見出し画像

怪曲『スリピス』(アニメ『あそびあそばせ』OP曲)を誰か解析してくれ

皆さんはこの曲をご存知だろうか。

2018年に放送されていたアニメ『あそびあそばせ』のOP曲、『スリピス』。この曲がとんでもないのである。

まずは挨拶がわりの1番Aメロ入りの転調。この時点で若干の不穏さがあるがまだまだ序の口である。
Bメロからは音が増えてゆき、非常に綺麗な展開でサビで転調。流れるような音使いのサビを終え、間奏へと突入。TVサイズならここで終わり。素直に手の込んだ爽やかな曲だなあ、という感想で終わるだろう。

しかし2番からがこの曲の本領発揮である。
まずAメロの1番との変化として、リズムパターンがレゲエのそれになる。これもアニソンでもたまに見られる表現である。だがこれだけでは無い。不穏な和音が増えてくる。Bメロからはノイズとしてのギターが時折乗っかってくる。サビでは各楽器の乱してくるような動きが耳に入ってくる。ボーカルも(不自然に)情感が増している。
Cメロに入ると、ボーカルの合いの手の音程やPANの振り方が不穏になってくる。
そして問題の間奏。非常に不気味な和音が中低音域を支配する中、キャラクター名を囁いていくのだが、ここでフレーズごとにBPMがほんの僅か(1とか2とか)ずつ上がっていき、フレーズがだんだん浮いてくる。まるで悪夢を見ているかのようだ。
そしてラストサビ、基本は1番サビの流れなのだが、非常に煌びやかかつ不気味な音が時折乗っかり、えも言われぬ不安さと狂気を残したまま、曲は終わっていく。

まず思ったのが「アニソンでこんな曲作っていいのか...?」だった。いやTVでは1コーラスしか使われないだろうし、メロディー自体はキャッチーだけれども。もはや現代音楽とかの域じゃないのかこれ...?

自分は音楽理論に明るいわけでは無く詳しいことは分からないので、詳しい誰かにこの曲のフルコーラスのコードとかを分析して解説してほしい。

作曲者はタナカ零。ネットを調べても情報はほとんど出てこなく、曲も少ない。どうやら新人らしい。今後の動向には注視していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?