組織作りの悩み
組織は戦略に従う、という言葉の通り、本来、今後の戦略、事業計画に基づき、最適な組織をデザインすべき。
ただ、特にスタートアップ、ベンチャーでは、最適な組織をデザインしても人材不足もあり、うまく埋まらない。うまく、採用できればいいが、それもまた難しいと、かなり期待値先行で、抜擢した形で幹部登用などをしてしまうこともよくある。
また、規模が小さい時は、多能工として、一つ一つの専門性は高くないが、いろいろ頑張ってくれる社員は非常に助かるし、評価もしたくなる。そうすると、その部下に合わせた部署やポジションを新設してしまうことも、またよくある気がしたする。
さらに、一定の専門性の高い部署だと、マネジメントとしての適性や認識がなくても、専門性の高さだけでメンバーのが何となくできてしまう場合がある。本当は、専門家としてのポジションと処遇をすべきだが、管理職として登用してしまうこともある。この場合、他の部署の同じポジションとの同じ目線で管理職の仕事ができないし、本人も昇格する時にそれを言われていないので自覚さえできないこともある。
後、仕事の評価として、Can (できること、能力)、Will(意思)、Must(職責)の3つでの評価が必要だが、管理職としての職責に対する共通認識が薄くなりがちで、言語化できていない場合も多い。ジアタマよくて、ちゃんと自分の意見を言えると早めに管理職に登用されることもあるが、しっかり職責の認識をしてもらわないと、自由にやりすぎてしまうこともあったり。
従業員が20名くらいから、数百名まで来ても、悩みのレベルは異なるが、似た話をいつも議論しているような気がする。