個性として映えている。中華版ピースって感じ。
早稲田近辺だと、高田馬場のフレッシュネスバーガー横のファミマ(ローソンかもしれません)には売ってた。見かけた時驚いたけれど、馬場は中華系の人の往来も激しいからそれはそうかもしれない。

まあ大体私がお勧め出来る煙草はここら辺でしょうか。
昨今は喫煙者の肩身が狭いですが、常喫しない程度の嗜好品として楽しむ分には煙草は楽しいものだと思います。
コメントで「この煙草が載ってないじゃないか!」というものがありましたら、教えて下さいね。では。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?